投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品026

僕とiPod

ダイヤテック株式会社

中学生の頃、思春期ということもあって、好きな人がいました。
しかし、内気な僕はなかなか話しかけることができませんでした。
また、相手もおとなしい人だったので、話しかけてくれるわけもなく、たまに班が同じになったときも、ただただ気まずい雰囲気が流れるだけでした。

そんなある日、iPod(nano青色)で音楽を聴きながらしばらく地下鉄に乗っていると、前の座席に彼女がやってきました。そしてなんと、iPodを取り出して選曲をし始めたのです。しかも、自分と同じ青のnanoで。びっくりした自分はしばらく彼女の行動を見つめていました。(他人からは不審がられたかもしれません笑)
そして、選曲が終わると、こちらに顔を向け、そして目があいました。
「これは二度と無いチャンスだぞ〜」と思い、話かけようとしましたが、何しろここは地下鉄の中。声はかき消されてしまいました。そこで僕は、自分のiPodを取り出し、まず自分のiPodを指さし、次に彼女のiPodを指さし、「あ、同じiPod持ってるね〜」ということをジェスチャーで訴えました。(さらに周りから不審がられたかも笑)
すると、相手も分かってくれたらしく、口を「お」の形にしていかにもびっくりした様子を見せてくれました。そして二人で笑いました。(もちろん声は出さず)

その後彼女は先に降車してしまいましたが、翌日、学校で改めて話をしました。そしてどんなアーティストの曲が入ってるか、どんなアーティストが好きか、など、どんどん話は膨らんでいきました。幸せな時間でした。そして最終的にメアドも交換出来ました。
そして今、僕は彼女と付き合っています。
全てiPodのおかげです。
ありがとう、iPod。

ダイヤテック株式会社
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著者近影 お名前
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自己紹介 iPodのおかげで人生が変わった人
所有するiPod iPod nano 、iPod touch

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