SpigenのiPhone 6/6s対応ケース「ネオ・ハイブリッド」シリーズをレビューします。
TPU製のインナーケースと、ポリカーボネート製のフレームによる、二重構造のケースです。
「ネオ・ハイブリッド」シリーズには、以下の3種類がラインナップされています。
- ネオ・ハイブリッド:滑りにくいパターンが施された通常盤
- ネオ・ハイブリッド カーボン:カーボン調のパターンが施されたタイプ
- ネオ・ハイブリッド EX:TPU製インナーケースがクリア
各製品には互換性があり、フレームパーツを流用できます。
「ネオ・ハイブリッド」「ネオ・ハイブリッド EX」は従来から発売されていますが、iPhone 6sの発売に合わせて、仕様変更・リニューアルされています。
2014年発売の従来品とは、互換性がありません。
iPhone 6 Plus/6s Plus用もあります。
このページでは、メーカーから評価用に提供いただいたものを使用しています。
以下に「ネオ・ハイブリッド(オリジナル)」「ネオ・ハイブリッド カーボン」「ネオ・ハイブリッド EX」を、順に紹介します。
ボタンの使い勝手などの共通する部分は、オリジナルの項目で解説します。
ネオ・ハイブリッド(オリジナル)
▲ 背面にザラザラのパターンが施された、デザインとしてはシンプルな通常版です。
製品名は単に「ネオ・ハイブリッド」ですが、シリーズの他の製品と区別するために、ここでは仮に「オリジナル」としています。
▲ TPU製インナーケースと、ポリカーボネート製フレームの2重構造です。
▲ 装着方法は、シリーズ共通です。
装着するにはまず、柔軟性のあるインナーケースをiPhoneに被せます。
それからポリカーボネート製フレームを、背面の底部側から装着します。
▲ iPhoneに装着したところ。
広い背面にパターンを施すことで、引き締まって見えます。
フレームの色が異なる3色のカラーバリエーションで、ここでは「サテンシルバー」を使っています。
▲ 背面の格子状のパターンは、小さな十字の出っ張りが敷き詰められたものです。
凹凸が滑り止めの効果を生んでいます。
シリーズの3製品の中で、このオリジナルが最も滑りにくく感じました。
▲ ここからはシリーズに共通する仕様の説明です。
前面は大きく開けられていて、画面端からの3D Touchによるアプリ切り換えも可能です。
フチの部分は前面に出ているので、画面を下向きに置いても、ガラスが接触することがありません。
▲ ボリュームボタンには、メッキ仕上げのプラスチック製パーツが使われています。
カチカチと快適に操作できます。
消音スイッチ部分は穴が深いので、ツメの先で切り替える必要があります。
広めに開けられていて、親指のツメでも操作できます。
消音スイッチまわりは、2014年に発売されたモデルでは、フレームパーツが細くて折れることがあったようです。
2015年モデルでは、開口部を囲うように補強されています。
▲ スリープボタンも、ボリュームボタンと同じ仕上げです。
▲ 背面は、飛び出たレンズを守れる程度の厚みがあります。
▲ ヘッドホン端子とLightning端子の開口部は、太めの端子も接続できるように、ゆとりを持って開けられています。
▲ アップル純正アダプタ5種と、iPhone Lightning Dockの接続チェック。
幅広で短い「Lightning – 30ピンアダプタ」(写真右端)以外は、すべて使用できました。
(iPhone 6/6s用で検証)
▲ このシリーズはどれも、インナーケースとフレームの一体感が見事です。
異なる素材を使ったパーツにも関わらず、隙間や段差がなく、滑らかな曲面を描いて繋がっています。
ネオ・ハイブリッド カーボン
▲ 上記の「オリジナル」とデザイン違いなのが、この「ネオ・ハイブリッド カーボン」です。
背面の一部に、カーボン調のパターンが施されてています。
ここで使用しているのは「ガンメタル」カラーです。
▲ タフケースのような背面のデザインは、すべてTPUケースの造形によって表現されたものです。
カーボン調の部分も、シールなどを貼って処理したものではなく、ケースに施されたテクスチャです。
▲ Spigenから今年発売された、「ラギッド・カプセル」「タフ・アーマー テック」と、同じ系統のデザインが採用されています。
▲ オリジナル(写真右)と比較すると、この「カーボン」はすべすべした手触りで、若干滑りやすく感じます。
デザインは「カーボン」を見たあとだと、オリジナルが地味に感じてしまいます。
前面の外観や各部の仕様は、オリジナルと同じです。
ネオ・ハイブリッド EX
▲ 「ネオ・ハイブリッド EX」は、従来は背面が開いたバンパー型でした。
今回は、クリアのインナーケースで背面が覆われたケース型に変更されました。
▲ ここで使用しているのは「ローズゴールド」色です。
iPhoneの背面を見せつつ、アルミ筐体を傷や衝撃から守ることができます。
▲ 前面の外観。
ほかの「ネオ・ハイブリッド」シリーズと異なり、インナーケースのフチが透明です。
▲ クリアのインナーケースの内側に、小さなドットが敷き詰められています。
これは本体と密着して、染みのように見えるのを防ぐためと思われます。
このドットは、iPhoneに装着すれば目立たなくなります。
▲ iPhoneのローズゴールドによく似合い、3種の中ではいちばん上品に見えます。
ただクリアのTPU素材は、長く使うと変色してきます。
インナーケース全体が、変色して汚れて見えてくる恐れがあります。
▲ iPhoneのスペースグレイモデルに装着してみました。
やはりローズゴールド色は、ローズゴールドのiPhoneに似合います。
サラサラした手触りの「カーボン」よりも、透明の「EX」の方が、グリップ感が高く滑りにくいです。
フレームパーツは互換性あり
▲ 3種類で、フレームパーツに互換性があります。
違う色を買えば、付け替えて「着せ替え」を楽しむことができます。
▲ ローズゴールドのフレームは、「オリジナル」にも「カーボン」にも似合いました。
いまのところフレーム部分やインナーケースのみの単品販売はされていません。
▲ 2014年モデルの「ネオ・ハイブリッド」「ネオ・ハイブリッド EX」と、2015年モデルには互換性がありません。
2014年モデル(赤い方)は、消音スイッチまわりが直線状です。
2015年モデルは、穴を囲うようにアウターフレームが補強されているので、見分けがつきます。
まとめ
人気の「Spigen ネオ・ハイブリッド」シリーズの、iPhone 6s発売に合わせて投入された、さらに進化したバージョンです。
デザイン性とクオリティが高く、二重構造で保護性能も期待できます。
細かい使い勝手にも配慮され、使いやすさも秀でています。
3種類それぞれの長所・短所を上げると、
ネオ・ハイブリッド(オリジナル)
- ○:滑りにくい。ほかよりも価格が安い
- ×:デザインが地味
ネオ・ハイブリッド カーボン
- ○:凝ったデザイン、造形
- ×:ほかと比較して若干滑りやすい
ネオ・ハイブリッド EX
- ○:背面がクリアで、iPhone本体を見せられる
- ×:クリアのTPUは変色の恐れがある
私が気にいったのは、かっこい「カーボン」と、本体のローズゴールド色を見せて自慢できる「EX」です。
後追いで似たような製品が他社から出る中で、さらに先を行くSpigenの優れたセンスと技術を見せつけられた製品です。
「ネオ・ハイブリッド」シリーズは、以下のオンラインショップで購入できます。
iPhone 6/6s用と6 Plus/6s Plus用の2サイズがラインナップされています。
iPhone 6/6s用
- ネオ・ハイブリッド(全3色・税込3,490円)
- ネオ・ハイブリッド カーボン(全3色・税込3,890円)
- ネオ・ハイブリッド EX(税込3,890円)
iPhone 6 Plus/6s Plus用
- ネオ・ハイブリッド(全3色・税込3,490円)
- ネオ・ハイブリッド カーボン(全3色・税込3,890円〜4,290円)
- ネオ・ハイブリッド EX(全5色・税込3,890円〜4,290円)