【豆知識】9.7インチiPad Proにだけ搭載されている「True Tone ディスプレイ」とは。環境によって画面の色を変えると、『色が一定に見える』理由は

9.7インチiPad Proには、「True Tone ディスプレイ」が搭載されています。
環境光を感知し、それに合わせて画面の色を調節する機能です。
場面に応じて『色を変える』ことで、いつでも『色が同じ』に見えます。
矛盾しているように聞こえる、この機能を解説します。

環境光の図

たとえば本などの白い紙は、太陽光の下でも、赤みを帯びた白熱灯の下でも、ひとには「白」に見えます。
実際には白色は環境光を反射して、赤くなったり黄色くなったりしています。
ひとの目は環境光を認識し、どのような光源の下でも、白い紙を白色と判断できるのです。

環境光の図

しかしiPhoneなどのディスプレイは、環境光を反射するのではなく、自ら発光しています。
白熱灯の下では、白いはずの画面がやけに青白く見えたりします。
環境光と画面の色がマッチしないので、ひとの目には不自然に映るのです。
これを解決するのが、「True Tone ディスプレイ」です。

True Tone

iPadに内蔵された環境光センサーにより、周囲の光が認識され、それに合わせた画面の色・明度になります。
黄色い光の下では、画面が黄色く。赤い光の下では、赤く変化します。
まるで紙の本やプリントされた写真を見るように、目に優しく自然に映ります。
電子書籍もこれまで以上に、紙の本を読むような読書体験ができます。

True Tone機能をオン/オフする

True Toneの設定

True Toneディスプレイ機能は
設定 > 画面表示と明るさ
で、オン/オフにできます。

Night Shiftとの違い

Night Shiftモード

画面の色を変えるという点で、ブルーライトを軽減する「Night Shift」モードに似ています。
Night Shiftは、画面の青みを抑える働きをする、まったく異なる機能です。
True ToneとNight Shiftは併用できます。

(情報はiOS 9.3時点のものです)

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