投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品018

勝利の女神、iPod

iPod専門店 Kitcut SecondaryStore

ラクロスを始めて12年。

ラクロス?
言葉を発する度に必ず?疑問符がついてくる。
マイナースポーツの悲しい性。
学生のときから始めたラクロスに魅了され、社会人になってもクラブチームで続けている。
仕事で嫌なことがあっても週末にラクロスをするだけで、チームのみんなに会うだけで嫌なことを全て忘れた。

そしてラクロスと同じくiPodも私の生活に欠かせないものの一つである。

練習に行く電車の中でも、ジムでのトレーニング中も、ランニングに行くときも
iPodは欠かせない。

ランニング中はいつも決まって大好きなアーティストの曲を聞いている。
テンションあげながらランニング。
たまに曲に合わせてランニングの距離を延ばしたりして。

練習に向かう電車の中ではいつも何も考えずにシャッフルに設定。
900近く入っている曲の中からランダムに曲が流れてくる。
それは大切な試合の前も同じ。

数年前の試合当日。

朝一番にヘッドフォンから聞こえてきたのは、
ランニングのときにいつも聞いているアーティストの曲の中でも一番好きな曲。

それまでランニングしてきたときのことが走馬灯のように頭の中に蘇る。
今まで自分がやってきたことに対する自信をiPodが与えてくれた。

その日、私は今までにないほど試合に集中し、かつ冷静にプレーすることができ、
チームは勝利。

そしてその年、チームは日本一になった。

あとになってから考えると、あのときあの曲を流してくれたiPodが
私にいつも以上の力を与えてくれたような気がする。

もちろん今でもiPodを片手にラクロスを続け、
あの曲がかかる日を楽しみにしている。

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作者紹介
著者近影 お名前 T
ウェブサイト
自己紹介 ラクロス馬鹿です。
所有するiPod iPod nano 4GB(Green)

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