Apple公式サイトの商品価格が、3月30日から税込での表示に変わりました。
4月1日から施行となった、消費税を含む総額表示の義務化に準じたものです。
関連記事:Apple公式サイトの商品価格が、消費税込みの総額表示に。2014年以来7年ぶり
もともと消費税が5%だった頃は、現在と同じく税込での表示でした。
その頃も税込表示が義務づけられていたのです。
消費税が8%、10%と段階的に引き上げられることが決まってからは、「特例措置」として、税別表示でもOKとなっていました。
消費税が5%→8%になり、価格表示が税込→税別に変わった2014年を振り返ってみると、Appleは本体価格(税抜価格)までも変えてしまいました。
当時問題視された「便乗値上げ」というわけではなく、値上げされた商品も、値下げされた商品もあります。
何をしたかというと、表示価格の下二桁を「00」になるように調整したのです。
2014年当時の記事:アップル製品が消費税率変更にともない新価格に。税別価格もこれまでとは変更(新旧価格の比較表掲載)
たとえば、当時の最新モデルだったiPhone 5sの16GBモデルは、消費税5%の頃は「71,800円(税込)」でした。
これは本体価格は68,381円(税別)になります。
これが消費税8%になると、販売価格は73,851円(税込)となるはずでした。
しかしAppleは、消費税8%への増税と同時に、本体価格を67,800円(税別)に変更したのです。
増税により総額はアップしてますが、本体価格はちょっと値下げされていますね。
同じiPhone 5sでも、64GBモデルは87,429円 → 87,800円(税別)と変わっており、値上げになった製品もあります。
- 3,800円(税別)
- 23,800円(税別)
- 67,800円(税別)
ときれいに見えるように、すべてのApple製品の、本体価格を変えてしまったのでした。
では今回の総額表示への変更ではどうなったかというと、本体価格の変更は行われませんした。
上に例にあげた価格だと、現在は
- 4,180円(税込)
- 26,180円(税込)
- 74,580円(税込)
となっています。
もともと下二桁を00円に揃えていたおかげで、消費税10%を加算しても末尾の「0」が維持されて、半端な額には見えません。
Apple Storeで扱っているサードパーティーの製品はというと、たとえば税別価格が7,280円、14,290円、5,490円だった商品は、下のように半端な税込価格になってしまっています。
総額表示になったおかげで、決済画面で「こんなに高くなるの?!」と、うろたえることがなくなりましたね。
これから発売されるAppleの新製品については、税込で下3桁が「800円」になるような気がしています。