【高橋政明のマックTalk】連載第21回:Playground

※ この記事は、ゲストライターの高橋政明氏(有限会社 快技庵)が執筆したものです。
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早いもので、【高橋政明のマックTalk】連載第1回で「WWDCは新製品発表会ではないよ」を書いてほぼ1年たちました。
昨年の WWDC では、まったく予期しなかった新プログラミング言語『Swift』の発表は衝撃でした。
その後、予期しない『Swift の変化』が続き、さらに驚きました。

新プログラミング言語 Swift を手軽に試せるように、Apple が準備したのが Xcode 6 の新機能のひとつ Playground です。
Playground は『遊び場』のことで、保存したファイルのアイコンもシーソーです。

Playground

アプリを作ることは『たくさん知識が必要で現在でも敷居が高い』ことは間違いありません。
一方、遊び場である Playground は、とにかく手軽にプログラミング言語に触れることができます。
最新の OS X が使える Mac さえあれば、誰でも無料で始められます。
計算式を書くだけで『結果』を右隣に表示します。
繰り返し計算の結果をグラフ表示するのも Playground では簡単です。

手軽で、かつ気ままに、新言語 Swift を試すことができるのが Playground なのです。
この特徴から、プログラミングを初めて学ぶにも最適の環境です。

プログラミングツールの Xcode も改良が続いています。
Xcode 6.3 では Playground も改善されました。
画面構成も実用的にかわり、これまで少なかった技術情報も Apple 社から正式なものが登場しました。

そこで Playground の解説書を書くことにしました。
Playground徹底ガイド』です。
Swift の本はたくさん出ましたが、Playground だけの本としては、たぶんはじめてです。
この最新で一番詳しい Playground の本で、「プログラミングの世界にちょっとだけ触れてみよう」と思っていただければ幸いです。

Playground徹底ガイド

Apple 社は Swift 言語にも、Playground にも力をいれています。
来月の WWDC 2015 ではどのように Swift 言語や Playground 環境が強化されるか注目しています。
Playground が、かつての HyperCard のような、新たなプラットフォームとなるように発展してほしいものです。
いきなりプラットフォームとなるのは難しくても、Mac だけでなく iPad でも Playground が使えるようになれば、教育現場でもプログラミングに触れる機会が増えそうです。
「そうなると良い」と期待を込めて予想しているところです。

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【著者プロフィール】

〈高橋政明〉
快技庵でiOSアプリを開発する札幌在住の開発者。NPO法人MOSA理事。
1985年にMacintosh 512Kカナバージョンを入手、それからMacのプログラム開発をはじめ今日に至る。
68000からPower PC、PowerPCからインテルと二度のCPU変更を経験したMacプログラマ、現在はiOSの開発が中心です。
Macが登場して三十周年で昔話ネタならたくさんあります(笑)。

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