NTTドコモがiOSアプリケーション「Move&Flick(ムーブアンドフリック)」を公開しています。
視覚障害者向けに開発された、画面を見ずに文字入力ができる、iOS 8対応の追加キーボードです。
iOS 8の動作するiPhone/iPad/iPod touchにアプリケーションをインストールすると、キーボードが追加されます。
画面(キーボード)中央部の好きな位置をタッチすると、フリック入力の選択肢が表示され、そこから文字入力を始められます。
指をスライドさせて子音を選択し、続けて母音を選ぶことで、かな入力ができます。
選択されている文字やコマンドが、音声でフィードバックされます。
漢字変換や英字の入力もできます。
視覚障害者の意見を反映して開発されたとのこと。
アプリケーションは無料でダウンロードできます。
iPhone/iPod touch用とiPad用の2種類のインターフェースが搭載された、ユニバーサルアプリケーションです。
Move&Flick – 株式会社NTTドコモ(41.7 MB)
ニュースリリース:NTT持株会社ニュースリリース > 視覚障がい者の方にも使いやすいスマートフォン向け文字入力ソフトを開発
ユニバーサルアプリケーション/iOS 8.0以降が必要
iPhone | iPod touch | iPad | iPad mini | 時計 | |||||||||||
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4s | 5 | 5c | 5s | 6 | 5th | 6th | 2 | 3 | 4 | Air | Air 2 | 1 | 2 | 3 | |
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ニュース解説
アプリをインストール後に、「設定」アプリのキーボード設定から有効にすると、利用できるようになります。
有効化するだけではなく、「フルアクセスを許可」の設定が必要です。
「フルアクセスを許可」しないと、キーボードを切り替えてもすぐに落ちてしまい、使えませんでした。
あいうえお表の後半の文字を入力するには、最初に画面をダブルタップする必要があります。
「ん」を入力するには「N」ではなく「W」(つまりワ行)を選択します。
削除は画面右端から左にフリックしたり、実行・改行はカギ型にフリックするなど、いわゆるジェスチャー操作も取り込まれています。
障害者雇用を促進しているNTTグループの特例子会社である、NTTクラルティの社員などの、視覚障害者約30名の意見を反映し、開発されたとのこと。
「スマートフォン文字入力ソフト」としてリリースされ、下のデモ動画でもAndroidデバイスで動作していますが、現在はiOS用のみが公開されています。
▼ スクリーンショットとプロモーション動画(2分12秒)