iPod/iPhoneケースの市場はもう10年もの歴史があり、なかなか新しいアイディアの製品は出にくくなっています。
しかし現在でもまれに、それまで誰も考えつかなかったような画期的な製品がリリースされ、うならされることがあります。
今回紹介する「KEICS MOBILE WRAP」もそんな製品のひとつで、非常にシンプルな構造ながら、これまでに無かった独創的なiPhoneケースです。
緩やかなカーブを描いた一枚の革で、iPhoneの背面を包み込むように装着します。
以下で詳しく紹介します。
▲ 色違いや型押し加工を施したもの、チェック柄入りなど、全14種類がラインナップされています。
このページで使用しているのは、黒い革にシボ加工を施した「ブラック/シュリンク」(MC002A)です。
▲ パッケージの吊り下げフックとして使われているパーツは、スタンドとしても使える付属品です。
スタンドについては後述します。
▲ 緩やかな曲線を描く、革製のカバーです。
宇宙開発やロボット工学、医療分野などで使われているという形状記憶合金「SMA」の芯材が入れられているため、形を保っています。
▲ ケースの上の方から、iPhoneをスライドさせて装着します。
下の方から入れると、消音スイッチと音量ボタンがひっかかる恐れがあります。
液晶保護フィルムや強化ガラス製カバーとは干渉するかもしれません。
▲ iPhoneに装着したところ。
全体的に丸みをおびたフォルムで、しかしながらiPhoneの形状にぴったりと沿うように設計されています。
▲ 背面がアーチ状に膨らんでいる、斬新な設計です。
この隙間のおかげなのか、金属製のプレートが使われていても電波感度への影響は感じませんでした。
デスクなどにiPhoneを置いたときに、フチが浮いているので持ち上げやすくなります。
▲ 手の触れる部分が革で覆われるので、グリップ感が向上し握りやすくなります。
背面の膨らみも手にフィットします。
▲ 14種のうち、この「ブラック/シュリンク」は、黒い革にシボ加工が施されています。
カメラの革製グリップのような質感で、しっとりとした手触りが気持ち良いいです。
▲ 底部は覆われていないので、Lightning端子接続のアクセサリやヘッドホンを問題なく接続できます。
▲ カメラレンズ部を大きく開けた切り込みのおかげで、スリープボタンも押しやすくなっています。
▲ 消音スイッチとボリュームボタン部分も、操作がしやすいように露出されています。
iPhone本体に沿うように流れるフチのラインが、個人的にツボだったりします。
▲ 上下のあいた筒状なので、使っているうちにどうしてもiPhoneがズレてきます。
スリープスイッチを押したときに、力加減によっては下にズレてしまいます。
私は右手でスイッチを押したときに、左右から握って押さえる力が伝わりにくいらしく、ズレやすいです。
できれば底部側に小さなツメを出すなどして、ズレないような処置が欲しかったところです。
ズレたときには写真のように、デスクや自分の体に押し付けることで、片手でも簡単に位置を戻せます。
ケースが緩くなった場合は、中の金属板を変形させるように握ることで、緩みが改善されるとのこと。
▲ パッケージの吊り下げフックとして使われていたパーツは、スタンドとしても使えます。
▲ 背面がアーチ状のMOBILE WRAPは、そのままデスク上に置くと、シーソーのように左右に揺れます。
このスタンドを利用することで、置いたままでの画面操作がしやすくなります。
スタンドはMOBILE WRAPを装着していない裸のiPhoneでは、収まりが悪く使いにくいです。
まとめ
シンプルな構造でフォルムの美しい、画期的なアイディアのカバーです。
全体を覆うケースのような保護性能はありませんが、握りやすさ、置きやすさ、持ち上げやすさが向上します。
14種類とバリエーションが豊富で、色違いや型押し、チェック柄入りなどから選べます。
野暮ったいケースをつけたくない方にもおすすめできる、スリムで高級感も備えた製品です。
以下のショップで販売中で、価格は税込2,940円〜3,150円です。
iPhone 4/4S用も、4色が各2,940円で販売中です。
- iPhone 5用
- iPhone 4/4S用