※ この記事は、ゲストライターの高橋政明氏(有限会社 快技庵)が執筆したものです。
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札幌の高橋政明です。
二月は逃げるとか言いますが早いもので明日から三月です。
3月9日のイベントでWATCHの発売日などが発表になるのではとの情報が飛びかっていますね。
私の中でApple Watchと言えばこれ。
かつてAppleが販売していました。
URL(http://www.applewatches.com/)も本物なのですが、今アクセスするとリダイレクトされてしまいます。
写真はカタログと封筒です。
(カリフォルニアの時計メーカーとの提携によるもののようです)
このカタログによるとThink differentの頃のようですね。(残念ながらいつ頃のものなのか記憶が定かではありません)
とするとジョブズ公認だったのでしょうか?
ジョブズはロゴの6色をやめてしまいました。
アップルキャンパス(本社)の6色ロゴも撤去してしまいました。
(昔のApple本社 – WWDC観測室)
でもこのカタログには6色のロゴを使っていて、時計のデザインにも使われています。
Mac OS 8の頃のもののようです。
同じカタログの別のページには子供用もありました。
昨年発表されたWATCHとはまったく別ものですね。
これはこれで、良い意味でコレクターズアイテムだと思います。
カタログには載っていないタイプですが、パッケージはこんな感じでした。
ちょっとiMacのキャンディカラーですね。
だとするとアップルロゴも単色になった頃で少し後のものと思われます。
※ 編集者(iをありがとう)注
この時計について調べてみたら、面白い話がでてきました。
MacWIRE:Expo見聞録(Internet Archive)の、2000年のMACWORLD Expoのレポート記事から引用します。
Steve Jobs氏はExpoの基調講演のステージに立つときは愛想よく,自信たっぷりに振る舞うが,6日午後,展示会場をまわる足を止めて,Appleのロゴ入り腕時計を販売するAppleWatches.comブースのスタッフを人前でしかりつける姿に,来場者はApple CEOの別の一面を見た。
目撃談によれば,Jobs氏が両手を振りかざして,ブースをただちに閉じるように大声で要求するのを聞いて,ブースのスタッフはあっけにとられていたという。
大物CEOは,流行の時計がAppleにとって「恥だ」といったらしい。
AppleWatches.comは,彼の前任者であるGil Amelio氏が認めたライセンスのもとで営業していることを知らなかったようだ (ライセンスは2001年まで有効) 。
また,時計のデザインはすべて,Appleの認可を受けているのだ。とんだ失態だった。
引用以上。
確かにこれらの時計はアップル公認グッズであったものの、やはりジョブズは認めなかったようです。
展示中のブースをすぐ閉じるよう命じるなど、ジョブズらしいエピソードですね。
【著者プロフィール】
〈高橋政明〉
快技庵でiOSアプリを開発する札幌在住の開発者。NPO法人MOSA理事。
1985年にMacintosh 512Kカナバージョンを入手、それからMacのプログラム開発をはじめ今日に至る。
68000からPower PC、PowerPCからインテルと二度のCPU変更を経験したMacプログラマ、現在はiOSの開発が中心です。
Macが登場して三十周年で昔話ネタならたくさんあります(笑)。
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