Apple Watch Series 3の新しいテレビCM「リングを完成させよう」シリーズが、日本でも公開されました。
同じCMが「Close Your Rings」のタイトルで、米国など世界各国のサイトやYouTubeでも公開されています。
しかし一部の国では、このうちの1本「Eric」バージョンが省かれているのに気がつきました。
このCMシリーズは、Apple Watchユーザがアクティビティリングを閉じるために運動する様子を、人物別に見せるものです。
「Eric」バージョンでは「Eric G.」さんが、エレベーターを使わず階段を利用したり、AirPodsで音楽を聴きながら踊る姿が描かれています。
Apple Watch ー リングを完成させよう | Eric ー Apple
ざっと確認したところ、スペイン、イタリア、トルコのサイトでは、「Eric」バージョンが抜かれて、その他の2本だけが掲載されていました。
フランス、スイス、ドイツ、メキシコなどでは、3本とも掲載されています。
ポルトガルやギリシャ、ルーマニアのサイトには、そもそもCMのページがありません。
「Eric」はいかにも南欧を舞台にしたような映像ですが、それがスペインやイタリアで公開されていないのは、なぜでしょうか。
これは想像でしかありませんが、その「いかにも」な描写が原因かと思われます。
パスタを茹で、エスプレッソを飲み、陽気に踊る。
当事者からするとステレオタイプな表現に見えて、違和感があるのかもしれません。
もし私たちが、外国からのイメージで作られた日本的なCMを見せられたとしたら、良い印象は受けないですよね。
多様性に相当な配慮をしているAppleでも、このようなことが起こってしまうのは、本当に難しい問題だと実感させられます。
AppleのCMには、たまに日本をイメージしたシーンも差し込まれます。
変なのがなかっただろうかと思い返してみたら、iPhone 5cのCMがありました。
このシーンのセリフは「もしもーし」「にゃん」でした。