iPad 2は初代iPadと比較し、処理性能が大幅に向上しています。
グラフィック性能は「最大9倍」とアナウンスされています。
初代のiPadとiPad 2は、基本的には同じアプリが動きます(iMovieやカメラを使うものなど例外あり)が、iPad 2の性能を活かすよう最適化されたアプリでは、iPad 2でより美しいグラフィックが表示されます。
iPad 2に最適化された、3Dグラフィックのゲームアプリケーションを9つご紹介します。
このように最適化されたアプリは、今後も増え続けると思われます。
パフォーマンスを最大限に発揮するために、iPad 2専用のゲームも登場するかもしれません。
以下に、初代iPadとiPad 2の画面を、比較できるように並べて掲載しています。
Infinity Blade
それまでのiPhone/iPad用ゲームとは一線を画す美しいグラフィックで、登場時にユーザを驚かせた「Infinity Blade」。
iPad 2では、そのグラフィックがさらに強化されて表示されます。
キャラクターのまとっている鎧のハイライト部分に、違いがはっきり見て取れます。
iPad 2では、傷などの細かい凹凸も3Dで表現されているようです。
フチのギザギザを除去する「アンチエイリアス」処理も施され、初代iPadの「ゲーム画面」的な絵と比べると、iPad 2のものは手の込んだCG画像に見えます。
初代のiPadでも驚異的な美しさに思えたグラフィックですが、iPad 2で立ち上げたものと比べると、初代のものは見劣りします。
iPad 2でのプレイを一度体験してしまうと、初代のiPadには戻れなくなります。
Real Racing 2 HD
画像を見比べると、iPad 2では車が美しく表現されているだけではなく、背景のオブジェクトも強化されています。
プレイ画面は、同じコースの同じ場所なのですが、背景の建物がまったく違います。
初代iPadでは「四角い箱に絵を貼っただけ」のような建物だったものが、iPad 2では、柱とアーチ構造を備えた立体感のあるものに置き換えられています。
グラフィックが強化されるだけではなく、iPad 2に搭載された3軸ジャイロセンサーに対応し、より正確な操作ができるようになっています。
iPad 2なら、別売りの「Apple Digital AVアダプタ」で、大画面にミラーリングしてプレイできます。
次期メジャーアップデートで、1080pでの映像出力をサポートすると発表されています(デモ映像)。
Dead Space for iPad
宇宙ステーションを舞台にした、TPS(サード・パーソン・シューティング)ゲーム。
iPad 2では、キャラクターの背負っているパーツが、より細かく造形されているのがわかります。
背景の壁のテクスチャも、ピクセルがボケ気味の初代iPadに比べて、iPad 2は精細に描かれています。
War Pinball HD
ピンボール台の細かいパーツまで、3Dグラフィックで再現されたゲーム。
パーツとパーツの境目に現れるギザギザが、iPad 2ではアンチエイリアス処理が施されて、より自然に見えます。
Foosball HD
シンプルなテーブルサッカーゲームです。
素朴なグラフィックですが、これもiPad 2に最適化されています。
よく見ると、人形とボールのフチに、iPad 2ではアンチエイリアス処理が施されているのが確認できます。
とは言っても、静止画で見ても違いがよくわからないように、実際のプレイでは違いは全く認識できません。
Labyrinth 2 HD Lite
無料版「Labyrinth 2 HD Lite」と有料版「Labyrinth 2 HD」ともに、iPad 2に最適化されています。
もともと簡素なグラフィックのゲームなので、ほとんど違いはわかりませんが、パーツのフチにアンチエイリアス処理が見られます。
Death Rally
iPhoneにも対応するユニバーサルアプリケーションの、カーアクションゲームです。
iPad 2では、グラフィックにアンチエイリアス処理が施されているのが、車や飛行機のフチで確認できます。
ゲーム本編中の画面は、ほとんど見分けがつかないので省略しますが、iPad 2では映像が60fpsで処理されるとのこと。
アスファルト6:Adrenaline HD
「iPad 2に対応し、より速く、よりスムーズに」とアナウンスされていますが、画面をキャプチャし静止画を見比べても、初代iPadとiPad 2に違いは見られません。(バージョン1.1.8で評価)
しかし実際のプレイでは、iPad 2ではより滑らかに動いているのが実感できます。
iPad 2では、より高いフレームレートで動作しているものと思われます。
iPad 2対応を表明するなら、ぜひアンチエイリアス処理もがんばってほしいところです。
Dungeon Defenders: First Wave
「Infinity Blade」と同じ3Dゲームエンジン「Unreal Engine 3」を採用したゲームです。
iPad 2対応を表明していますが、初代iPadとグラフィックに違いはありません。
このゲームでは、描画の細密度を任意に調節できるオプションが用意されています。
オプション画面に「Video Upscale Percentage」のスライダがあります。
iPad 2では、スライダを最高まで上げても、滑らかに動きます。
一方の初代iPadでは、デフォルトの中程度に抑えておかないと、処理が重たくなって快適にプレイできません。
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