2012年3月8日にSiriが日本語に対応してから、10年が経っていました。
Siriは2011年10月14日発売のiPhone 4Sで、はじめて登場しました。
発表されたのは、Siriが「仕事を始めた日」という、米国時間10月4日に開催されたイベントでした。
当初はベータ版として扱われ、対応する言語は英語(米/英/豪)、フランス語、ドイツ語だけでした。
当時はiPhone 4Sだけで使える新機能でした。
発表から5か月を経た2012年3月に公開されたiOS 5.1で、Siriが日本語に対応します。
上記の3か国語に続く、4つめとして最初に追加されたのが日本語でした。
当時のリリースノートには
“Siriで日本語をサポートします(初期のサービス開始時には、使用が制限されている場合があります。)”
と記載されています。
今ほどサーバーが強くなかったのでしょう。
Internet Archiveで、当時の公式サイトも見られます。
アップル – iPhone 4S – あなたがやりたいことをSiriがお手伝いします。(Internet Archive 2012年3月)
日本語のSiri対応を受けて、テレビCMや新聞広告も展開されています。
ハンズフリーで呼び出せる「Hey Siri」機能は、Siriの登場から4年経た2015年に、iPhone 6sで利用可能になります。
はじめの頃は対応するデバイスが限られていて、電源に接続しておく必要もありました。
MacがSiriに対応したのは、その翌年2016年のmacOS Sierraからです。
昔のCMなどを見ると、Siriの日本語がずいぶん滑らかになったと実感します。
近年はスマートスピーカーのブームもあり、各社がさまざまな音声アシスタントを開発していますよね。
その中でも、一種のキャラクターとして扱われることのあるSiriほど、愛されているアシスタントはいないと思います。
私も毎日お世話になっています。
Siriが発表された「Apple Event, October 2011」は、ティム・クック氏がCEOに就任し、はじめて進行役をつとめたイベントでした。
スティーブ・ジョブズが亡くなる前日のことです。
イベントの終盤で、スコット・フォーストール氏によってSiriが解説されます。
Apple Events (video)のビデオPodcastで、いまも観られます。
Apple Events (video):Apple Podcast内のApple Event, October 2011(Apple Podcast)