アップルとナイキが提携し「Nike+iPod」システムを発表したのが、ちょうど10年前の2006年5月23日でした。
ナイキ製シューズにモーションセンサーを組み込んで、運動量データをiPod nanoで記録するというものです。
当時のiPod nanoはワイヤレス機能を搭載しておらず、Dockコネクタにレシーバーを取り付けて使いました。
iPod nanoで音楽を聴きながら運動でき、走行ペースや移動距離などが音声でフィードバックされました。
▲ テレビCM:Nike + iPod TV commercial "Running + Motivation" (2006)
このセンサーを組み込めるように、靴底に穴が開けられたシューズがナイキから発売されていました。
腕時計型のワイヤレスリモコン「Nike + iPod WatchRemote」もありました。
2009年の第5世代iPod nanoでは、本体にモーションセンサーが組み込まれ、別売りセンサーがなくても運動量を計測できるようになりました。
現在の第7世代iPod nanoにも「フィットネス」として、Nike+アプリが組み込まれています。
「Nike+iPod」のモーションセンサーはもう販売されておらず、対応シューズも生産されていないでしょう。
iPhoneには、GPSを利用した多機能アプリ「Nike+ Running」もあります。
10年前のアップルとナイキのコラボレーションは、Apple Watchのアクティビティ機能にも影響を与えているはずです。
運動大嫌いだった私も、この「Nike+iPod」が、ランニングを始めるきっかけになりました。
いま健康でいられるのも、このシステムのおかげかもしれません。