【豆知識】聴覚障害者も音楽を体験できる、iPhoneの「ミュージックの触覚」機能。音楽に合わせてiPhoneが振動

ミュージックの触覚

iPhoneに搭載されているアクセシビリティ機能のひとつ「ミュージックの触覚」について解説します。
再生した音楽に合わせてiPhoneが振動することで、聴覚障害をもつユーザーも音楽を体験できる機能です。
2024年5月に発表され、2024年9月のiOS 18で利用可能になりました。

ミュージックの触覚

Appleでは「ミュージックの触覚」機能は、『これまで音楽を聴けなかった人も含め、あらゆるリスナーが音楽にアクセスできるようになる』だけじゃなく、『すべての人のリスニング体験を向上させることが可能』としています。

「ミュージックの触覚」が動作する条件

iPhoneがiOS 18.0以降にアップデートされている必要があります。
対応しているモデルは、iPhone 12以降です。
iPhone 16eにも対応しています。
iPhone SEシリーズには対応していません。

ミュージックの触覚

iPhoneの「設定」アプリで「アクセシビリティ」を開き、「聴覚サポート」欄にある「ミュージックの触覚」に入り、設定をオンにします。

この設定画面には、対応しているアプリもリストアップされています。
これらのアプリで音楽を再生することで、ミュージックの触覚が動作します。

「ミュージックの触覚」が動作するには、iPhoneがオンラインである(Wi-Fiなど通信に接続されている)必要があります。
振動には対応していない楽曲があるほか、CDから取り込んだり、iTunes Storeで購入してライブラリにある楽曲では動作しません。

「ミュージックの触覚」を体感する

ミュージックの触覚

設定をオンにして、Apple Musicで音楽を再生してみます。
楽曲に合わせて、iPhoneに内蔵されたバイブレーション装置Taptic Engineが動き、iPhoneが振動します。
ギターの弦の響きや、バスドラムのズシンと響く振動などが、iPhoneから感じられます。
コンサート会場の巨大なスピーカーで、体全体で感じる音圧のようなイメージです。

iPhoneの音量をゼロにしたり、AirPodsなどのヘッドフォンで聴いている場合も、振動します。

「ミュージックの触覚」を素早くオン/オフにする

「ミュージックの触覚」を一時的に止めたり、また再開したいときに、素早くオン/オフにできる機能があります。
コントロールセンターを使う方法と、アクセシビリティのショートカットを使う方法があります。

コントロールセンターで切り替える

コントロールセンターのミュージックの触覚

コントロールセンターに、「ミュージックの触覚」ボタンを置いて、簡単にオン/オフにできます。
コントロールセンターを開いたら、左上の「+」をタップして、コントロールボタンを追加できます。
1マス、2マス、4マス分の、3つの大きさを選べます。

アクセシビリティのショートカットで切り替える

アクセシビリティのショートカット

「アクセシビリティのショートカット」は、サイドボタンをトリプルクリックすると呼び出せる、アクセシビリティ関連の設定切り替え機能です。
ここに「ミュージックの触覚」の設定も追加できます。
iPhoneの 設定 > アクセシビリティ で、「一般」の欄にある「ショートカット」から追加・設定します。

また楽曲の種類や再生状況により、画面上に「ミュージックの触覚」表示が出て、タップすることでオン/オフにできる場合があります。

「ミュージックの触覚」を楽しめる公式プレイリスト

Apple Musicでは、「ミュージックの触覚」を体験するのに最適な楽曲を集めたプレイリストが公開されています。
「ヒッツ」「ビート」「ベース」「ヴァイブレーション」の、4ジャンルのプレイリストがあります。

ミュージックの触覚プレイリスト

特集ページには、Apple Musicが選出した「100ベストアルバム」なども掲載されています。

特集ページ:ミュージックの触覚 | Apple Music

公式サポート情報