紛失防止トラッカー「Tile」(タイル)シリーズをレビューします。
iPhoneアプリで無くしたものを探せる、カギやバッグに取り付けるアクセサリです。
地図上に無くした場所を記録したり、音を鳴らして探すことができます。
このページでは、自分で電池を交換できるようになった新モデル「電池交換版」を使って解説します。
性能の異なる、「Tile Mate」と「Tile Pro」の2種類があります。
▲ iPhoneで無くしものを探せる紛失防止トラッカーは、日本では「Tile」のほかに、日本生まれの「MAMORIO」が主流となっています。
「Tile」は米国のApple Storeでも取り扱っています。
従来は「Tile」「MAMORIO」ともに、自分では電池交換できない作りでした。
「Tile」は使い捨てで、「MAMORIO」メーカーに依頼するとは半額で新品に交換できます。
これは手間だしコストがかかるので、導入に踏み切れずにいました。
2018年10月に、「Tile」シリーズに待望の電池交換版が登場しました。
ボタン型電池を自分で交換できるように改良されています。
日本発の「MAMORIO」も良さそうですが、まずはTileを試してみることにしました。
外観
▲ 電池交換可能な「Tile」は、エントリーモデルの「Tile Mate」と、上位モデルの「Tile Pro」の2種類があります。
基本機能は同じで、「Pro」は通信距離や音量が強化されています。
シリーズには「Tile Slim」「Tile Sport」「Tile Style」もありますが、電池交換版は上の2種類のみです。
▲ こちらが「Tile Mate(電池交換版)」。
コンパクトでリーズナブルなエントリーモデルです。
カラーはホワイトのみです。
ひとつ税込3,110円です。
お買い得な4個セットもあります。
▲ こちらは上位モデルの「Tile Pro(電池交換版)」。
ブラックとホワイトの2色あります。
ホワイトはウェブ限定販売で、ブラックとの2色セットでのみ手に入ります。
ブラックだけの2個セットもあります。
ひとつ税込4,190円、2個セットは7,430円です。
▲ 2タイプとも、背面のカバーを開けて電池を交換できます。
タイプにより、電池の種類が違います。
- Tile Mate:CR1632
- Tile Pro:CR2032
電池交換版は、そうでない従来品よりも防水性能がダウンしています(IP55の防滴仕様)。
▲ 中央の丸いロゴはボタンになっています。
ダブルクリックするように2回押すことで、同期しているiPhoneを鳴らすことができます。
部屋の中でiPhoneを見失ったときに、Tileを操作してiPhoneを探せます。
iPhoneがマナーモードになっていても、音がなります。
▲ 2タイプとも角に穴が開けられていて、リングやカラビナを通せます。
これにより、バッグや鍵などに取り付けやすくなっています。
Tile Proの方が穴が大きいです。
iPhoneとペアリングする
▲ 専用アプリ「Tile」をApp Storeからダウンロードします。
iOS用のほか、Android用アプリもあります。
▲ Tileの利用にはアカウント登録が必要です。
Facebookアカウントか、メールアドレスで登録ができます。
▲ ガイドに従ってTileを操作するだけで、ペアリングが完了します。
▲ はじめて使用するときは、基本的な使い方が学べるようになっていて親切です。
説明書などを読まなくても、すぐに便利に使い始められます。
二つ目以降のTileを追加するのも簡単です。
▲ Tileには好きな名前をつけたり、写真を撮影してアプリに設定することもできます。
「カギ」や「バッグ」などのカテゴリも設定できます。
名前はカテゴリを設定しておくと、Tileを取り付けたものが分かりやすく、探しやすくなります。
▲ Tileアプリは、Apple Watch用も用意されています。
iPhoneと同期しているTileなら、追加の設定なしでApple Watchからも探せます。
Tileは家族と共有することができます。
共有されたユーザーも、Tileを鳴らしたり地図上で見つけられるようになります。
車のカギなど、家族共有のもので利用するといいでしょう。
無くしたものを探す
▲ アプリを使って、Tileを取り付けたカギを探してみます。
Bluetoothの範囲内にある場合は、「範囲内」「近くにあります」と表示されます。
「探す」をタップすると、Tileからメロディーが鳴り、場所がわかります。
メロディーは8種類から選択できます。
上位モデルの「Tile Pro」は、音量を2段階に調節でき、より大きな音を鳴らせます。
▲ TileアプリはSiriショートカットに対応しています。
設定しておくと、「Hey Siri、カギを探して」などと呼びかけて鳴らすことができます。
Amazon AlexaやGoogleアシスタントにも対応しています。
▲ どこかに忘れたり落としたりして、Bluetoothの届かない場所にある場合は、鳴らして探すことができません。
TileとiPhoneは常にBluetooth接続されていて、最後に確認された場所が、住所と地図で表示されます。
「iPhoneを探す」アプリの「AirPodsを探す」機能に似ています。
▲ 「Tileコミュニティー」と呼ばれる、Tileユーザ同士の協力機能もあります。
紛失したTileの電波をほかのユーザーがキャッチしてくれると、所在地がメールで通知されます。
Tileアプリの地図上に、周辺のTileユーザの人数が表示されます。
Tileには「Tile Premium」という、定額制の有料サービスがあります。
忘れ物を防ぐ通知機能などが提供されます。
日本でのサービス提供は未定とのこと。
▲ Tileはコンパクトなので、大きめの財布に入れることもできます。
ただし財布に入れて、さらにバッグに収納したりすると、音を鳴らしても聞こえにくいです。
バッグの外などに、むき出しにしておく方が、より探しやすいです。
ただし電池交換モデルは防水ではなく、IP55の防滴仕様なので、水没などはさせられません。
「Tile Mate」よりも、上位モデルの「Tile Pro」の方が大きな音が鳴ります。
Bluetoothの通信距離も、「Tile Mate」が最大45mなのに対し、「Tile Pro」は2倍の90mです。
「Tile Mate」も、電池交換できない旧タイプ(30m)よりも通信距離が拡大されています。
まとめ
なくし物・探し物を見つけられる、頼もしい紛失防止トラッカーです。
米国のApple Storeで扱っているのも頷けるクオリティの高さで、設定も簡単で使いやすいです。
なにより電池交換できるのが安心で、末長く使えそうです。
安価に導入したいなら、Tile Mate(電池交換版)の4個パックがお買い得です。
通信距離と音量が強化されたTile Proなら、より安心感が得られます。
基本機能は変わりません。
Tile Mate(電池交換版)、Tile Pro(電池交換版)は、以下のオンラインショップで購入できます。
Tile Mate(電池交換版)
- 単品:税込1,980円
- 4個パック:税込7,430円(1個あたり1,858円)
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Tile Pro(電池交換版)
- 単品:税込4,190円
- 2個パック:税込7,430円(1個あたり3,715円)
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