投稿エッセイ集「ありがとうiPod」 > 作品055

目指せ-25kg

iPod専門店 Kitcut SecondaryStore

日頃の運動不足や年のせいか、10年前と比べ25キロほど太ってしまった。
食事制限によるダイエットは何度か試みたが、その度に挫折とリバウンドの繰り返し、今や体重は3ケタ目前。
体に目立った異常はないものの、このままではまずい。しかし、食事制限では食欲に負けることが明らか。
そこでジョギングをして痩せることにした。

もともと運動が得意ではないので、モチベーションを維持する方法を考えていたところ、手元にiPod nano 6th があることに気づいた。
小さい上にクリップと歩数計が付いている。ジョギングにはぴったりだ。
しかも歩数計のデータをNike+に送信し、日々の成果をグラフにしてくれる優れもの。
これならジョギングも楽しめると思った。

そしてジョギング開始日。
ジョギング用のプレイリストにノリノリの曲を入れた!
走りやすい服装になった!
学生時代に使っていたスニーカーも靴箱から引っ張り出した!
あとはガンガン走って痩せるだけ!

そしていざ走りだしたところで、足腰に強烈な痛みが走った。
走ることに筋肉が耐えられない程、私の体は太っていたのだ。

それでも痛みを我慢して走り続けたところ、脚と腰を痛めてしまった。
歩けるはするが走れず、毎日ウォーキングを続けていた。
ウォーキングの間はジョギング用に集めたノリノリの曲ではなく、トーク系のPodcastを聴いていた。
ノリノリの曲では、走り出したい気分と走ることができない体に違和感を感じ、ゆっくりとした曲では、歩いている時間が実際よりも長く感じたからだ。
走れないことや足腰の痛みに不安もあったのだろう。
iPod nanoから流れるトークは、走れずに焦る気持ちをリラックスさせてくれた。

1ヶ月ほどウォーキングを続けた頃、体がいつもより軽く感じた。
もしかして走れるんじゃないかと恐る恐る走りだしたところ、足腰の痛みが無く、筋肉の躍動を感じた。

これならいける! そう思い地面を蹴り続けると、不恰好ながらも走ることができていた
走れることが嬉しく、ハイペースで走っていたら、すぐに息が上がってしまい小休止。
休みながらジョギング用のプレイリストの事を思い出し、プレイリストを再生しながら再び走り始めた。
音楽を聴きながらだと、何も聴かずに走っているときよりも楽に走れる気がした。
曲のテンポがペースメーカーになり、走るリズムと呼吸のリズムを安定させてくれたのだと思う。
曲のテンポに合わせて走ることは、まるで踊っているようであり、ジョギングという地味で苦しい運動に高揚感を与えてくれた。
走り終えてみると歩数計の合計歩数は30万歩を超えていた。

それからもジョギングを続け、今では10kgの減量に成功した。

ここまでモチベーションを保てたのは歩数計とNike+の記録を見て自分のやってきたことを実感できたから。
そして、音楽が走る楽しさを教えてくれたから。
この小さなボディで大きな手助けをしてくれたiPod nano。
運動嫌いの私にジョギングを楽しませてくれるiPod nano。
これからも、このiPod nanoに助けられながら走り続けたいと思う。

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作者紹介
著者近影 お名前 TOMOZO
ウェブサイト
自己紹介 どこにでもいるようなアラサー。食べ歩きが好き。
所有するiPod iPod nano 6th

このページのスポンサー:iPod専門店 Kitcut SecondaryStore[広告掲載2011年9月28日〜2016年9月27日]


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