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【詳細レビュー】Bluetooth iPodオーディオアダプタBluetribe SBT01

このページではiPod/iPhoneの音楽をワイヤレスで楽しめるBluetoothオーディオアダプタ「Bluetribe SBT01」をご紹介します。

概要

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「Bluetribe SBT01」は、iPod/iPhoneのドックコネクタに接続する、Bluetoothオーディオアダプタです。
A2DP/AVRCPプロファイル対応のヘッドホンとの併用で、ワイヤレスで音楽を聞くことができ、ヘッドホン側のボタンでリモコン操作が可能になります。
電源はiPod/iPhoneから供給されるため、充電・電池とは不要です。
ブラックとホワイトの、2種類のカラーバリエーションが用意されています。
シグマA・P・OのBluetooth製品専門ブランドBluetribeから、2008年9月に発売されました。
製品詳細:Bluetooth(ブルートゥース)iPodオーディオアダプタ(SBT01) 【シグマA・P・Oシステム販売株式会社】

2009年7月に新モデル「SBT01R」発売

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「SBT01」のリニューアル版「SBT01R」が、2009年7月に発売されています。
いくつかの点が改善されています。

  • iPodに接続したままでも電源の消費を抑えるパワーセーブ機能を搭載。
  • プログラムが変更され、ノイズが軽減。
  • 対応機種の拡大。新たに第5世代iPodと第1世代iPod nanoにも対応。
  • カラーバリエーションにシルバーが追加され、全3色のラインナップに。
  • 価格がリーズナブルに。

詳細は、製品紹介/Bluetooth iPodオーディオアダプタBluetribe SBT01Rをご覧ください。

すこし解説

写真 Bluetooth(ブルートゥース)、A2DP、AVRCP、など、あまり一般的でない用語について、すこし解説します。

この製品は「Bluetooth」という電波の規格に準じて、音楽をワイヤレス(無線)で飛ばすものです。
この製品だけでは、音楽を聴けません。同じ「Bluetooth」の電波を受信できるヘッドホンが必要です。

「A2DP」は、音楽データを送受信するための規格です。
「AVRCP」は、再生・一時停止・早送りなどの、リモコン操作の命令を伝えるための規格です。

このふたつの規格に準じたヘッドホンと組み合わせて使うと、ワイヤレスで音楽を聴けるほか、ヘッドホンに搭載された操作ボタンで、iPodの再生・一時停止や早送りなどができます。

写真 今回はプリンストンテクノロジーの「PTM-BAH2S」と合わせて使ってみました。
「PTM-BAH2S」は好きなイヤホン・ヘッドホンを接続して、ワイヤレスヘッドホンとして使用できます。

ふたつの機器は「ペアリング」することで、はじめて使用できるようになります。
街でBluetooth製品を使っている人とすれ違っても、混線することはありません。

一度組んだペアは、解消できないわけではありません。
他の製品と改めてペアリング操作をすることで、新しいペアを組むことができます。

iPodで使う

写真 Dockコネクタに接続する同じような形状のアクセサリと比較して、かなり薄く小さいです。
写真 「SBT01」は、iPodのドックコネクタに接続するだけで使用できます。

使用可能な状態にする「ペアリング」の操作は、iPodの再生ボタンを押して音楽を流しながら、ヘッドホンなどの受信機側で行います。

ペアリングの設定方法は受信機により異なります。
「PTM-BAH2S」の場合は、電源オフの状態から、約6秒間電源ボタンを長押しします。

写真 ヘッドホン側のボタンで、再生・一時停止、曲送り・曲戻し、ボリューム調整の操作ができます。

ボリューム調整はiPod側の音量設定が変わるわけではありません。
ヘッドホン側の出力レベルが変わります。
iPod側のボリュームレベルは無視されます。

写真 iPod classicと接続した様子。

iPodとの接続時には、iPodの電源オン/オフの状態に関係なく、LEDが常時チカチカ点滅しています。
iPodを使っていない時にも点滅しているのは、無駄にバッテリーを消費しているように思われるかもしれませんが、ヘッドホンからの「再生開始」の信号を受け取るために、待機している必要があるからでしょう。
電池の消費はわずかだと思いますが、心配なら使わない時は外しておきましょう。

写真 第4世代iPod nanoとの接続。
iPod nanoはDockコネクタが片側に寄っているので、見た目がすこしズレてしまいます。
アダプタのサイズが小さいので、はみ出す部分はわずかです。
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薄さが売りのiPod nanoと、ほぼ同じ厚みです。

第4世代iPod nanoは通常、加速度センサーを利用したCoverFlow表示のために、本体をヨコ向きにした状態でボリューム調整ができません。この仕様は、ポケットの中で手探りで操作したいときに、とても不便です。
この製品を使ってAVRCP対応のワイヤレスヘッドホンを利用すれば、この問題は解決します。本体の向きに関係なくボリューム調整できます。

写真 iPod touchとの接続。
iPod touchは通常、音楽の操作にも画面のロックを解除しなればなりません。
AVRCP対応のワイヤレスヘッドホンを併用すると、手探りでも操作ができて便利です。

画面のロックを解除せずに再生・一時停止、ボリューム調整ができて快適です。

写真 第3世代iPod nanoとの接続。
サイズ的に、この組み合わせが一番しっくり来ます。
写真 アダプタはiPodのドックコネクタと同じくらい薄いので、ケースを装着したまま接続できる場合があります。
写真 併用するBluetoothヘッドホンを選ぶ時に、「A2DPプロファイル」「AVRCPプロファイル」といった、ややこしい用語にぶつかるので、初心者には敷居が高く感じます。
「全ての機器との接続動作を保証したものではない」というメーカーサイトの注意書きも、人を不安にさせます。
この製品は、Bluetooth製品専門の新ブランド「Bluetribe」(ブルートライブ)の第1弾製品として発売されています。
初心者も安心して手が出せるように、同じブランドでヘッドホンや受信アダプタが発売されるのが待たれます。
(※ 2009年1月に、同ブランドのヘッドセット「SBT02」が発売されました)
写真 写真奥は、2004年に発表されたiPod用Bluetoothキット“TEN Technology naviPlay”と、iPod mini 4GBモデル。
Bluetooth 1.2を搭載していて、今回使った手前の組み合わせと、ほぼ同じことができます。
“naviPlay”発売時に、とうとうワイヤレスの時代が来た! と喜んで買ったものの、サイズが大きく充電の手間もかかり、一度も使ったことがありませんでした。(日本での販売価格は、27,800円…!)

ずいぶん小型化され、手軽に扱えるようになったなあと感慨深いです。

iPhone 3Gで使う

写真 このような外付けアダプタを使わなくとも、iPhoneにはBluetoothが内蔵されているじゃないか、と思われるかもしれません。
しかしiPhoneのBluetoothは、A2DP/AVRCPプロファイルに対応していません。
つまり、ワイヤレスで音楽を聴いたり、リモコン操作をしたりできません。
データ同期にも対応しておらず、ヘッドセットでの通話専用のものです。

ワイヤレスで音楽を楽しむためには、この「SBT01」などが必要です。

写真 iPod touchと同様にiPhoneも通常、音楽の操作にも画面のロックを解除しなればなりません。
「SBT01」を使ってAVRCP対応のワイヤレスヘッドホンを併用すると、手探りでも操作ができるようになり便利です。

画面のロックを解除せずに再生・一時停止、ボリューム調整ができて快適です。

写真 「SBT01」で音楽を聴いているときにも、ハンズフリー通話対応のヘッドセットで、着信への応答もできます。
「SBT01」をiPhoneに接続する前に、iPhoneとヘッドセットをBluetooth接続しておきます。
そのあと、「SBT01」をiPhoneに接続して、ヘッドセットで音楽を楽しみます。

この設定をしておけば、音楽を聴いているときに着信があると、音楽がフェードアウトし、ヘッドセットで応答できます。
通話が終了すると、一時停止していた音楽が自動的に再開されます。

写真 「全ての受信機(ヘッドセット等)に動作を保証するものではない」とのことで、メーカーサイトに「通話(音楽再生中、割り込み電話受信)確認済受信機」が記載されています。

「PTM-BAH2S」でも動作しました。
すこしテストしてみたところ、音楽再生中の着信時に、ヘッドセットのボタンではなくiPhoneの画面操作で応答すると、通話はヘッドセット経由ではなくなりました。
さらに通話終了後も、iPhone内蔵Bluetoothとヘッドセットの同期が切れてしまったようで、ヘッドセットから電話に応答できなくなりました。
自分の操作がマズいのかもしれませんが、どうも挙動不審で、この方法で使う場合は、十分注意したほうが良さそうです。
iPhone本体のBluetoothは切っておいて、音楽だけを「SBT01」でワイヤレスで楽しむことをおすすめしておきます。

“Bluetribe SBT01”の購入は

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“Bluetribe SBT01”は、以下のショップで購入できます。
ブラックとホワイトの2色のカラーバリエーションがあります。価格は税込4,980円〜5,980円。
パッケージはCDジャケットをイメージしたものになっています。


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