投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品004

iPodに見る価値創出

iPodケース suono

この文章を読んでいる人は既にiPodシリーズを持っている人がほとんどだろう。
人が物を買うときは必ず何らかの「期待」をしてお金を払うものだが、皆さんがiPodを買うときはどうだっただろうか。

私がiPodを買おうと思った大きなきっかけは「運転中の車内でのメディア交換が不要になる」という理由だった。
CDを買ったり借りたりするたびに増えるメディア。
クルマ用にMDにダビングをし、さらには車内でそれらを交換する作業が非常に煩雑に感じたからだった。
つまるところは
「ライブラリを全部収録できて車載が出来る音楽プレーヤ」
という価値に対して数万円を支払った訳である。

本来、外で歩きながら音楽を聴く習慣もなく、そんな要望も持っていなかった私は車載専用でiPodを使用するつもりだった。
しかし、せっかくを買ったのだからもっと使ってみようと思い立ち、通勤時にも使い始めたのである。
で。「★★★★★のパワープレイ」「全曲シャッフル再生」が世界を変えることは皆さんもご存知の事と思う。
これは凄い「モノ」だなと、その時になって気づくのである。

当初数百曲しか収録できなかった重たい機械は、その「用途とインターフェイス」をほとんど変えないままに進化を続けた。
それはiPodは「内蔵された機能」で人気が出たわけではないからである。
車載にしてもホームユースにしても、様々な使い方に柔軟に対応でき、アイデアがサードパーティの周辺機器となってどんどん発売されていく様はiPodが本当に「百人百様」の価値を見出せるモノであるからに他ならない。
ウォークマンとよく比較されるiPodであるが、iPodが決してウォークマンを追いかけて作られたものでない事は自明である。
そして今ソニーが「打倒iPod」としているが、それでは絶対にiPod以上のモノを作り出せないことは分かっているのだろうか。
外で音楽を聴くという価値をまず創出したソニーがなぜそのような発想しか出来ないのか。

そして今、「iPodケータイ」たるiPhoneを見ると、それが音楽プレーヤと携帯電話を合体させただけではない新しい価値を創出しているのは誰の目から見ても明らかである。
「ウォークマンケータイ」とは全く違うモノなのだ。

iPodが今後どんな進化を遂げるのか? iPhoneのようなタッチスクリーンが採用されたり、バッテリーが強化されたりはあるだろうが「音楽プレーヤ」としての基本は変わらないだろうと思われる。
その代わり様々な使い方、その「様々」な部分がまだまだ増えていくのだろうと考える。
「価値創出力」それこそがiPodのiPodたるゆえんなのだから。

iPodケース suono
作者紹介
著者近影 お名前 YmTm
ウェブサイト
自己紹介 「ありがとうiPod」のせいでユーザになった一人。アニメ、歌謡曲からクラシック、雅楽まで節操なく鑑賞。
所有するiPod iPod第5世代30GB、iPod nano (PRODUCT)RED 4GB

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