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【詳細レビュー】iPhone用ギター型スピーカーEZISON 100(Fingeristプロトタイプ)

このページでは、iPhone用のギター型スピーカー「EZISON 100」をご紹介します。

概要

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「EZISON 100」はiPhone用のギター型スピーカーです。
iPhoneを接続して、ギター演奏アプリケーションなどでパフォーマンスができます。
単3電池3本で駆動します。

EVENNOブランドから発売予定のiPhone/iPod touch用ギター型スピーカー「Fingerist」のプロトタイプとして、バード電子から2010年1月に発売された製品です。
メーカーの製品詳細:EZISON 100

ビデオコンテスト開催中

「EZISON 100」と「Fingerist」を使用したパフォーマンスのビデオコンテスト「The Fingerist Contest」が6月13日まで開催されています。
発売前の「Fingerist」でプレイするには、iPRESS CAFE渋谷で開催されているハンズオンイベントに参加しなければなりませんが、「EZISON 100」なら自宅でプレイした動画で応募ができます。

「EZISON 100」と「Fingerist」の違い

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量産版の「The Fingerist」は、EVENNOブランドから5月末に発売予定です。
バード電子のプロトタイプ「EZISON 100」と量産版「Fingerist」の違いを表にしました。

iPadの種類 EZISON 100(プロトタイプ) Fingerist(量産版)
入力方式 ステレオミニ接続 Dockコネクタ
ライン出力端子 なし あり
ギターストラップ なし(取り付けは可能) 付属
ケース なし 付属(パッケージ兼用)
発売元 バード電子 トリニティ
発売日 2010年1月 2010年5月末(予定)
価格 25,800円 14,800円
備考 木製のボディーやエレキギターのパーツを使用。
少量生産のハンドメイド品。
iPhone/iPod touch用のシリコンケース型アダプタ付属。

使用方法と使用感

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ギターのスタイルで抱えられる、iPhone用のスピーカーです。
ネックの部分にiPhoneを装着し、ボディに搭載されたスピーカーから音を出します。
ライフルのようなシルエットが目を引きます。

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プロトタイプのこの「EZISON 100」は、全体に天然の木が使われています。
ネックの切り抜かれた部分に、iPhoneを収めます。

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背面には電池ボックスが搭載されています。
電源は単3乾電池3本を使用します。
オモテ面、ウラ面にはブラックのアクリル板が貼られています。

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ギター用のストラップを取り付けられる「ストラップピン」が前後に設けられています。
本物のギターに使われている部品と同じものです。
この「EZISON 100」にはストラップは付属していませんが、「Fingerist」には付属しています。

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収納部の左右に貼られたウレタンゴムで、iPhoneが固定されます。
iPhoneにケースを装着していると、収納できません。
ウレタンゴムを剥がすなどの改造を施せば、ケースと併用できそうです。

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iPhoneにヘッドホンプラグを挿して、電源を入れた状態。
iPhoneのまわりに隙間がないので、スリープボタンの操作やiPhone本体のボリューム操作ができません。

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裏からヘッドホンプラグを押してiPhone本体を持ち上げれば、スリープボタンとボリュームボタンの操作ができます。

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ボリュームつまみも、本物のギターと同じパーツが使われています。
脇にあるスイッチは、ピックアップセレクタではなく電源です。

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お気に入りの楽器アプリを立ち上げて、一心不乱にかき鳴らしましょう!
ギターのアプリケーションでは「PocketGuitar」や「iShred」などが定番ではないでしょうか。
もちろんギターにこだわる必要はなく、ピアノを弾いてもドラムを叩いてもいいでしょう。
初音ミクの「あの楽器」として知られる「イノセンサー」も、「EZISON 100」で弾けば雰囲気がでます。
ネコの声で弾けるピアノ「SingingCat」や、琴を弾ける「iKoto」もウケがよさそうです。

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左手を画面に添えやすいように、iPhone収納部はネックの中央ではなく下側に寄せられています。
しかし「iShred」のように画面上側にボタンのあるアプリでは、「EZISON 100」 のヘッド部分が邪魔に感じます。
「EZISON 100」を使ったとしても、必ずしも楽器が弾きやすくなるわけではありません。

スピーカーが右手で隠れてしまう位置にあるのが気になりますが、音量に影響はないようです。

iPhoneで真剣にパフォーマンスするなら、電話やメールに邪魔されないように機内モードにしておきましょう。

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iPhoneはウレタンの圧力のみで固定されています。
簡単に抜け落ちることは無いと思いますが、万が一の落下を防ぐためのピック型のストッパーが付属しています。

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iPod touchも接続できますが、ヘッドホンジャックが本体下側にあるので、iPhoneとは逆さまに収納することになります。
画面を回転させられないアプリだと、逆さまのまま使用しなければなりません。

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内部に収納はできませんが、iPod classicやiPod以外のオーディオプレーヤも接続できます。
楽器アプリのパフォーマンスに使用しなくても、小脇に抱えて持ち運べるポータブルスピーカーとしても活躍してくれそうです。
音楽に合わせて「エアギター」を演じるのにも向いています。

プレイ動画

「EZISON 100」で演奏しているビデオをYouTubeから拝借します。
本来なら自分の演奏を載せるべきですが、私は楽器の類いを何一つ満足に扱えないのでご容赦ください。
ここに掲載している動画以外にも、YouTubeで「Fingerist」で検索すれば、メーカーによる同製品を使ったデモなどを見られます。

「EZISON 100」のビデオ1本目は、ITmediaの松尾公也氏による「PocketGuitar」の演奏。
中程から「EZISON 100」が使用されます。
腕前もスゴいし、こんなパフォーマンスができるiPhoneにも感動させされる動画です。

2本目はiPhone修理専門店iPhone-factoryさんによるもの。
同店でも「EZISON 100」が販売されています。
使用アプリは「Cut Feeling」。

三つ目は、アヒル口モデルまつゆう*による、これも「Cut Feeling」を使用したパフォーマンス(?)。
楽しそうです。

まとめ

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iPhoneアプリの人気ジャンルである「楽器アプリ」を、さらに楽しくしてくれる拡張ツールです。
楽器演奏にこだわらなくても、肩から下げて持ち運べるポータブルスピーカーとしても充分に使用できます。
この「EZISON 100」は量産版の「Fingerist」よりも高価で、気軽に手を出しにくい価格なのがネックです。
iPhone収納部まわりの設計はもう少し洗練できたのではないかと感じますが、そのあたりは「プロトタイプ」だからしょうがないのかもしれません。

量産版の「Fingerist」の方が価格が安い上に、ケースが付属していたり、ラインアウト端子を搭載しているなど、優位にある印象です。
とはいえ「EZISON 100」は本物の木やギターの部品を使用していて、こだわりのある作りになっています。
どちらが自慢できるかといえば、高級感があり、独特の美学を感じさせる「EZISON 100」でしょう。

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ここが良い!

  1. iPhoneの楽器アプリをさらに楽しくさせる。
  2. 本物の木や、ギターの部品を使用したパーツ。
  3. ポータブルスピーカーとしても使用可能。
  4. ステレオミニ接続で、iPod/iPhone以外のオーディオプレーヤにも使用できる。
  5. そこはかとなく漂う莫迦莫迦しさ。
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ここはいまひとつ

  1. 高価な価格。
  2. 収納ケース、ストラップが付属しない。
  3. iPhoneのスリープスイッチ、ボリュームが操作できない。
  4. アプリによっては、演奏がしにくくなる。

「EZISON 100」の購入は

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「EZISON 100」は以下のショップで購入できます。
価格は税込25,800円です。


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