「Lim Phone Sleeve」は、iPhone用のスリーブ式のレザーケースです。
必要最低限のシンプルなデザインで、独自の操作性を実現しています。
ブラック、ブラウン、グレージュの3色のカラーバリエーションが用意されています。

2008年9月にブラックとブラウンの2色で発売され、2010年2月にグレージュが追加発売されました。
rethink（リシンク）の製品です。
メーカーの製品詳細：rethink : Lim Phone Sleeve

※iPhone 4/4S用のレビューはこちら：製品紹介／Lim Phone Sleeve for iPhone 4/4S

スッキリとしたデザインの収納ケースです。
このページで使用している「グレージュ」は、グレーとベージュの中間色です。
ほかにブラックとブラウンの2色が発売中です。
革製品らしいトラディショナルなブラック、ブラウンと比較し、このグレージュはモダンな印象を与えてくれます。

一枚の革をふたつに折って端を縫い付けただけの、シンプルな構造です。
滑らかな曲線とシャープなラインの調和が美しい。
iPhoneを収める「さや」のようなイメージです。
ボタンや金具等は一切使われていません。

革は非常に薄く仕上げられています。
薄くて柔かですが、パリッとした張りがあり、形状を保っています。

iPhoneを滑り込ませて収納します。

iPhoneがぴったりと収まります。
逆さまにした程度では、iPhoneがケースから抜け落ちてくることはありません。
こちらはiPhoneの背中側。
カドにブランド名が型押しされています。

写真はiPhoneの画面側の外観。
表面に施されたシボ加工が独特の風合いを生んでいます。
たとえばカフェなどでテーブルにiPhoneを置くときにも、このケースに収めておいた方が「iPhone然」としていなくて上品に見えます。

このケースには、ベルトやカバン等に取り付ける仕掛けは用意されていません。
そのままポケットやカバンに放り込むスタイルで使うことになります。

横のスリットで、収納したままボリューム調整ができます。
マナーモードスイッチの状態も、ケースから取り出さずに確認できます。

ケースのラインがiPhone本体と一致していて美しく見えます。
個人的にこのあたりのフォルムが、かなり気に入っています。

ケース底部には、iPhoneを取り出すときに使う窓が開いています。

底部の穴から指を入れて押し出すことで、iPhoneを簡単に取り出せるようになっています。
収納も取り出しもスムーズにでき、ストレスを感じさせません。

穴を使わずに、上からつまんで引き出すこともできます。

iPhoneにピッタリのサイズなので、ほかのジャケット型のケースは併用できません。
しかし厚さ0.8ミリの「TUNEWEAR eggshell」「SwitchEasy NUDE」は、無理をすれば入りそうです。
かなりキツいですが、使っているうちに革が伸びてくるはずです。
もちろん革が伸びたあとでは、裸のiPhoneを収納したときには緩くなってしいます。

メーカーのrethinkは、初代のiPodが発売された当時からレザーケースを作り続けています。
使い勝手の良さ、デザインの美しさが、シンプルな構造に凝縮されています。
試行錯誤、取捨選択の末にたどり着いた形状であることが伺えます。
長年ケース製作に携わってきた同社だからできた、品質と完成度の高い逸品です。

構造から一目瞭然の「iPhoneにケースを着けず裸で使いたい」「でも持ち運び時に収納ケースで保護したい」人のための製品です。
その用途のために、すばやく出し入れができるよう練られた設計がされています。
見た目にも使い勝手にも妥協せず、スマートにiPhoneを使いたい人におすすめです。

ここが良い！

1. スマートに出し入れできる、計算された設計
2. iPhoneの薄さを損なわない
3. 収納したままボリューム調整、マナーモードの確認が可能
4. シンプルで上品なデザイン
5. 洗練された3色のカラーバリエーション

ここはいまひとつ

1. ベルトクリップやフック等の、身につけて持ち歩く機構がない
2. 価格は高め

「Lim Phone Sleeve for iPhone 3G/3GS」は以下のショップで購入できます。
ブラック、ブラウン、グレージュの3色のカラーバリエーションが用意されています。
価格は税込各6,930円です。

• rethink store（メーカー直販）
• AssistOn