【レビュー】Beats Studio Buds ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン

Beats Studio Buds

Beats Studio Buds」をレビューします。
ノイズキャンセリング機能を搭載した、完全ワイヤレスイヤフォンです。

Beatsの完全ワイヤレスイヤフォンは、2019年発売のPowerbeats Proに続く第2弾です。
この「Beats Studio Buds」は米国などでは、2021年6月に発売されました。
日本では2か月遅れて、2021年8月に販売開始されました。

目次

外観・仕様

Beats Studio Buds

▲ イヤフォン本体と充電ケース、3サイズのイヤーピース、充電用のUSB-Cケーブルのセットです。

Beats Studio Buds

▲ 充電ケースは、河原の石のように滑らかで平たい形状です。
ブラック、ホワイトと、「Beatsレッド」と命名された赤色の、3色のカラーバリエーションです。
このページではBeatsレッドを使用しています。
これまでのBeatsブランドのマークは、円の中に「b」を配置する決まりでした。
今回はじめて、円形がなく「b」だけが描かれたデザインになっています。

Beats Studio Buds

▲ AirPods Proの充電ケース(写真左)に空気を入れて膨らませたようなサイズ感です。
Powerbeats Proの巨大な充電ケース(同右)に比べると、大幅にコンパクトになり、ポケットにも余裕で入ります。

Beats Studio Buds

▲ 充電ケースの再充電用の端子は、USB-Cです。
電源アダプタは付属していません。
イヤフォンは1回の充電で、最大8時間の再生ができます。
充電ケースを使うと2回分の充電ができ、合わせて最大24時間再生できます。
アクティブノイズキャンセリングまたは外部音取り込みモード使用時は、最⼤5時間再生となり、充電ケース併用で最⼤15時間です。
5分の充電で最大1時間使える、急速充電機能Fast Fuelを搭載しています。

Beats Studio Buds

▲ イヤフォンのユニットは小さく、ビー玉ほどの大きさです。
端の部分が押しつぶされたように平たくなった、ユニークなフォルムです。
指でつまんで扱いやすくするためと思われます。
イヤフォンはIPX4準拠の耐汗・耐水性能を備えています。
充電ケースには耐水性はありません。

Beats Studio Buds

▲ 3サイズのシリコーン製イヤーチップが付属しています。
ノイズキャンセリング機能をしっかり働かせるために、自分の耳にぴったりフィットするものを選んで、遮音性を高める必要があります。
AirPods Proのような、適したサイズが使われているか確認する「装着状態テスト」機能はありません。

Beats Studio Buds

▲ iPhoneやiPadの近くで充電ケースの蓋を開けると、デバイスの画面にペアリングのポップアップが表示されます。
AirPodsなどと同じように、簡単に同期して使い始められます。
片方だけでも使用できます。

Beats Studio Buds

▲ 製品にはApple Musicの無料体験コードが付属しています。
個人プランを1か月無料で利用できます(無料トライアルと合わせて4か月)。
ファミリープランや、Apple Oneで契約している場合は利用できません。

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米国版には、土に埋めると花が咲くシードペーパー(種入りの紙)が同梱されています。
日本版にはシードペーパーは付属していません。

iPhoneと同期して音楽を聴く

Beats Studio Buds

▲ iPhoneとペアリングして音楽を聴いてみます。
クリアで低音にも迫力があり、十分によい音を聴かせてくれます。
小さなカナル型のために、耳道にしっかり収まって、鼓膜の近くで鳴ってくれます。
低音も出やすく、この点ではAirPodsやAirPods Proよりも好みです。

Beats Studio Buds

▲ 側面の俵型の部分が、リモコンボタンになっています。
音楽の操作や、電話への応答ができます。
音量を調節する機能はありません。
「Hey Siri」に対応しているので、Siriに頼んでハンズフリーで音量を変えることができます。

Beats Studio Buds

▲ ボタンを長押しすると、Siriの呼び出しか、ノイズキャンセリングモードの変更ができます。
長押し時の動作は、デバイスから設定できます。

Beats Studio Buds

▲ ノイズキャンセリング機能は、「アクティブノイズキャンセリング」「外部音取り込みモード」「オフ」を切り替えられます。
AirPods Proと同じように、iPhoneなどのコントロールセンターで音量欄を長押しすると、設定変更できます。
耳道にしっかり収まるカナル型なので、遮音性が高く、それだけでもノイズを防ぐことができます。
アクティブノイズキャンセリング機能は、AirPods Proに比べると効果は低い気がしますが、遮音性も手伝って十分に機能してくれます。

Beats Studio Buds

▲ バッテリー残量は、デバイスの「バッテリー」ウィジェットで確認できます。
充電ケースの名前は「AirPodケース」と表示されます。

Apple W1チップ/H1チップは非搭載

Beats Studio Budsには、Apple W1チップやH1チップは載っていません。

2017年に発売された「BeatsX」以降の、Beats製のBluetoothヘッドフォン/イヤフォンには、AirPodsと同じApple製のW1チップまたはH1チップが搭載されていました。
Apple W1チップ/H1チップは、以下のような特徴があります。

  • 省電力で動作
  • iPhoneなどに近づけるだけでペアリング
  • 同じiCloudアカウントでログインしているApple製品間で、シームレスに接続先を変更可能
  • 「Hey Siri」でハンズフリーでSiriを呼びだせる(H1チップのみ)

Beats Studio Budsは、Apple製チップは載っていなくても、ほぼ同じように動作してくれます。
ただし、同じiCloudアカウントでログインしているデバイス間で同期先を切り替える機能だけは、対応していません。

Beats Studio Buds

▲ 2台目以降のデバイスと接続するには、充電ケースの蓋をあけて、内側にある「システムボタン」を長押しします。
LEDランプが点滅したら、デバイスのBlueooth設定から、Beats Studio Budsを探して接続します。

Beats Studio Buds

▲ Apple製チップを搭載していませんが、「探す」機能に対応しています。
AirTagやサードパーティー製の「探す」対応製品は、「持ち物を探す」タブに入ります。
Beats Studio Budsは、AirPodsなどApple製品と同じく「デバイスを探す」タブに含まれます。

Apple製チップを載せないかわりに、Androidデバイスとの親和性が向上しているようです。
Androidデバイスの「Fast Pair」機能により、簡単にペアリングができます。
Androidデバイスでの各種設定変更などは、Appleが公開しているAndroid用のBeatsアプリで行います。

まとめ

Beats Studio Buds

コンパクトかつ多機能な、Beats製の完全ワイヤレスイヤフォンです。
しっかり耳に差し込めるカナル型で、個人的にはAirPods/AirPods Proよりも音楽を聴きやすく感じます。
耳の中にしっかり収まるので、落ちにくいという安心感もあります。
欲を言えば充電ケースが、ワイヤレス充電に対応していれば、より便利だったでしょう。
iPhone/iPad/Macを併用しているAppleユーザーとしては、H1チップも搭載してほしかったです。
同期先を切り替えずに使うなら、問題なく快適です。

「Beats Studio Buds」は以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込17,800円です。

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