「Nest」（ネスト）は、iPadなどのタブレットデバイに対応するスタンドです。
上部がトレー形で、鍵などの小物を収納できます。
底面に収納されたツメを引き出して、iPadをタテ向き・ヨコ向きに立てられます。
傾斜のついた上面に、iPadを寝かせて置くこともできます。
6色のカラーバリエーションが用意されています。

米Bluelounge Designの製品で、日本ではトリニティから、2011年5月から販売されています。
輸入販売元の製品詳細：【Bluelounge Design】ネスト [Nest]

コンパクトなプラスチック製の、トレー型スタンドです。

上面はゆるやかな傾斜が付けられていて、iPadなどを寝かせて置くことができます。
側面に、iPadを立てられるツメが格納されています。

iPad 2専用の純正ドック「Apple iPad 2 Dock」に近い大きさです。
肉厚で、トレーとしての容積は、あまり大きくありません。

フチの部分には、滑り止めのためにゴム素材が使われています。
トレーの内側は、ゴムと同系色のプラスチック素材です。
「Nest」には、全部で6色のカラーバリエーションが用意されています。
ブラックとホワイトの2色は、全体が同じ色で統一されています。
ブルー、ピンク、グリーン、オレンジの4色は、外が白色のツートンカラーです。
このページで使用しているのはブルーです。

ブラックはホコリが目立ちそう、ホワイトはゴムの部分の変色が心配で、選ぶのをさけました。
残りの4色から迷った末に、涼しげなブルーを選んでみました。
しかし、かわいいデザインではあるものの、ちょっとオモチャっぽい質感で、洗練された印象を与える色味ではありませんでした。
色に迷ったなら、Apple製品と合わせやすいブラックかホワイトが無難かと思います。

底面の角には、ゴム足が取り付けられています。
置いたときの滑り止めになり、デスクが傷つくのも防げます。

底面には、スタンドとして使うためのツメが格納されています。
ツメをスライドさせて引き出します。

ツメを引き出したところ。

引き出したツメに、iPadをタテ向き・ヨコ向きに立てられます。
サイズはコンパクトですが、しっかり安定しています。
立てたままiPadを充電したいときには、ヨコ向きにする必要があります。
iPad以外のタブレットデバイスを立てたり、CDやDVDのパッケージなどをディスプレイしておくこともできます。

iPadを立てたときは、トレーの部分が背面に隠れてしまいます。

iPadに、Smart Coverやハードケースなどを装着したままでも立てられます。

傾斜が付いた上面に、iPadを寝かせて置くこともできます。
ソフトウェアキーボードでのタイピングに適した角度です。
上面のゴム素材が、iPadをしっかり固定するため、すべり落ちることはありません。

iPadを載せる位置を変えることで、タイピングしやすい高さに調節できます。

上面に寝かせて置くと、iPadが少し浮いた状態になるので、デスクに平たく置いたときよりも、持ち上げやすくなります。
側面にあるスリープスイッチやボリュームボタンも、置いたままでの操作がしやすいです。

トレーの部分は、それほど容積がありません。
iPadの必需品である、ACアダプタとDockコネクタケーブルを入れると、左の写真のようになります。

腕時計、カギとキーホルダー、Bluetoothヘッドセットを入れると、もう満杯です。
内容物が「Nest」の上面よりも高くなると、上にiPadを寝かせて置くことができなくなります。
傾斜が付いていて、一辺が極端に低くなっているので、簡単に飛び出てしまいます。
上面から飛び出ないようにするとなると、薄いものしか収められません。

この製品の特徴は、トレーとスタンドのふたつの機能を備えていることですが、両方の機能を同時に活用するのは、すこし無理があるかもしれません。
引き出したツメの部分にiPadを立てると、トレーの中身がiPadの影に隠れます。
上にiPadを寝かせて置いても、iPadが蓋になり、トレー内が見えなくなります。
常時決まったものをトレー内に置いておく使い方よりも、一時的に物を置くスペースとして利用するのがいいでしょう。
私は普段はトレーは空にしておいて、ネジなどの紛失しそうな部品や、ガムの包み紙などを、一時的に置いておくのに利用しています。

スタンドとトレーの、ふたつの機能を搭載した製品です。
スタンド機能も、ツメの部分に立てる方法と、上に寝かせて置く方法の、2通りに使用できます。
スタンド機能だけの専用品なら、iPadを立てていないときは無意味なオブジェでしかありませんが、この「Nest」なら、トレーとして利用できます。
ただ、スタンドとトレー機能の両方を同時に活用するのは、すこし無理があり、トレー機能はオマケぐらいに考えておくのがいいかもしれません。
大きさがコンパクトで邪魔にならず、価格も手頃なので導入しやすいです。
シンプルな構造にアイディアが盛り込まれた発明品です。

ここが良い！

1. スタンドとトレーの、ふたつの機能を備えた製品。スタンドを使わないときも、トレーとして使用できる。
2. 2種類のスタンド機能とトレー機能が盛り込まれていながら、シンプルな構造にまとめられている。
3. タイピングに適した傾斜でも設置可能。少し浮いた状態になり、持ち上げやすく、スリープスイッチやボリュームボタンの操作がしやすい。
4. コンパクトなサイズ。小さなスペースにiPadを設置できる。
5. 安価な価格。
6. 選べる6色のカラーバリエーション。

ここはいまひとつ

1. スタンド機能とトレー機能を、同時に活用するのは難しい。
   iPadを立てると、内容物が陰に隠れる。
   iPadを上に平らに置くときには、厚みのあるものは入れられない。
2. かわいいデザインではあるが、プラスチックとゴムの質感が安っぽさも感じさせる。

「Bluelounge Design Nest」は以下のショップで購入できます。
価格は税込1,680円です。

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