Appleが「iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて」と題したアナウンスを公開しています。
目次
古い端末が遅くなる場合がある
これは旧型iPhoneを最新のiOSにアップデートすると、処理速度が低下するというユーザの報告に対する釈明です。
バッテリーの劣化した端末に対して、意図的に速度を抑える機能があることは認めつつも、“買い替えを促すため”は誤解であると解説しています。
- バッテリーが劣化すると処理能力が落ちるため、状況によってはシャットダウンしやすくなる
- 突然のシャットダウンを防ぐために、必要な際に速度を動的に制御する機能が、iOS 10.2.1以降に搭載されている
- iOS 10.2.1ではiPhone 6〜6s PlusとiPhone SEが対象
- iOS 11.2では、iPhone 7/7 Plusも対象に
これらの内容をより詳しく解説した、新しいサポート情報ページも公開されています。
バッテリー交換費用を期間限定で値下げ
Appleではユーザの懸念を払拭するため、対応モデルのバッテリー交換費用を一時的に値下げする方策を案内しています。
バッテリー交換が必要なiPhone 6以降を対象に行われます。
通常は税込9,504円(税別8,800円)のものが、税込3,456円(税別3,200円)で交換できるようになります。
2018年12月までの期間限定で、詳細は近日中に発表されるとのこと。
アップデートでバッテリーの状態が確認できるように
また2018年初頭に予定されているソフトウェア・アップデートで、バッテリーの状態を分かりやすく表示する新機能を搭載予定とのこと。
この機能により、バッテリーが処理速度に影響を与えているか確認できるとされています。
ニュース解説
「新しいiPhoneに買い替えさせるために、古い機種をわざと重たくしている」という誤解に答えるものです。
バッテリーが劣化していると、処理によってはシステムがシャットダウンすることがあり、それを防ぐために、速度を変化させる機能があったようです。
ユーザが快適に使えるようにするための機能ですが、非公開で行っていたために、誤解を生んで騒ぎになってしまった形です。
iPhoneのバッテリーの交換費用などについては、以下のサポート情報ページにまとめられています。