去年の7月。
姪が病気で倒れたとの一報が入った。
病名を聞いて愕然とした。
9歳の子供には重すぎる現実。
無菌室で面会謝絶となる中、
幼い体で管につながれ、病室を出る事も許されず、
大好きだったソフトボールも出来ない。
懸命に頑張る彼女に何もしてあげられない自分が、
どうしようもなく歯がゆく感じた。
そんな時母から、
『テレビや本は目が疲れるので、何か音楽を聞かせてあげたい。』
と、相談をされた。
僕は急いでお店に向かい、iPod shuffleを買った。
姪が好きだといっていた曲や最新の曲、
手当たり次第詰めて母に託した。
あれから1年が経った。
姪は医者が驚く程順調に回復し、
夏休みが終わる頃には退院出来るという。
今では病室も一般病棟に移っている。
あれから、何度も曲を入れ替えると言っているのだが、
『このままがいい』
と、曲の入れ替えに応じようとはしない。
1年間自分と一緒に頑張ってくれたiPod。
それがとても気に入っているんだとのこと。
離れていても何かして出来る事。
それを実現してくれたのが、
iPodだったのだ。
作者紹介 | ||
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お名前 | Gunners | |
ウェブサイト | — | |
自己紹介 | 25歳会社員 | |
所有するiPod | iPod touch(2nd) 16GB |
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