【編集後記】20年探し続けてきた絵本が見つかった

10周年を機にスタートした毎週日曜日の「編集後記」は、サイト作成の裏話やiPod/iPhone関連のコラムを書いてきましたが、今週は個人的な大事件が発生したので、サイトとは関係のない日記的なものを書かせてください。

「誰か教えて」うろ覚えな絵本の正式タイトルと作者より

858 :さく・え/ななし:02/08/18 15:38 ID:rMr8fnL2
タイトル、作者、出版社も不明の、20年くらい前の本を探しています。
動物の船乗りたちが、様々な色の国を旅するお話。
1ページごとに、「あい色の国につきました」
「チョコレート色の国につきました」とエピソードが語られる。

↑ これは私が10年前に、藁にもすがる思いで「2ちゃんねる」で質問した投稿です(回答は得られなかった)。
どうしてもまた見たいのに、書名がわからず探せなかった絵本がありました。
少なくとも20年は探し続けていたこの本が、このたび無事に見つかりました。

本のタイトルは「ペリカンせんちょうのこうかい」。
一生見つからない可能性も考えていたので、本当にうれしい。

どうして見つけられたかというと、「"チョコレート色の国"」でGoogle検索したところ、同じ本を探している人が発言小町に質問しているページがあり、それに見事に回答がついていたのです。
絵本のタイトルが知りたいです : 趣味・教育・教養 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

1977年初版発行でいまは絶版のようですが、オンラインの古書店で在庫を見つけて、すぐ取り寄せました。
(インターネットはなんと便利なのでしょう!)
ペリカンせんちょうのこうかい
絵本のタイトルを見てもピンと来なかったのですが、確かにこの本です。
おそらく30年近い時を経て対面する本の内容は、すっかり記憶から消えていたものの、どのページにも見覚えがあり懐かしい。
人間の記憶というのはどこに保存されているでしょうか、不思議です。
ペリカンせんちょうのこうかい ペリカンせんちょうのこうかい
可愛いヘビのクルーや、幻想的な藍色の国の演奏会など、また見たかった絵を見られて感動しました。
発言小町に質問・回答をした方にもお礼を言いたいです。ありがとうございました。
宝物にします。

絵本を読んで、今回の発見はひとつの偶然に助けられたことに気付きました。
私自身も、発言小町の書き込みも、様々な色の「国」を旅するものだと思い込んで質問・回答しています。
実際の本を読むと「チョコレート色の島のチョコレート色の港」となっており、「国」という表現はされていませんでした。
皆が「国」と誤って記憶していたために、検索ワードにひっかかって、本を見つけることができました。
ペリカンせんちょうのこうかい

皆さんには、また見たい絵本、印象に残っている幼少期の絵本はあるでしょうか?
朗読機能など搭載した、電子書籍での絵本出版もすでに盛んです。
電子コンテンツは保存に便利なようでも、将来の仕様変更により見られなくなる可能性も含んでおり、心配もあります。
また見たくなった本・思い出の本をすぐに探せて入手できるような、便利な未来になるように期待したいです。

※ 写真は株式会社金の星社「ペリカンせんちょうのこうかい」(庄野英二 作・中谷千代子 絵)より

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