投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品050

変わらない私の原点

iPod専門店 Kitcut SecondaryStore

はじめて私が手にしたiPod。
それは2007年に発売されたiPod classic 160GB。

親戚のおじさんが「SONYのウォークマン買うからあげる」の一言で私のもとにiPodは来ました。
CDプレイヤーで十分だ、なんて思っていたのではっきり言ってそれほど嬉しいものでもありませんでした。
せっかく貰った物なので、持っているCDを全部そのiPodに入れてみて、初めて理解しました。
これは凄い…、と。

今まではお気に入りの曲だけ持てれば外で聴くには十分だとCDプレイヤーを持ち出して聴いていた、しかしiPod classicは違った。
確かに聴かない曲もあった。
だがシャッフル再生していると不意を突かれたように忘れかけていたベストな曲がイヤホンから鳴り出すあの感動は、CDプレイヤーには無いものだった。
それ以来CDは全てiPodに入れている。

時が流れて次第に小型でスタイリッシュなDAPが出回るようになった。
携帯電話で音楽が聴けたりもできるようになった。
そんな中でも私はiPod classicだ。
大容量は揺るがない。
だがどんなに大切にしようとiPodも物である、2009年ごろに私のiPodは壊れた。
私が知らぬうちに寿命を迎えたのだろう、何も映らない暗い液晶が物語っていた。
そしてその後私はSONYのウォークマンを買った。
おじさんが買ったのよりも数世代後のモデルだ。
壊れたことをおじさんに会った際に話したら「よく使ったな(笑)」と笑われたものです。
この人は初めから、私がここまで気にいることを見越してわざわざ開封したiPodを渡したと思いました。
貰った時のiPodがやけに綺麗で曲も入っていなかったのにも納得です。

そして今年の2月にまたiPod classicを買いました。
SONYのウォークマンもまだ使っていますがPCのHDDにあるCDアルバムを持ち出したいのでまた買うことに(笑)
2代目のiPod classicも160GB。
『また会ったな』とでも言わんばかりに、買ってすぐにPCに接続しiTunesに入れた曲をiPodに入れる。
イヤホンを装着しシャッフル再生、久々に使ったせいか前より音が良いような気がする。
やはり一番落ち着くのはこのiPod classicだなぁと思いました。
考えることはこの新しく買ったiPodはいつまで一緒にいられるだろうか?と、だけどそんなことを考えるのも面倒に感じる。
なぜなら私はどうせまたiPod classicを買うんだ、きっと。

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作者紹介
著者近影 お名前 モノクロパンダ
ウェブサイト
自己紹介 音楽のある世界に生まれた幸せ。そしてiPod。
所有するiPod iPod classic 160GB シルバー

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