投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品010

ありがとうiPodアクセサリー

株式会社バード電子

ありがとうiPodさん5周年おめでとうございます。
バード電子もiPod関連製品を作りはじめて、5年くらい経つのでしょうかね。
思い返すとiPodほど、振り回された製品はありません。
丁度良い機会なのでふり返って見ることにします。

写真

EZISONは最初に作ったiPodグッズでした。
残業中に小さな音で音楽を聴きたくなったので、社内にあったスピーカーのジャンク品と牛乳パックでiPod用スピーカーをつくりました。
丁度その頃に小学生の子供がエジソン博士の伝記を読んでいたので、ああ、これは良いなあと思って、スペルをJをZに変えてiPodスピーカーEZISONと命名しました。

その後、EZISON(EZ)はシリーズ化され、現在のEZ17まで続いてます。
当時は、アルテックのiPodスピーカーも米国で発売されたばかりでしたし国産では他に iPod専用スピーカーが発売されていない時期でしたので、すいぶん売れました。
それで作ることがおもしろくなって様々なバージョンを少量で生産したんです。

EZISONシリーズの中でもユニークな代表作としてはフォステクスのスピーカーを搭載したEZ3は、ポパイ誌で藤原ヒロシ賞を頂きました。
これはうれしかったです。
デザイン誌のAXISではプロトタイプのアクリル製透明スピーカーEZ4が掲載され、
コダック社のフイルム空ケースを再利用したEZ7、
JBLルックのボール紙スピーカー、
水戸の天然ひょうたんスピーカーEZ-HYO、
出張先の骨董屋で見つけたビンテージたこ壷を使ったEZ-TACO、
100年前の煤竹を素材に盆栽家に作ってもらったスピーカーEZ-TAKE、
suonoのハンドメイドまくらカバースピーカーに、ピーナッツスピーカー、ガラススピーカー等々
もうスタッフも覚えきれない種類です。

次がトランスミッター。
なんとか、車を運転しながらiPodを使いたいと思って、作ったのがMHz(メガヘルツ)。
周波数の単位のメガヘルツ(MHz)をそのまま品名にしました。
秋葉原で入手したラジオ用のロッドアンテナを使いました。めいっぱい延ばすと、これはもう電波法を犯すほど遠くまで送信できるもので、高速道路を平行して走る隣の車まで音を飛ばす事が出来たという伝説が残る優れものでした。
MHzは秋葉原で調達していたロッドアンテナの在庫が無くなり終了となりました。
もっとやりたかったですが、丁度iTripが上陸したし、、そろそろと終息。

東レのエクセーヌを使ったiPodケース。
これは、思い入れのある素材を選びました。
昔乗っていたイタリア車アウトビアンキY10の内装材アルカンタラが忘れられなく。
この素材を何とか入手しようと思いっておりました。
たどり着いたのが東レのエクセーヌでした。アルカンタラ=エクセーヌだったわけです。
名前から想像しイタリアの素材と思ってましたので意外でした。
このエクセーヌを使って作ったiPodケースがPOCOシリーズでした。
デザインはrithinkさんにお願いし最新世代まで続いております。

以上簡単に当社のiPodアクセサリーをふり返ってみましたが、ここ数年iPodがモデルチェンジしてくれないので、今はやる気が起きません(笑)。
私にとってのiPodはshuffeでもnanoでもなく大きいiPodなのです。
今はグッとがまんし新型iPodを待っております。

では、次の世代でお会いしましょう!ありがとうiPod。

追伸
ありがとうiPodのYgnさんとは、同郷でしかも同じ高校の後輩だったのでびっくりしました。
まだ一度もお会いできておりませんが、合った時は一緒に校歌でも歌いましょう(笑)

株式会社バード電子
作者紹介
著者近影 お名前 斉藤安則
ウェブサイト http://shop.bird-electron.co.jp/owner/owner.html
自己紹介 株式会社バード電子代表取締役。北海道留萌市出身。
興味の対象は、高度成長期の建造物・前衛音楽・登山・国鉄時代の設備
テープレコーダー・イタリア車・甲虫・魚介類。
所有するiPod 使用しているのは、photo30GB(Videoは紛失中)

このページのスポンサー:株式会社バード電子[広告掲載2007年8月31日〜2012年8月30日]


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