2019年3月のスペシャルイベントでは、「Apple TV」アプリケーションと、独自の映像配信サービス「Apple TV+」が発表されました。
Appleのイベント – Keynote 2019年3月 – Apple(日本)
これまでハードウェアの名前だった「Apple TV」は、今後はアプリケーションやサービスの名称として使われるようです。
これまでで言うと「iTunes」のような、ソフトウェアとしての位置付けになります。
アプリとしての「Apple TV」は、Apple製のハードウェアだけではなく、他社製のスマートテレビや、Amazon Fire TVなどにも提供されます。
米国などで提供されていた「TV」アプリをリニューアルしたもので、iTunesの映画コンテンツや、ケーブルテレビの番組などを楽しめます。
その「Apple TV」に、追加課金をプラスして利用できるのが「Apple TV+」です。
新たにApple Newsアプリに追加された、定額制サービス「Apple News+」と同様に。
この方向転換を受けて、ハードウェア版の「Apple TV」は名称変更しています。
これまで「Apple TV(第4世代)」だったものが、「Apple TV HD」に変更されました。
「Apple TV 4K」はそのままです。
おわりに「〜HD」「〜4K」と付けることで、ソフトウェアの「Apple TV」と区別されます。
ハードウェアのApple TVは、2006年に初代モデルが、「iTV」のコードネームで発表されました。
スティーブ・ジョブズが登壇した発表イベントのキャッチコピーは、「It’s Showtime」でした。
参考:Special Event 2006 “It’s Showtime” : iTV(仮) 発表 | Steve Jobs museum
同じタイトル「It’s show time.」を冠した今回のイベントで、10年使われた「Apple TV」の名称が再定義されたことになります。
Appleは過去にも、ノート型Mac「iBook」の名前を、電子書籍アプリ「iBooks」として再利用したことがあります。
公式サイト:TV – Apple(日本)