「TAGPLATE Lightning」をレビューします。
トリニティのNuAnsブランドから発売されている、Lightningケーブル一体型のモバイルバッテリーです。
メーカー提供品を使用しています。
▲ 「TAGPLATE」は2015年に、「NuAns」ブランドの製品第1弾にラインナップされていたものです。
当初はフェルト素材の4色で発売され、その後2016年に、ウルトラスエード版とテナージュ版が追加されました。
海外・国内の複数のデザイン賞を受賞しています。
2019年にリニューアルし、商品名が「TAGPLATE Lightning」に変わっています。
リニューアルによりカラーバリエーションが変更され、フェルト版は廃止されました。
2019年2月からモバイルバッテリーに義務付けられている、電気用品安全法(PSE法)に適合しています。
外観・構造
▲ バッテリー本体と、再充電用のMicro USBケーブル、取扱説明書のセットです。
▲ スエード版4色と、テナージュ版2種の、計6種類のラインナップです。
ここではスエード版のイエローモデル「Suede Saffron」を使用しています。
テナージュ版の方が、価格が税別800円高く設定されています。
▲ かつてのiPod miniを思わせる、両端が丸まった箱型です。
同じブランドのスマートフォン「NuAns NEO」でも、同様のフォルムが採用されています。
▲ iPhone X(写真左)やiPhone 8(同右)に近いサイズ感です。
▲ バッテリー本体の高さは、iPhone SEとぴったり同じです。
▲ スエード版の4色は、スエード調の人工皮革「ウルトラスエード」で包まれています。
しっとりとした肌触りが心地よいです。
カーペットのように、毛並みの方向によって跡がつきます。
汚れが心配ですが、“液体や汚れに強い東レの最先端繊維技術で作られた素材”とのこと。
▲ 裏側は、スエード生地のつなぎ目があります。
▲ 側面からタグのように出ているのが、一体型のLightningケーブルです。
▲ 一方が引き抜けるようになっていて、iPhoneに接続できるLightning端子が現れます。
同じブランドからリリースされている、小型Lightningケーブル「BANDWIRE」にも似ています。
▲ ケーブルの脇に電源ボタンを搭載しています。
電源ボタンを押すと、TAGPLATEのバッテリー残量が、4段階のLEDが表示されます。
普段はLEDゲージが見えず、点灯したときだけ現れるようになっています。
TAGPLATEを充電する
▲ TAGPLATEの再充電には、Micro USBケーブルを使います。
布巻きで質感のよい、短めのケーブルが付属しています。
ケーブルをまとめる、S字型フックも付属しています。
▲ iPhoneに付属の5W USB電源アダプタなどを使って充電します。
入力は5V/最大2Aです。
充電中は残量ゲージが点灯し、満充電になると消灯します。
ゼロから満充電までは、4時間30分〜6時間かかります。
▲ TAGPLATEを充電しながら、iPhoneを充電することはできません。
TAGPLATEを電源アダプタにつないでいるときは、iPhoneへの給電はストップします。
TAGPLATEが満充電になったとしても、iPhoneの充電は始まりません。
TAGPLATEでiPhoneを充電する
▲ Lightning端子をiPhoneに接続して、TAGPLATEの電源ボタンを押すと、充電が始まります。
充電コネクタの開口部が極端に狭いiPhoneケースだと、TAGPLATEのLightning端子が干渉して、接続できない可能性があります。
試してみた限りでは、使えないケースはありませんでした。
▲ iPhoneと重ねて持ちやすい形状です。
柔らかなスエード生地で、iPhoneが傷つく心配もありません。
▲ 出力は2.1Aで、なかなか速くiPhoneを充電できます。
メーカーの製品仕様では「iPhoneなら約2回のフル充電が可能」とされています。
これはTAGPLATE初代モデル発売当時の、iPhone 6/6sで検証されたデータのようです。
バッテリー容量が増えた現行のiPhone Xシリーズでは、充電回数は下回ります。
▲ iPhone XRをバッテリー残量ゼロから、TAGPLATEで充電してみました。
開始から40分で約50%、1時間で70%、1時間25分で90%充電されました。
90%以降は速度が落ちるのは、ほかの充電方法と同じです。
充電開始から2時間で、iPhone XRが100%になりました。
2回目は26%まで充電したところで、TAGPLATEの残量がゼロになりストップしました。
iPhone XRの場合は、約1.3回充電できる結果になりました。
▲ iPhone XS Maxでも試しました。
開始から48分で50%、1時間で63%、1時間40分で90%充電されました。
iPhone XS Maxが100%になったのは、充電開始から2時間20分でした。
2回目は18%まで充電したところで、TAGPLATEの残量が尽きました。
iPhone XS Maxの場合は、約1.2回充電できることになります。
iPhone以外を充電してみる
▲ Lightning端子を搭載した、iPhone/iPod専用のバッテリーです。
iPad Pro 10.5インチで試してみたところ、充電されました。
iPad Proのバッテリー残量ゼロから充電を開始し、1時間50分で50%充電できたところで、TAGPLATEの残量がなくなりました。
▲ AirPodsやBeatsXなど、充電コネクタにLightningを採用したアクセサリにも使えます。
▲ Apple純正の磁気充電ドックを挟めば、Apple Watchの充電もできます。
関連記事:【レビュー】Apple Watch磁気充電ドック:2WAYで使えるアップル純正Apple Watch充電スタンド
まとめ
扱いやすくてデザインもかっこいい、稀有なモバイルバッテリーです。
接続ケーブルを内蔵しているので、iPhoneを手軽に充電できます。
iPhoneと重ねて持ちやすいよう配慮された設計です。
表面に柔らかな素材を使い、iPhoneが傷つく心配もありません。
出力2.1Aで充電速度もはやく、肝心の充電性能も優れています。
随所にこだわりの感じられる、クオリティの高い製品です。
「TAGPLATE Lightning」は以下のオンラインショップで購入できます。
スエードシリーズが税込6,696円(税別6,200円)、テナージュシリーズが税込7,560円(税別7,000円)です。