投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品016

夢がかなって、音楽に救われて、iPod

iPodケース suono

30年前、ラジカセが、音楽生活の始まり だった。
今では懐かしい、エアチェックで、FM・AMからカセットテープに音楽を入れて。
25年前、Walkmanとの出会い。CD Walkman も買った。
音楽を外で楽しめる幸せを感じた。Walkmanにありがとう。
でも、その気持ちは次第に薄れて…
CDの誕生とほぼ同時に就職して、次々とCD買って聴くことが趣味と日課になって、気が付けばCDが数百枚、ロック、ポップス、エレクトロニック、オルタナティブ、ジャズ、クラシック…いろいろな音楽が聴けるようになった。
それなのに、Walkmanで外へ持っていけるCD は1枚か2枚。旅行の時でもせいぜい10枚。
途中で気分が変わったら、その CDは聴けなくなる。もっとたくさん、もっと自由に聴きたいのに。そんなもどかしさを感じて、徐々に、 車のとき以外は外へ音楽を持ち運ぶことはなくなった。

それから約10年。
きっかけは、ちょっと変だけど、雑貨屋で見つけたおしゃれなミニデスク。
「パソコンデスクにいいかな」という発想から始まって、パソコン→音楽と写真の整理→iPod…懸案だった初めてのパソコンとiPod 4G を同時買いしたのは、2004年の末。その時CDからiPodに入った音楽は10,000曲にまで増えていた。10,000曲が自由に聴けるのは、それ以前を考えると、まさに異次元の世界だ。
その頃は、仕事が厳しかったこともあり、iPodから自由に流れる音楽は、心にしみた。
自分を前向きな気持ちにさせたり、辛い時は気持ちを受け止めてくれたり…1,000組のアーティストが、自分のために、いつでもどこでもプレイしてくれる と思うと、ようやく夢がかなった気分がして、音楽に救われていることを感じた 。

よく使うのは、プレイリストでのシャッフル。
アーティスト別、ジャンル別、年代別、 国別、地域別(東京、京都、大阪、マンチェスター、など)、速度別(BPMで)のほか、持ち曲がいっぱいあると音楽雑誌の特集の登場曲をそのままプレイリストに できるし、閃いた時に即興でプレイリストも作れる。DJの気分もちょっと味わえた。
iPod任せの選曲がバッチリ決まる時もあれは、それほどでもない時もあって、iPodにも人格があるようで、何だか可笑しい。

写真

最近は5Gに買い換えて、音楽のほかに以前から撮り続けた写真も取り込んで、自己紹介や近況報告ツールとしても使っ たりもしている。フォトアルバム40冊分(4,000枚)が音楽と一緒に この中に入っているなんて、何だか不思議で、すばらしい。
iPodのデザインは、「音楽再生機」 らしくない。シンプルだけどストレートで普遍的。直感に対してストレートな操作感覚。そして「コンピューター」であることを微妙に主張して いるところがiPodの個性だ。

限りないほど音楽が詰め込めるclassic、小ささと可愛さを追求したnano、誰でも気軽に楽しめるshaffle、そして新しい操作感覚が楽しそうなtouch。
それぞれのシリーズは、これか らも続いて欲しい。それぞれに存在意義があるから。
音楽とiPodにありがとう。そして、これからも、音楽に不思議な力があることを信じて。

iPodケース suono
作者紹介
著者近影 お名前 サンペレ
ウェブサイト
自己紹介 40代、音楽はもちろんのこと、旅行、飲食、鉄道、イタリア車が好き
いろいろなiPodを買っちゃいましたが、今も全て使っています。
所有するiPod 4G 40GB、5G 80GB、shuffle1GB(本人用)
mini2G 4GB、nano2G(red)4GB、shuffle512MB(妻用)

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