投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品008

iPodからはじめました

iPod専門店 Kitcut SecondaryStore

小売業。その時のわたしはゲーム屋でした。むしろ量販店のゲーム担当。ある日店長に言われて選択をせまられました。

店「デジカメかMac。どっちか選べ。」
私「デジカメがいいです。」
店「じゃぁMacだ。」

ソフト島出身のド田舎者がMac売りに・・・。iPodを含めたAPPLE担当になれというのだ。

iPodなんざ触ったこともない。Macって何ですか?

そんなド田舎者が都会に来て右も左もわからず見上げてキョロキョロ。そんな、毎日。

MacはそのうちにしてiPodを先に攻略しようとやっきになった。

自宅のVaioにiTunesを入れた。予算の都合上iPodは買えなかったが本だけ買った。
当時はnano全盛期。小さなボディーに大容量・・・? そんなスゲぇのか。すごさがわからない・・・。

バイトのお給料を貯めて1GBの白いnanoを買った。

たいして曲の入ってないiTunesからデータを流した。全部入れても1GBなかったらしく容量が余った。なるほど大容量だ、と地味に嬉しかった。
初めて白いイヤホンを使った。コードがY型で触り心地がサラサラなのが地味に嬉しかった。
電車に乗ってたら周りの人の視線が気になった。音漏れ? 純正のカナル型イヤホンが気になりはじめたので買ってみた。音漏れが少なくなったのか実感はなかったけど、電車の音が聞こえなくなったのが地味に嬉しかった。
シリコンケースは夏場気持ち悪いかと無色透明のハードケースを買った。接客しながらそれを見せるとそのケースがいい、とご指名を頂いた。人気者の気分になれて地味に嬉しかった。

そんなこんなで気がつけば他の仲間にiPodやMacの使い方を教える立場になった。

この夏。iTunesが使えれば簡単に使えるからとお客さんに言い続けてたくせにWINユーザーだったので、思い切ってMacに乗り換えた。

iPodがなかったら。

今の自分にはなっていない。

気が付けば、Yシャツの胸ポケットは彼の専用スペースになってた。

こいつは大事な戦友だ。

新しいのを買うことがあってもこいつはスピーカーや車に繋いで生き続けるだろう。

これからも一緒に戦っていこう。わたしの大事なnano。

iPod専門店 Kitcut SecondaryStore
作者紹介
著者近影 お名前 蒼き眼鏡
ウェブサイト
自己紹介 iPodからはじまったお話ももうすぐ1年。シンプルなド素人ユーザー。
所有するiPod iPod nano 1st ホワイト 1GB

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