【iPodカタログ】iPod mini(第1世代):クリックホイールが登場

iPod mini(第1世代)

2002年に発売された、第1世代の「iPod mini」について解説します。
それまで単一モデルだったiPodに、はじめて登場したiPodファミリーです。

iPod mini

はじめて「クリックホイール」を採用したのが、このiPod miniです。
iPodにカラーバリエーションが登場したのも、このiPod miniが最初です。
はじめてUSB経由での充電も可能になりました。

Appleによるモデル番号は「A1051」で、第2世代のiPod miniも同じです。

目次

iPod mini(第1世代)の来歴

iPod mini

2004年

  • 1月7日:Macworld Conference & Expoにて発表
  • 1月8日:HP(ヒューレット・パッカード)版のiPodを発表
  • 2月20日:米国で発売
  • 3月25日:全世界での発売を、当初予定していた4月から7月に延期を発表
  • 6月21日:米国で「iPod Your BMW」キャンペーン開始。iPodとカーオーディオシステムの連携
  • 7月20日:第4世代iPod発表。21日発売
  • 7月24日:日本を含む世界で発売
  • 9月29日:iPod miniのパーソナライズサービスが2,310円から無料に
  • 10月27日:iPod photoとU2版iPodを発表

2005年

  • 1月12日:Macworld Conference & Expo San Francisco 2005でiPod shuffle発表。国内発売は1月15日
  • 2月23日:第2世代のiPod miniが発表され、第1世代は販売終了

キャッチコピー

  • iPod miniの登場です。1,000曲まで収容できる世界最小のプレーヤー。5つのカラーバリエーション。MacとWindowsに。
  • Introducing the iPod mini. The world’s smallest 1,000 song player. Five new colors. For Mac or Windows.
  • 1,000曲。5つのカラー。
  • A thousand songs. Five cool colors.

iPod mini(第1世代)の種類

5色のiPod mini

iPod miniは容量4GBだけの単一モデルに、5色のカラーバリエーションがあります。

  • シルバー(M9160J/A)
  • ゴールド(M9437J/A)
  • ブルー(M9436J/A)
  • ピンク(M9435J/A)
  • グリーン(M9434J/A)

iPod mini(第1世代)の仕様

iPod miniのパッケージ

  • サイズ:高さ91.4mm × 幅50.8mm × 厚さ12.7mm
  • 重量:103g
  • 接続端子:Dockコネクタ
  • ディスプレイ:1.67インチ・138×110ピクセル
  • 付属品
    • iPodインナーイヤー型ヘッドフォン
    • iPod miniベルトクリップ
    • 電源アダプタ
    • FireWireケーブル
    • USB 2.0ケーブル
    • CD-ROM(iTunes)
  • 別売りオプション
    • iPod mini Dock M9467G/A
    • インナーイヤー型ヘッドフォン(リモコン付き)M9128G/A
    • インイヤー式ヘッドフォン M9394G/A
    • iPod mini アームバンド M9445G/A
    • FireWireケーブル M9127G/A
    • iPod Stereo Connection Kit M9339LL/C
    • AppleCare Protection Plan for iPod M9404J/A
    • ワールドトラベルアダプタキット M8794LG/A
    • USB 2.0ケーブル
    • USB 2.0+FireWireケーブル

クリックホイールの発明

このモデルで初登場した「クリックホイール」は、小さな筐体にボタンを配置するのが難しいことから開発されたものと言われています。

インターフェースが異なる3種類のiPod

iPodの第3世代(写真中央)では、ホイールの上にボタンが4つ横並びに配置されていました。
もしiPod miniの小さなボディで同じボタンレイアウトにすると、ひとつひとつのボタンが小さくなりすぎます。
そこでホイールの上に、第1/第2世代(写真左)のような4方向のボタン機能を内蔵させたて生まれたのが、クリックホイールです。

使い勝手の良さから、フルサイズのiPodの第4世代以降にも、クリックホイールが採用されることになります。
クリックホイールの開発は、iBookのトラックパッドの製造を請け負っていたSynaptics社が手掛けています。

参考:iPod、人気の秘密はスクロールホイール – CNET Japan

日本で実施されたカード配布のプロモーション

iPod miniのプロモーション用カード

日本での発売時に、銀座と渋谷の駅でカードを配布するプロモーション企画が実施されました。
駅のポスターに敷き詰められたカラフルなカードを、剥がして持ち帰ることができました。
iPodと同じサイズ、同じ5色で仕上げられたカードで、裏面に「ipod.com/gold」といった色別のURLが記載されていました。

参考:ジョブズは「日本をなんとかしてくれ」と僕に言った:日経クロストレンド

関連リンク・参考資料

プレスリリース

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