Apple表参道が2014年6月13日にオープンしてから、まもなく10年になります。
Apple表参道は国内8店舗目の直営店として、当初は「Apple Store表参道」の名前でオープンしました。
表参道より前からあった7店舗は、2003年〜2006年の3年間に、相次いでオープンしていました。
- 銀座(2003年11月)
- 心斎橋(2004年8月)
- 名古屋栄(2005年1月)
- 渋谷(2005年8月)
- 福岡天神(2005年12月)
- 仙台一番町(2005年12月)
- 札幌(2006年6月)
札幌のオープンから8年間も動きがなく、国内にはこれ以上増えそうにないと思われていたさなか、発表されたのが表参道でした。
すでに銀座と渋谷がある都内で、しかも渋谷とそれほど遠くない位置にオープンするのが、意外に思われました。
iPhoneがこの世に登場してから、初の国内店舗で、当時の最新モデルはiPhone 5sと5cでした。
8年の間にApple Storeの建築様式は、従来のメタリックな外観から、ガラスを多用した開放感のあるものに変わっていました。
またそれまでの国内の直営店はすべて、ビルのテナントとして間借りしている店舗でした。
Apple表参道は初めての独立した店舗で、どんな外観になるかも注目でした。
A stunning new Apple Store opens Friday in Tokyo. Congratulations to our amazing team there! いよいよこの日がやってきました. http://t.co/yZMo7JlGGm
— Tim Cook (@tim_cook) June 12, 2014
当時公式YouTubeチャンネルで公開された、スタッフが開店準備をするオープニングムービーは、Internet Archiveで見られます。
Omotesando, Tokyo – Grand opening 6.13.2014 – YouTube(Internet Archive)
私が撮影・編集した動画も載せておきます。
オープン記念アイテム
オープン当日は記念のTシャツが、なんと5,000枚も配布されました。
それまでの7店舗のオープン記念Tシャツは、店名の文字だけのシンプルなものでした。
Apple表参道では、ケヤキの木の葉でAppleマークを描いたデザインが採用されています。
箱の内側にも柄が描かれていました。
またオープンを記念した限定アクセサリも、数量限定で発売されました。
以下の3製品のラインナップです。
▲ Omotesando + kiriko エアージャケット for iPhone 5/5s
▲ mophie juice pack powerstation mini バッテリー
▲ Beats by Dr. Dre Pill 2.0 Speaker Omotesando
オープン当日に店頭販売されたほか、事前にオンラインでも購入できました。
「kiriko エアージャケット」はその後、国内8店舗のバージョンが限定販売されました。
オープン記念アクセサリの発売は表参道が最後になり、新宿以降の店舗では用意されていません。
Apple表参道の10年間の歩み
オープン翌年の2015年9月には、外壁ガラスの1枚にヒビが入る事件が発生します。
原因はガラスに寄りかかったお客のApple Watchが当たったことでした。
(▲ Engadget JapaneseのInternet Archiveより)
参考:Apple Watchの強靱さが実証される。巨大ガラスを粉々にするもApple Watchは傷ひとつなし! – Engadget Japanese(Internet Archive)
私が2015年10月に訪問した際には、ひび割れたガラスにシートを貼って応急処置し、コーンバーで近づけないようにされていました。
ガラスの交換は、その翌月の11月に行われたようです。
2016年にカリフォルニアにオープンしたApple Union Squareでは、店名から「Store」の文字が消えました。
既存の店舗名も順次変更され、「Apple Store表参道」もその頃に「Apple表参道」となりました。
2018年3月には、同時の直営店担当役員、アンジェラ・アーレンツ氏の主導で、日本のApple Storeの「5年計画」が動き出します。
Apple表参道は営業を続けながら、地下から地上階へと順次リニューアル工事が行われます。
iPhone 11発売日の2019年9月20日に、正式にリニューアルオープンとなりました。
休業を経てリニューアルオープンした渋谷や、移転リニューアルした福岡と違って、記念品の配布などは行われませんでした。
リニューアル後は巨大なビデオウォールが設置されるなど、先述のApple Union Square以降の様式が採用されています。
日差しを避けるための、格納式のブラインドも取り付けられました。
地下の壁面には植物が配されています。
オープン当時とリニューアル後の店舗を、公式サイトに掲載された画像を並べて比較してみます。
Apple表参道のシンボルツリーとも言える、ケヤキの街路樹の成長も確認できます。
▲ Before
▲ After
▲ Before
▲ After
▲ Before
▲ After