この年末年始のアップルは、例年とは異なる点がいくつかありました。
- 1)「12 Days プレゼント」が無かった
- 「12 Daysプレゼント」は年末年始の12日間、アプリや音楽などを日替わりで無料提供するキャンペーンです。
日本では過去2回行われただけなので、「毎年恒例」というほどのイベントではありません。 - 2)Apple Storeの初売りセールが無かった
- 店舗のApple StoreとApple公式サイトでは、iPhone/iPad/iPod/Macとアクセサリが安売りされる、セールが行われるのが恒例でした。
2014年は価格の割引ではなく、ギフトカードでの還元でした。 - 3)新年記念商品が発売された
- Lucky Bagに入っていた特別デザインのバッテリーなどが、はじめて販売されました。
「初売り」の風習のある日本だけの限定商品です。
1月11日現在、バッテリーは在庫切れですが、スピーカーとMacBookケースはまだ購入できます。
【新製品ニュース】Apple Storeでアクセサリの「新年特別モデル」数量限定で販売開始(バッテリー、スピーカー、MacBook 13インチ用ケース2色)
なぜ特価セールが行われなかったかといえば、やはり円安の影響でしょう。
現在のアップル製品で、円安を反映して価格改定が行われたのはiPhoneだけです。
Macなどは円安が進む前から、価格が変わっていません。
現在の為替レートで計算すると、日本ではMacは数万円お買い得になっていて、これ以上の安売りはできないのでしょう。
昨年後半に急激に円安が進んだために、Apple Storeの商品の中には、価格がちぐはぐになっているものがあります。
ゲームコントローラーの「SteelSeries Stratus」シリーズの価格を見てください。
種類 | 販売開始時期 | 日本の価格(税別) | 米国の価格 |
---|---|---|---|
SteelSeries Stratus (小型モデル) |
2014年4月 | 7,800円 | 79.95ドル |
SteelSeries Stratus XL (大型モデル) |
2014年12月 | 8,400円 | 69.95ドル |
米国では小型モデルが高く、大きなXLの方が安いのですが、日本では逆転しています。
ファミ通appに掲載されているメーカーへのインタビューによると、大きなXLが安いのは、充電池の採用をやめて乾電池式にしてコストを下げたためとのことです。
販売開始時の為替レートのままで販売されている、小さい方の「SteelSeries Stratus」はお買い得といえます。
MacBookなども同様に、販売開始時のまま価格が変わっていないので、現状は「毎日お買い得」です。
そういうわけで、今年の初売り特価セールは実施されなかったのでしょう。
為替レートが安定すれば、来年はまたセールが実施されるかもしれません。