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【詳細レビュー】SwitchEasy Torrent for iPhone 3GS/3G

このページでは2種類の素材で保護する2重構造のiPhoneケース「SwitchEasy Torrent for iPhone 3GS/3G」をご紹介します。

概要

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「SwitchEasy Torrent for iPhone 3GS/3G」は、iPhone 3G用のケースです。
ソフトポリマー素材のインナーシェルと、ポリカーボネート製のI型フレームで、2重にiPhoneを保護します。
ヘッドホンジャックプロテクター、Dockコネクタカバー、液晶保護フィルム、ビデオスタンドと、2色のユニバーサルドックアダプタが付属します。
全6色のカラーバリエーションが用意されています。

香港SwitchEasyから2009年12月に発売された製品で、日本ではプレアデスシステムデザインから販売されています。

使用方法と使用感

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ケース本体のほかに、さまざまなアクセサリが付属します。
付属品については後述します。

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同社のハイブリッドケース「CapsuleNeo」シリーズのデザインを踏襲しつつ、「CapsuleRebel」シリーズと同じ素材が使われ、ケースを構成するパーツは2つになっています。

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「インナーシェル」は、シリコンではなく塩化ビニールっぽい質感です。
伸縮性はありませんが、柔らかいので簡単にiPhoneを挿入できます。

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インナーシェルを被せたら、「i-clip」と呼ばれる外部フレームを装着します。
「i-clip」はポリカーボネート素材です。

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装着完了。
柔らかいインナーシェルが外側からがっちり押さえられて、iPhoneをホールドします。
柔らかいインナーシェルと、外側を守る固い外部フレームで、耐衝撃性も期待できます。

6色のカラーバリエーションのうち、このページではホワイトを使用しています。
ホワイトは、インナーシェルと外部フレームの色合いが微妙に異なります。

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前面の外観。
iPhoneのガラス周りのステンレス枠も保護されます。
タッチスクリーンの操作部の周りも大きく開いているので、画面操作を妨げません。

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スリープスイッチは、インナーシェルでカバーされています。
iPhone背面側からそえた指がスイッチを押しやすいように、V字型に削った成形がされています。
ユーザの使い勝手を考えた、丁寧な設計です。
ヘッドホンジャックには、大きなプラグのヘッドホン「ATH-A900」も接続できました。
イヤホンジャックを守るカバーも付属します(付属品については後述)。

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Dockコネクタの開口部は、両サイドのスピーカー・マイクの開口部と独立した丁寧な作りです。
ただし穴の大きさは必要最低限で、「AppleコンポジットAVケーブル」の大きなDockコネクタ端子は接続できませんでした。

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ボリュームボタンもスリープスイッチ同様に、インナーシェルでカバーされていて、ケースの上から押すことになります。

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背面中央に、メーカーのロゴマークがあしらわれています。
このマークのでっぱりのせいで、平らに置いたときにコマのようにクルクル回ってしまいます。
「計算機」アプリなどを使うときに、ガタガタしてしまいます。
moshi iPouch for iPod touch/iPhone」などの布を下にひくと安定します。
このでっぱりは、平置きしたときにI型フレームにキズがつくのを防ぐ効果があります。
ただし写真に白いラインで示したあたりが、デスクとぶつかりキズがつきます。

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ケースにストラップホールは設けられていませんが、Dockコネクタとスピーカーの開口部の間に、無理矢理ストラップを取り付けてみました。
Dockコネクタ使用時にすこし邪魔ですが、問題なく充電・同期ができます。
付属のDockコネクタカバーも装着できました。

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iPhoneからケースのインナーシェルを外すときに、イヤホンジャックのある方から無理矢理外そうとしたら、イヤホンジャックまわりの細くなっている部分が裂けてしまいました。
インナーシェルは柔軟性はありますが、伸縮性はありません。
幸い、裂けたのはI型フレームに隠れる部分だったので、そのまま使用しています。
インナーシェルを外すときは、Dockコネクタ側からにした方がいいでしょう。

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製品名「Torrent」は、「急流」「激流」「奔流」という意味です。
川の流れのような造形が目を引きます。
優美なラインと段差は、ミケランジェロが設計したラウレンティアーナ図書館の階段を連想させます。
インナーフレームと外部フレームのフォルムが、美しく調和しています。

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精密かつ使い勝手の良い、ハイクオリティなケースをリリースし続けているSwitchEasyは、デザインの独創性・造形美を追求する段階に突入しています。
今後どんな仕掛け・デザインのケースで驚かせてくれるのか期待してしまいます。

付属品

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以下のアクセサリが付属しています。

  • Dockコネクタプロテクタ(×2)
  • イヤホンジャックプロテクタ(×2)
  • ビデオスタンド
  • ユニバーサルドックアダプタ(白1、黒1)
  • 液晶保護フィルム(×2)
  • マイクロファイバークロス
  • クリーンスクイージー(気泡除去カード)

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液晶フィルムは、同じものが2枚付属します。
粘着面の剥離フィルムの他に、フィルムを保護するフィルムが貼られた状態で出荷されています。
オモテウラが分かりやすく、フィルムを剥がしやすくするガイドがついた親切設計です。
フィルムを貼るときに使うヘラ(スキージ)も付いています。
クリーニングクロスは小さいのであまり使いやすくありませんが、ちゃんとキレイになります。

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「Universal Dockアダプタ」が、ホワイトとブラックの2色付属します。
ブラックカラーのDock接続スピーカーにも違和感なくマッチします。

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「Universal Dockアダプタ」は、統一規格「Universal Dock」対応製品にiPodやiPhoneを接続するためのアダプタです。
詳細は「製品紹介/Apple Universal Dock」ページを参照してください。

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iPhoneをヨコ向きに立てられる「ビデオスタンド」です。

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スタンド部分の奥行きが前後2カ所で異なります。
広い方は、ケースを装着した状態で立てられます。

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奥行きの狭い方は、ケースを装着しない裸のiPhoneを立てられるようになっています。

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イヤホンジャックを保護するカバーが、予備を含め2個付属します。

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iPhoneのドックコネクタを保護するカバーも、予備を含め2個付属しています。
カバーを装着すると、ケースと一体感があります。
このカバーは「CapsuleRebel M」に付属するものと同じなのですが、この「Torrent」では非常に取り外しにくい。
Dockコネクタの周りが、「CapsuleRebel M」ではインナーフレームだけなのに対し、「Torrent」では外部ブレームで覆っていて厚みが増しているためです。

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あまりにも取り外しにくいので、カバーをカッターで削って改造することにしました。
Dockコネクタカバーはインナーシェルと同じ柔らかい素材なので、簡単に加工ができます。
写真上が改造前、下が改造後です。

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改造したことでツメを入れるスペースができ、取り外しやすくなりました。
パーツが小さく細かい作業なので、試されるときはカッターで怪我をしないよう注意してください。

「CapsuleNeo」との比較

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この「Torrent」(写真左)は、同じメーカーのハイブリッドケース「CapsuleNeo」(写真右)のデザインを踏襲したものです。
CapsuleRebel」シリーズと同じ素材が使われ、ケースを構成するパーツは2つになっています。
「Torrent」と「CapsuleNeo」を比較してみます。

全体の大きさは同じですが、「CapsuleNeo」は外側のパーツが透明なため、そのぶん小さく見えます。

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写真上が「Torrent」、パーツは2つです。
下が「CapsuleNeo」、パーツは3つです。
「CapsuleNeo」の内側に被せるケースは、うすいシリコーン素材で、装着に位置合わせの時間がかかります。
「Torrent」の方が装着がしやすいです。
重さをはかってみると、「Torrent」が22グラム、「CapsuleNeo」が25グラムと、ほとんど変わりません。

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写真上が「Torrent」、下が「CapsuleNeo」です。
両方ともボタンがカバーされています。
「Torrent」の方が素材が硬い分、操作感も硬いです。
一方「CapsuleNeo」はボタンを覆うカバーが柔らかく、ボタンを押したときのクリック感が得られます。
ただし、ボタンが少しケースに埋まった状態になります。
押しやすさは五分五分といったところです。

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「CapsuleNeo」(写真右)のI型フレームにはラバーコーティングが施されていて、ホワイトの場合は汚れてしまいます。
一緒に収納していたレザーケースの色が移り、写真のように落ちない汚れが付いてしまいました。
「Torrent」は6色、「CapsuleNeo」は2色のカラーが用意されています。
ホワイトを選びたいのでしたら、汚れにくい素材の「Torrent」がおすすめです。

まとめ

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SwitchEasyらしい、扱いやすく丈夫なケースになっています。
付属品のイヤホンジャックカバー、Dockコネクタカバーも合わせて、iPhoneをがっちり保護できます。
骨型のケース「CapsuleRebel M」と同じ価格で、素材も付属品も全く同じなので、デザインが好きな方を選ぶといいでしょう。

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ここが良い!

  1. 各ボタンが操作しやすい、ユーザフレンドリーな設計。
  2. 柔らかい素材と硬い素材の2重構造で、耐衝撃性が期待できる。
  3. 付属パーツでイヤホンジャックとDockコネクタもカバーできる。
  4. Universal Dockアダプタやビデオスタンドなど、充実した付属品。
  5. 選べる6色のカラーバリエーション。
  6. 独創的なデザイン。
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ここはいまひとつ

  1. 背面ロゴマークのでっぱりで、平らに置いたときに安定しない。
  2. Dockコネクタカバーが取り外しにくい。

「SwitchEasy Torrent for iPhone 3GS/3G」の購入は

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「SwitchEasy Torrent for iPhone 3GS/3G」は以下のショップで購入できます。
全6色のカラーバリエーションで、価格は税込3,680円。


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