【編集後記】札幌のAppleマップに歩行者が撮影したLook Around画像が実装されていたので、あちこち巡ってみた

Look Aroundの札幌テレビ塔

Appleマップの「Look Around」機能は、まるでその場に立っているかのように、360度周囲を見渡すことができるものです。
GoogleストリートビューのApple版といえる機能です。

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使える場所は限られています。
マップを見ていて、双眼鏡のアイコンが表示されるエリアなら、アイコンをタップするとLook Aroundが開きます。

Look Aroundの画像は、専用のカメラを積んだ車で、地道に道路を走って撮影したものです。

車で入れない場所には、機材を背負ったカメラマンが歩いて撮影を行っています。

いつ、どこで撮影の予定があるかは、公式サイトで公開されています。

公式サイト:Appleマップの画像収集作業について

私の住む北海道・札幌市で、歩行者が撮影したLook Around画像が、いつのまにか実装されているのに気がつきました。
札幌での「歩行者による画像収集」は、2023年3月10日〜6月30日に実施とアナウンスされていました。

撮影予定の場所は、事前に下のマップ画像の形で公開されていて、公園や繁華街で撮影するのがわかっていました。

データ収集エリアを表した地図

どこを歩いてどんな風景が撮影されたか、気になって調べてみました。
車のデータ収集では撮影できない、素敵な風景も収められていたので紹介します。

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▲ 札幌市民の憩いの場、中島公園の中にある「豊平館」。
同じ公園内にある、コンサートホールや文学館、天文台も見られます。

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▲ 北海道神宮の境内も撮影されています。

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▲ 円山動物園のような有料の施設や、入場料の必要な公園の中は、撮影の対象外です。

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▲ 札幌駅のようなオープンなスペースでも、建物の中には入っていません。バックパックを背負った撮影マンのシルエットが、ガラスに映っています。

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▲ 北海道大学の敷地内は撮影されていました。

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▲ 大通公園も全体が撮影されています。
これは世界的彫刻家、イサム・ノグチが手がけた滑り台「ブラック・スライド・マントラ」。
左側の地図を見てほしいのですが、この彫刻がある場所は、もともとは南北に道路が繋がっていました。
道路を分断してでも公園エリアを合体させ、ど真ん中に彫刻を置いたのは、子供の遊び場にするためにというイサム・ノグチの発案によるものです。
参考:イサム・ノグチ – Wikipedia

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▲ 北海道立近代美術館の近くにある、北海道知事公館。
手前の彫刻は、流政之による「サキモリ」です。

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▲ テレビ塔そばの創成川公園は、近年整備されたものです。
北海道出身の彫刻家、安田侃らによる作品が置かれています。

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▲ サッポロファクトリーに隣接した永山記念公園の中にある、旧永山武四郎邸と旧三菱鉱業寮には、カフェが併設されています。

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▲ 南区の真駒内公園の中も撮影されています。
札幌オリンピックの会場として建てられた、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ。
Perfumeのライブも何度か行われています。

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▲ 北海道立総合体育センター「北海きたえーる」も、Perfumeのライブ会場になっています。
隣接する豊平公園の中が、歩行者での撮影が行われています。

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▲ 意外にもモエレ沼公園や百合が原公園、北海道庁周辺が撮影されていなくて残念です。
一方で、住宅街のなかにある小さな公園が、網羅されていて驚かされます。
札幌市内には「アップル公園」が3か所もあります。

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▲ 西区西野のアップル公園の近くにある、山道でも撮影が行われていました。
このあたりはヒグマの出没が報告されています。
撮影マンはひとりで行動しているようなので、くれぐれも注意してほしいです。
参考:札幌市西区ヒグマ出没情報/札幌市

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▲ 夏は水遊びの子供達で賑わうウォーターガーデン。
シーズンオフなので誰もいません。

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▲ 豊平川沿いのサイクリングロードも、長距離が撮影されていました。
ここも重たい機材を背負って、歩いて撮影したのかな?
札幌は比較的平坦で涼しいとはいえ、車社会の土地なので、徒歩での撮影は大変だったろうと思います。

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以上です。
最後の画像は地面に映った、Appleマップ撮影マンのシルエット。
おつかれさまでした。

いずれはAppleマップのLook AroundやFlyoverが、Apple Vision Proに最適化した形で楽しめるようになるでしょう。
それまでに、対応エリアがもっと増えるようにがんばってほしいです。

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