従来のApple Watchで採用されていた、画面を強く押す操作方法は、watchOS 7では廃止されています。
Apple Watchの「感圧タッチ」とは
Apple Watchは2015年4月発売の初代モデルから、「感圧タッチ」対応のRetinaディスプレイを搭載していました。
これは圧力を認識して、画面に軽く触れたのか、強めに押したのかを感知するものです。
2015年9月のiPhone 6sで、iPhoneに初めて3D Touchが採用されるよりも先のことでした。
Apple Watchに感圧タッチが採用されたのは、画面の小ささに関係があります。
狭い画面にはボタンなどを配置しにくいため、強く押すことで、操作ボタンやオプション機能を呼び出すのに利用されました。
watchOS 7で廃止に
2020年9月のwatchOS 7では、感圧タッチの機能は廃止されました。
強めに押すことで呼び出していた機能などは、長押しや操作ボタンに変わっています。
たとえば文字盤を表示中に、違う文字盤に変えたい場合は、“文字盤をタッチして押さえたまま” にします。
watchOS 6までは、“文字盤を強く押して” 操作していました。
通知センターに溜まった通知をすべて消すのは、watchOS 7では “画面の一番上までスクロールしてから、「すべてを消去」をタップ” します。
watchOS 6までは、“画面を強く押してから、「すべてを消去」をタップ” でした。
Apple Watch Series 6とSEは、ハードウェアも非対応
Apple Watch 第1世代〜Series 5までは、「感圧タッチ対応」のディスプレイが採用されています。
しかし2020年発売のSeries 6とSEのディスプレイは、感圧タッチ対応ではありません。
ハードウェア的にも、圧力の認識には対応していません。
補足
iPhoneも2019のiOS 13から、画面を強く押す「3D Touch」を使用した機能が廃止されました。
2018年10月発売のiPhone XR以降のモデルでは、3D Touchではなく「触覚タッチ」対応ディスプレイが搭載されています。
強く押すかわりに、長く押す操作が採用されています。