「Logi BASE Smart Connector付き充電スタンドiPad Pro用」(iD10SV)をレビューします。
iPad ProをSmart Connector経由で充電できる、充電スタンドです。
9.7インチと12.9インチの、両方のiPad Proに対応しています。
ロジクールの製品です。
▲ Smart Connectorを利用する、iPad Pro専用の充電スタンドです。
Smart Connectorは、iPad Proの側面に搭載されている、新しい規格の端子です。
この「Logi BASE」が登場するまでは、Smart Connectorはキーボードを接続する用途しかありませんでした。
Smart Connectorを充電に利用できる製品は、この「Logi BASE」だけです(2016年8月現在)。
▲ うしろにLightningメス端子を搭載しています。
▲ Lightningケーブルを接続して給電します。
ケーブルと電源アダプタは付属していないので、iPad Proに同梱されているものなどを利用してください。
▲ 底面には滑り止めの、ラバー製シートが貼られています。
デスクの天板がツルツルなら、かなり強力に吸着します。
▲ 背もたれの内側にだけ、薄いプラスチック製のプレートが貼られています。
▲ これはiPadの背面と、スタンドのアルミ素材が直接触れないようにするためにものです。
▲ iPad Proに搭載されている、Smart Connector端子を使って接続します。
Smart Keyboardと同じく、マグネットで固定されます。
▲ 置いておくだけで、iPad Proが充電されます。
Lightningケーブルを手で接続するよりも簡単です。
▲ Smart Coverのビデオ視聴モードに近い角度(70度)で、画面も見やすいです。
Smart Coverよりも安定して立つので、画面の上の方も安心してタップ操作できます。
▲ 充電にかかる時間は、Lightning経由よりも長く(遅く)なります。
12W電源アダプタを使用して、電池残量ゼロから満充電までの所要時間をはかってみたところ、以下のような結果になりました。
モデル/充電方法 | Lightningケーブル接続 | Logi BaseのSmart Connector接続 |
---|---|---|
9.7インチiPad Pro | 約4時間 | 約5時間 |
12.9インチiPad Pro | 約5時間 | 約7時間 |
だいたいメーカーの公表時間と同じになりました。
メーカーの公式サポート情報:Logi BASE と iPad Pro の充電に関する情報 – Logicoolサポート記事
はやく充電したいなら、BASEの後ろからLightningケーブルを抜いて、iPadに直接接続してください。
▲ Smart Cover/Smart Keyboardを併用できるケースなら、装着したまま接続できます。
Apple純正のシリコーンケースや、TUNEWEAR eggshellは問題なく使用できました。
厚みの大きい防護ケースなどは、併用できない可能性があります。
▲ 「LEPLUS PRIME 360」のような、Smart Connectorの端子部分だけ小さく穴あけ処理したものは、使用できません。
▲ Smart CoverやSmart Keyboardは、外さないと載せられません。
外したSmart Coverは三角形に折りたたんで、BASEの内側に置くことができます。
12.9インチiPad Pro用のSmart Coverが、ちょうど収まる大きさになっています。
▲ 9.7インチ用のSmart Coverを置くと、このようにゆとりがあります。
▲ Smart Keyboardは、後ろのスペースには置けません。
写真のように、iPadの背面に挟んでおくといいでしょう。
ただしこうすると、画面の傾斜はやや急になります。
▲ BASEとiPadは、マグネットで強力に吸着しているため、持ちあげるときに力が要ります。
写真ようにまず前屈みに倒すと、マグネットが外れて、持ち上げやすくなります。
▲ iPadを縦向きに置く、スタンドとしても利用できます。
ただし充電には対応していません。
▲ Logi BASEを使った充電時は、Lightning端子が開いています。
iPad Proを充電しながら、Apple Pencilも同時に充電ができます。
実験
▲ 背面のLightning端子は、データ転送にも対応しているか試してみました。
結果はデータ転送には対応せず、iPadに給電する機能しか備えていないことがわかりました。
パソコンとのデータ同期、カメラアダプタによるデータ取り込み、AVアダプタに映像出力など、どれもできませんでした。
▲ iPad ProのLightning端子から充電するApple Pencil。
iPadを載せたLogi BASEに挿しても、充電されませんでした。
▲ Smart ConnectorとLightningの両方から給電することで、通常より早く充電できないか検証してみました。
結果としては、早くはなりませんでした。
ふたつの入力経路で、先に接続した方のみ利用され、あとから接続した方は無効になるようです。
たとえばLogi BASEに接続してからLightningケーブルを接続しても、充電所要時間はSmart Connectorの遅いものになります。
まとめ
iPad Proにのみ採用されているSmart Connectorを充電に使える、世界で唯一の製品です(2016年8月現在)
置いておくだけで充電されるので、iPadのバッテリー切れの心配が少なくなります。
スタンドとしても安定感があり、画面が見やすく、操作もしやすいです。
外したSmart Coverをうしろに置けるなど、使い勝手にも配慮されています。
デスクやキッチン、寝室などで、iPad Proの指定席として活躍してくれそうな充電スタンドです。
「Logi BASE Smart Connector付き充電スタンドiPad Pro用」(iD10SV)は、以下のオンラインショップで購入できます。
ショップにより販売価格が異なります。
Apple公式サイトは税込12,312円(税別11,400円)、そのほかでは税込13,910円(税別12,880円)です。