【編集後記】ゴールドの逆襲

iPhone 5s ゴールド

iPhone 5sのゴールドが人気ですね。
これまでのiPhoneは、ブラック、ホワイト、シルバー、スレートといった、そつのない無彩色ばかりでした。
iPhone 5sのゴールドとカラフルなiPhone 5cではじめて、色味のあるiPhoneが登場したことになります。
iPhone 5sのゴールドは生産数が少なく、発売日にはApple Storeなどごく限られた店舗にしか入荷がありませんでした。
本当はゴールドが欲しかったのに、しかたなくスペースグレイにしたという方も多いようです。

iPhone/iPad/iPodの「iデバイス」において、カラーバリエーションにゴールドがラインナップされるのは、9年ぶり2回目です。
前回は2004年に発売された、5色のiPod miniの中の一色でした。
このゴールドのiPod miniは、ほかの4色よりも人気が無かったようです。
1年後にマイナーチェンジされたiPod miniでは、カラーバリエーションからゴールドだけが消えて、4色のラインナップで発売されました。

第1世代iPod mini
▲ 第1世代のiPod mini

第2世代iPod mini
▲ 第2世代のiPod mini……あれ?

それ以来iPod nano、iPod shuffle、iPod touchで、オレンジやイエローが出ることはあっても、ゴールドがラインナップされることはありませんでした。

アップル製品では、オレンジ系の色も人気がイマイチのようです。
1999年に5色になったiMacでは、ほかの4色はそこそこ同じように売れているにも関わらず、オレンジ色の「タンジェリン」だけは抜きん出て人気がなかったようです。
iMac G3 キャンディカラー

iPad用の「Smart Cover」もマイナーチェンジ時にオレンジが廃止され、そのかわりグレーが「ダークグレー」「ライトグレー」の2種類に増やされたことがあります。

iPad Smart Cover
▲ 発売当初のSmart Cover全10色

iPad Smart Cover
▲ マイナーチェンジ後のSmart Cover全10色……あれれ?!

私はオレンジはわりと好きな方で、5色のiMacを買うとしたらタンジェリンにしようと考えていましたし、第4世代iPod nanoはオレンジを所有しています。

今回のiPhone 5sのゴールドは、一転して大人気になりました。
生産数が少ないのは、不人気だったトラウマがあり、数を抑えぎみにしたのかもしれません。
人気の理由を考えてみると、iPhoneの高級感あるボディとゴールドカラーがマッチして上品に見えるのと、今までに無かった色なので目を引くのではないでしょうか。
品薄感が手伝い、ますます人気が出るかもしれません。

シルバーのアップル製品と、iPhone 5sゴールド

私もApple Storeに徹夜で並んで入手したゴールドを、大変気に入っています。
しかしアップル製品に似合うのは、よりシンプルでスッキリとしたシルバーモデルのような気がしています。
新しいスペースグレイのiPhone 5sも、初代から続くiPhoneの伝統カラーを受け継ぐもので格好いいですよ。

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