iPhone 7/7 PlusとApple Watch Series 2が、日本の衛星測位システム「QZSS」(準天頂衛星システム、愛称「みちびき」)に対応しています。
日本専用に稼働しているGPSのようなシステムで、GPSを補うように利用できます。
日本国内と対応地域でより精度が高く、より安定した位置情報の取得ができます。
- みちびき対応製品リスト|利用者向け情報|準天頂衛星システム(QZSS)公式サイト – 内閣府
- iPhone 7 と iPhone 7 Plus(Apple公式サイト)
- Apple Watch Series 2(Apple公式サイト)
各デバイスとも、発売開始時のスペックには対応が記載されていませんでした。
2016年12月「iOS 10.2」、「watchOS 3.1.1」のアップデート配信後に、位置情報機能が従来の「GPS」のみから、「内蔵GPS、GLONASSおよびQZSS」に改められました。
ニュース解説
(画像出典:準天頂衛星システムウェブサイト)
「QZSS」はカーナビや、ASUSのスマートフォン・タブレット、マイクロソフトのSurface 3 LTEモデルなどにも搭載されています。
iPhone/Apple Watch Series 2は、米国版「GPS」、日本版「QZSS」のほかに、ロシア版「GLONASS」にも対応しています。
GLONASSはiPhone 4sではじめて搭載されました。
利用できる測位衛星が多いほど、位置を正確に割り出せます。
発売当初は対応とされていなかったので、ソフトウェア・アップデートで機能が解放された可能性があります。
「7」以外の従来のiPhoneやiPadは、対応していません。
準天頂衛星システムサービス株式会社に詳細を問い合わせてみましたが、Appleが公開している情報以外は、持っていないようでした。
iPhone/Apple Watchの「QZSS」対応は、Apple公式の日本語ページにのみ掲載されています。
Apple PayのFeliCa機能のように、日本モデルでのみ使える可能性がありますが、正確なことは不明です。
「みちびき対応製品リスト」にも「日本販売製品のみ」と記載されていますが、Apple公式の情報を基にしたとのこと。
QZSSの本サービス開始は2018年度の予定で、現在は衛星ひとつだけで運用されています。
2017年中に、追加で3機の打ち上げが計画されています。
1機だけでも、GPSを補う衛星が増えることで、位置情報の精度が向上します。