【レビュー】iPhone対応ゲームコントローラー Backbone One(デス・ストランディング限定版)

Backbone Oneモバイルゲーミングコントローラ

iPhoneと一体化できるゲームコントローラー「Backbone One」をレビューします。
Lightning端子またはUSB-C端子でiPhoneと接続して、Apple Arcade作品など対応するゲームをプレイできます。
iPhoneのバッテリーで駆動するため、充電や電池は必要ありません。
サブスクリプション登録(年額3,980円・1年間無料)すれば、MacやiPad、PCでも使用できます。
米Backbone labs社の製品です。

Backbone Oneは以下の3シリーズで、合計5モデルのラインナップです。

  • スタンダード(ブラック):LightningモデルとUSB-Cモデル
  • PlayStation版(ホワイト):LightningモデルとUSB-Cモデル
  • DEATH STRANDING Limited Edition(イエロー):USB-Cモデルのみ
Backbone One

▲ 外観や接続端子が違っても、ゲームコントローラーとしての仕様は同じです。
PlayStation版は、「PlayStation用」というわけではなく、PlayStationとコラボしたモデルです。
PSのような白い筐体で、「○×△□」のボタンデザインが採用されています。

このページではDEATH STRANDING Limited Edition(デス・ストランディング限定版)を使用しています。

Backbone One – DEATH STRANDING Limited Editionについて

Backbone One

▲ デス・ストランディング限定版は、KOJIMA PRODUCTIONSのゲーム「デス・ストランディング」とのコラボモデルです。
ほかのモデルとは異なり、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxに対応するゲーム「デス・ストランディング」のダウンロードコードが付属しています。
価格はBackbone Oneの通常モデル(スタンダード/PlayStation版)よりも1,100円高い、20,900円でした。

2024年1月末にKOJIMA PRODUCTIONS STOREとBackbone One公式ストアで限定販売され、すぐに売り切れになっています。
追加生産・再発売の予定があるかは不明ですが、メーカー公式サイトでは、再販があれば知らせてくれるメールを受け付けています。

Backbone One

▲ パッケージも特別仕様で、黒いボックスを黄色い半透明のスリーブで包んでいます。

Backbone One

▲ ゲーム「デス・ストランディング」のダウンロードコードは、パッケージに同梱されているわけではありません。
iPhone 15 Pro/15 Pro Maxに接続して、「Backbone One」アプリ内で設定を進めることで取得できます。
コードを利用したあとは、対応するiPadやMacでも、「デス・ストランディング」をダウンロードしてプレイできます。
ほかのモデルと同じく、Apple Arcadeの3か月無料コードも付属しています。

Backbone Oneコントローラーの外観・機能

Backbone One

▲ デザインが違う以外は「Backbone One」シリーズ共通の仕様として、ここからコントローラーのレビューをしていきます。
デバイスを接続していない時は、コンパクトに縮まっています。
ちょうど家庭用ゲーム機のコントローラーぐらいのサイズ感です。
持ち運び用の収納ケースがほしい場合は、メーカー純正品やサードパーティ製品が発売されています。

Backbone One

▲ 左手側にはDパッド(十字キー)、アナログスティック(L3)、設定画面などが開く「…」ボタン、スクショを撮れる画面収録ボタンがあります。

Backbone One

▲ 右手側にはABXYボタン、アナログスティック(R3)、メニュー画面などが開く「三」ボタンと、オレンジ色のBackboneボタンがあります。
Backboneボタンは、「Backbone」アプリが開きます。

Backbone One

▲ 上側面にはL1/R1ボタンと、L2/R2アナログトリガーを備えています。
搭載しているボタンは以上です。

Backbone One

▲ 内側に、Lightning端子またはUSB-C端子が突き出ています。
デス・ストランディング限定版はUSB-Cモデルのみです。

Backbone One

▲ 左側グリップの下にヘッドフォン端子があります。
3.5mmステレオミニプラグのヘッドフォン/イヤフォンを接続できます。
右側グリップの下には、デバイスをパススルー充電するための端子があります。
Lightningモデルなら、Lightning端子になっています。

Backbone One

▲ 厚みの異なるデバイスにも対応できるように、2サイズのスペーサーが付属しています。
スペーサーなしと合わせて、合計3段階に調節ができます。
スペーサーはマグネットでピタッと吸着します。

Backbone One

▲ グリップを掴んでひっぱると、中央のアームが伸びます。
さまざまな大きさのデバイスに対応できますが、iPad miniは入りません。

Backbone One

▲ iPhone 15 Pro(6.1インチ)を接続すると、このようになります。
Backbone OneのUSB-Cモデルでも、Androidデバイス向けに発売された初期モデルは、ファームウェアをアップデートしないと、iPhone 15シリーズで使用できません。
しかもファームウェアアップデートするためには、Androidデバイスが必要になります。
USB-Cモデルの「第2世代」と表記されて販売されているものなら、はじめからiPhoneに対応しています。

Backbone One

▲ Nintendo Switchと比較してみます。
ボタン配置や大きさが似ています。

Backbone One

▲ デス・ストランディング限定版は、正面のロゴが隠れてしまうかわりに、背面の中央に「DEATH STRANDING」のロゴが現れます。

Backbone One

▲ iPhoneにある程度の厚みのあるケースを装着していても、問題なく利用できます。

Backbone One

▲ 接続したままiPhoneの通常操作もできますが、画面の上部と下部に突き出たツメがあるために、一部の操作はしにくいです。

iPhone、iPad、Macでゲームをプレイしてみる

Backbone One

▲ コントローラーのすべての機能を使うには、「Backbone」アプリが必要です。
iPhoneを接続してオレンジのボタンを押すと、アプリをダウンロードするためにApp Storeに誘導されます。

Backbone One

▲ Apple IDやGoogleアカウントでサインインしてユーザー登録ができます。
サブスクリプションサービス「Backbone+」も1年間無料で使えるので、これも登録してみます。

Backbone One

▲ iPhone 15 Proで「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」で遊んでみます。
タッチスクリーンによるバーチャルパッド、バーチャルボタンで操作するよりも、はるかに快適です。
強力なバネでiPhoneを挟んで固定してくれるので、一体感があり、安定したプレイができます。

Backbone One

▲ Apple Arcadeの多くのゲームも、外付ゲームコントローラーに対応しています。
Bluetooth接続の必要がなく、iPhoneと一体化できるので、携帯ゲーム機のように手軽に遊べます。

Backbone One

▲ コンシューマー機から移植された「ファイナルファンタジー」シリーズなども、そもそもコントローラーでの操作を前提に開発されているので、コントローラーを使えば快適にプレイできます。

Backbone One

▲ ゲームコントローラーを接続したことがあると、iPhoneの 設定 > 一般 の中に「ゲームコントローラ」の項目が出現します。
ここでボタンの割り当てをカスタマイズできます。
ゲームごと、コントローラーごとに設定を変えて、プロファイルとして保存できます。

Backbone One

▲ ヘッドフォン端子に有線のヘッドフォン/イヤフォンを接続できます。
EarPodsなどのリモコンによる、音量調節や音楽の操作には対応していません。
マイクからの音声入力には対応しているので、ボイスチャットができます。

Backbone One

▲ パススルー充電端子も搭載しています。
通電中は、オレンジのBackboneボタンのLEDが明滅します。
この端子は充電専用で、データ同期やオーディオ出力には対応していません。

Backbone One

▲ iPhone/スマートフォン以外のデバイスとケーブルで接続して、有線のコントローラーとして使うこともできます。
「あらゆる画面でプレイ」と呼ばれる機能で、Backbone+サブスクリプションに登録すると使えるようになります。
公式サポート情報では、Backboneアプリで「あらゆる画面でプレイ」の設定をするように解説されていますが、実際に試したところ、この設定項目は見当たらず、ケーブルを接続するだけで使えました。

iPadとUSB-Cケーブルで接続して、Apple Arcadeの「太鼓の達人 Pop Tap Beat」を遊んでみました。
このゲームに関してはボタン操作よりも、画面をタップするほうが遊びやすく感じました。

Backbone One

▲ iPhone 15 Pro対応の「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」は、M1チップ以降のMac/iPadにも対応しています。
セーブデータを同期して、違うデバイスで続きをプレイできます。
「DEATH STRANDING」はiPhoneの画面だと、文字が小さすぎて、とても読めませんでした。
iMacで遊んでみると文字が読みやすく、画面も大きくて迫力あるゲームを楽しめました。

まとめ

Backbone One

iPhoneと一体化できるゲームコントローラーです。
ワイヤレスのコントローラーと違い、充電やBluetooth接続の手間がかからず、デバイスと一体化することで携帯ゲーム機のように遊べます。
ボタンの配置や作りが、慣れ親しんだゲーム機とも似ていて、操作しやすいです。
さまざまなサイズのデバイスに対応しているので、iPhoneにケースを被せたままで使えるのも嬉しいです。
MacやiPadなどに、有線接続して使えるのも便利です。
iPhoneでのゲームを快適に遊ぶための必需品です。

「Backbone Oneモバイルゲーミングコントローラ」は、以下のオンラインショップで購入できます。
価格は税込各19,800円です。

Lightningモデル

USB-Cモデル

LINEMO