10年を経たDockコネクタから、新しいLightningへ
iPhone/iPod/iPadには長い間、規格の共通した端子「Dockコネクタ」が使われてきました。
昨年発売されたiPhone 5、第5世代iPod touch、第7世代iPod nano、第4世代iPad、iPad miniからは、端子が変更になりました。
新しい規格「Lightning」(ライトニング)端子が使われるようになっています。
これまでよりも小型化された端子で、向き(表裏)を気にせずに接続できるものです。
新しいiPhone 5sとiPhone 5cにも、Lightning端子が使われています。
Dockコネクタ端子は、2003年の第3世代iPodではじめて採用され、10年間使われてきました。
その間登場したiPod/iPhone/iPadは、共有のUSBケーブルや充電器、スピーカーなどを使うことができ、便利なシステムでした。
端子が新しくLightningに変わり、それまで使っていたアクセサリは、そのままでは使えなくなりました。
アップルからは、Dockコネクタ端子をLightning端子に変換するアダプタ「Lightning – 30ピンアダプタ」が発売されています。
アダプタを使うことで、従来のDockコネクタケーブルを、新しいiPhoneにも接続できるようになります。
2種類あるアダプタと、アダプタで利用できる機能などを以下で紹介いたします。
アダプタは2種類
短いアダプタの「Lightning – 30ピンアダプタ」と、長さ20センチのケーブル型の「Lightning – 30ピンアダプタ(0.2 m)」があります。
短い方はドックやスピーカーなどに、iPhoneを立てて使うこともできます。
ドックやスピーカーに接続する
アダプタ経由での音声出力に対応し、Dock接続スピーカーで音楽を再生したり、Universal Dockにつないでオーディオ出力できます。
Universal Dockでは、Apple Remoteで音楽の操作もできます。
Lighning端子とオーディオ出力端子を搭載したアップル純正ドックiPhone 5s Dock/iPhone 5c Dockがリリースされましたが、Apple Remoteで操作できるUniversal Dockタイプのものは発売されていません。
映像出力はできない
Dockコネクタ接続用の映像出力ケーブルをアダプタを使って接続しても、映像は出漁できません。
Lightning搭載デバイスで、映像をテレビやプロジェクタに出力するには、「Lightning – Digital AVアダプタ」や「Lightning – VGAアダプタ」が必要です。
Apple TVを利用し、AirPlayでワイヤレス出力する手もあります。
ケースは注意
どちらのアダプタも、iPhoneに付属するLightningケーブルよりも端子が太かったり幅が広かったりします。
iPhoneにケースを装着していると、接続できない場合があります。
一般的な形状のハードケースで、上下が広く開けられたタイプのものなら問題ありません。
当サイトのケースのレビューでは、そのケースにアップル純正の各種アダプタが接続できるかを検証しています。
Dock接続スピーカーをBluetoothスピーカーにする
Dockコネクタ接続のスピーカーを、Bluetoothスピーカーとして使えるようにするアダプタが発売されています。
iPhone/iPod touch/iPadとBluetooth接続して、ワイヤレスでDock接続スピーカーから音楽を聞けるようになります。
ただし、音声入力がデジタル対応のものや、デバイスへの給電機能が無いもの、ラジオやCDプレーヤなど複数の機能を搭載したスピーカーには対応していません。
私は「活してBluetooth」を所有していて、Apple Universal Dockと、Dock接続スピーカー「iHome iP56」で使用できています。
「Lightning – 30ピンアダプタ」の購入は
「Lightning – 30ピンアダプタ」「Lightning – 30ピンアダプタ(0.2 m)」は、Apple Storeなどで販売されています。
- Lightning – 30ピンアダプタ:3,780円(Apple Store価格)
- Lightning – 30ピンアダプタ(0.2 m):4,860円(Apple Store価格)
その他のLightning端子用アダプタはこちら:Lightningケーブル・アダプタ一覧カタログ