「eggshell for iPad 2 + Smart Cover」は厚さ0.9ミリの、iPad 2用ポリカーボネート製クリアケースです。
Apple純正のiPad 2用オプション「Smart Cover」と併用できます。
液晶保護フィルムと、Dockコネクタカバーが付属しています。

TUNEWEARから2011年5月に発売された製品です。
メーカーの製品詳細：TUNEWEAR » eggshell for iPad 2 + Smart Cover

※ この製品は、ポリカーボネート製ハードケース「eggshell」の、Smart Cover対応版です。
このページのレビューは、通常版「eggshell for iPad 2」のレビューと重複する部分があります。

このページで紹介するのは、「eggshell for iPad 2」をSmart Coverにも対応するように設計し、追加発売したものです。
Smart Cover対応版は、製品名に「+ Smart Cover」が付けられています。
「+ Smart Cover」は、以下のような違いがあります。

• Smart Coverを装着する部分が開かれている。
• カラーバリエーションは5種類。（通常版は、クリアとスモークの2種）
• ホームボタンカバーが付属しない（凸型になったボタンがSmart Coverで押されるため）
• メーカーロゴが、背面カドに刻印（通常版は、中央下部にプリント）

価格はどちらも同じです。

ケース本体のほかに、液晶保護フィルム、クリーニングクロス、Dockコネクタカバーがセットになっています。
フィルムの貼り付け作業用のヘラも同梱されています。

ケース本体は、シンプルなポリカーボネート製のクリアケースです。
Smart Coverと併用できるように、マグネットの接続部分が開いています。
厚さ約0.9ミリとのことで、非常に薄く仕上げられています。

ボリュームボタンのある側から、iPadに装着します。

iPadに装着したところ。
マットなiPadの背面が、ツヤツヤの質感に変わります。
薄いので透明感が高く、見た目の違和感はほとんど感じません。
iPad 2にケースの厚さを足しても、初代iPadよりもまだ薄いです。

スリープスイッチとカメラレンズ、消音スイッチ、ボリュームボタンの開口部。
それぞれゆとりを持って開けられていて、操作の邪魔になりません。
スリープスイッチ部分は、前面の開口部とつながっています。

ヘッドホンジャックの開口部。
大きめのプラグも、問題なく接続できます。
上部中央に設けられているマイク部分も、目立たないように開けられています。

Dockコネクタ端子と、スピーカーの開口部はつながっています。

背面のカドに、メーカー「TUNEWEAR」のロゴが刻印されています。
ちょっと気になるのが、iPad背面のカメラレンズが上に来るように、ボリュームボタンのある側面を上にして立てると、文字が逆さまになってしまいます。
Smart Coverをスタンドとして使うときにも、同様の向きになるので、文字は逆向きの方が良かった気がします。

前面は大きく開けられていて、タッチスクリーンの操作を妨げません。

ケースは、左右のフチでiPadに固定されています。
ヘリの部分は、滑らかな曲面に造形されていて、手が触れても痛くありません。
フチの部分は、iPadの液晶ガラス面とほぼ同じ高さに揃えられています。

ケースの片側が開けられていて、Smart Coverのマグネットを接続できます。

Smart Coverを接続したところ。
ヒンジの回転も考慮した大きさに開けられています。

ケースを装着したままで、Smart Coverの機能のひとつである、タイピング用の傾斜台として使用できます。

もちろん、ビデオ視聴向けのスタンドにもなります。
この立て方は、ケースに厚みがあると角度が急になりますが、厚さ0.9ミリの「eggshell」では、ほとんど変わりません。

ケースの素材が前面にはみ出していないので、Smart Coverをぴったり閉じられます。
Smart Coverに内蔵されたマグネットで、iPadの画面に吸着し、カバー開閉によるスリープ／スリープ解除も機能します。

薄いので、スリーブ式の収納ケースとも相性がいいです。
写真の製品は、バード電子のスリムなレザー製ケース「CARGO-A」。
eggshellの薄さなら、eggshellとSmart Coverの両方を装着したまま収納できます。
ただし、出し入れはかなりキツめです。

「eggshell」を装着したまま「Apple iPad 2 Dock」に載せてみたところ、立たせることはできましたが、端子は接続されず、充電・同期はされませんでした。
初代iPad用の「Apple iPad Dock」なら、装着したまま充電・同期ができましたが、ぐらぐら左右に動いて不安定でした。
「eggshell」の中央底部が左右非対称のために、不安定になるようです。

ケースはiPad 2のボディにしっかりと固定され、簡単には外れません。
左の写真のように、カメラレンズとは反対の角から剥がすのが簡単です。

製品には、以下のものが同梱されています。

• 液晶保護フィルム「TUNEFILM」光沢タイプ
• フィルムの貼り付け作業用のヘラ
• クリーニングクロス
• Dockコネクタカバー

通常版「eggshell」に付属する「ホームボタンカバー」は、このSmart Cover対応版には付属していません。
「ホームボタンカバー」は、ホームボタンを押しやすいように凸型にするものです。
ボタンが凸型になると、Smart Coverと干渉するために、セットから外したものと思われます。

Dockコネクタカバーは、iPadのDockコネクタ端子に被せる、シリコーン製の小さなキャップです。
メーカー「TUNEWEAR」のロゴが刻印されています。
片方の端に、ストラップを通せそうな穴が設けられています。
装着してみると、iPad 2の曲面を描いたボディにはフィットしません。
これはおそらく、iPhone 4用ケースのおまけとして作られたものなのではないかと思われます。

Apple純正のiPad 2用オプションSmart Coverと併用できるケースです。
Smart Coverだけでは守れない背面を、見た目を損なわずに保護できます。
ケースのエッジは、丁寧に丸く処理されていて、使用感も裸のiPadと変わりありません。
薄いので耐衝撃性はありませんが、背面を傷から守るのには充分です。
iPadの背面に、薄い保護フィルムを貼るような感覚で使える製品です。

ここが良い！

1. Smart Coverと併用できる、背面保護ケース。
2. 透明度が高く、Smart Coverを装着していなくても、Smart Cover用の開口部の違和感が少ない。
3. エッジの処理や、隙間のない設計などの、精度の高さ。
4. 各ボタンの操作性を妨げない。
5. 左右の側面もカバーする。
6. 素材が薄く、収納ケースとも併用しやすい。

ここはいまひとつ

1. クッション性はなく、耐衝撃性は期待できない。
2. 付属のDockコネクタカバーは、iPad 2の曲面にフィットしない。

「eggshell for iPad 2 + Smart Cover」は以下のショップで販売されています。
価格は税込各2,980円です。

• Focal Store
• OUTLOUD
• Kitcut SecondaryStore
• Amazon.co.jp
• ビックカメラ楽天市場店