6月27日から劇場公開されている映画「F1:ザ・ムービー」を観てきました。
作品の題名について
2022年6月の制作発表当時はタイトル未定でした。
24年7月になり、劇場公開時期が発表されるのと同時に、タイトルが「F1」と明かされます。
ワーナー ブラザース ジャパンでは、それを受けて「F1®/エフワン」という邦題を付けたようです。
公開直前の今春になり、さりげなく「F1 The Movie」と改題となりました。
タイトルだけで映画作品を指しているのがわかり、このほうが良いですね。
しかしワーナーの邦題は、「F1®/エフワン」のままで劇場公開となりました。
Apple情報サイトのアイアリでは、Apple公式サイトの表記にならって「F1:ザ・ムービー
どうだった?
鑑賞後に爽快感の残る、誰もが楽しめるであろう良作です。
大雑把にどんな作品か説明すると、世界最高峰のモータースポーツF1を舞台に、主人公をおじさんにした「王道スポ根もの」です。
あっと驚くような予想を裏切るシナリオではないけれど、胸が熱くなるし、手に汗にぎります。
現在のF1ファンはもちろん、往年のファンにも嬉しい映像が盛り込まれています。
上映時間は2時間25分ありますが、飽きない展開と迫力ある映像で、まったく長く感じませんでした。
引退したドライバーが復帰して、若手とチームを組むという大筋は、スタローン主演の2001年の映画「ドリヴン」と同じと指摘されていましたが、内容は似ていませんでした。
発表されてから3年間も待ち続けていた作品で、公開初日にIMAXで鑑賞しました。
少なくともあと2回、4DXとScreenXで観る予定です。
また観たいと思える内容だったので、2回目、3回目が楽しみです。
そのあとできれば、4回目をドルビーシネマで観たいと思っています。
Appleファン向けの見どころ
これまでのApple Original Filmsの作品に比べて、この「F1」は、Apple Inc.が制作にも深く関わっています。
車載映像の撮影にあたってiPhoneのカメラ技術を応用したことが明かされています。
劇場パンフレットから引用します。
F1®、FIA(国際自動車連盟)、監督、撮影監督と連携しながら、Appleのエンジニアリングチームは、iPhoneカメラの強みである“ハードウェア・ソフトウェア・Appleシリコン”をF1®マシン上に組み込むための新システムを開発。
Appleのチームは、F1®のオンボードカメラポッドの形状と耐久性に適合する設計のソリューションを構築。その中核をなすのは、Appleが独自に設計したiPhone用カメラセンサーであり、AシリーズのAppleシリコンチップ、iOS、そして特別なカメラ用ファームウェアで駆動される。
そういう繋がりのためか、劇中にはiPhoneをはじめとしたApple製品が登場します。
またApple TV+作品でおなじみの俳優も出演しています。
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく
念のために付け加えるとブラッド・ピットも、ジョージ・クルーニーと共演した映画「ウルフズ
映画を観たあとなら、WWDC25基調講演の冒頭でクレイグ・フェデリギ氏がApple Parkの屋上を爆走するシーンの元ネタがわかって、もっと楽しめるようになるでしょう。
いずれはApple TV+で配信されることが約束されていますが、時期は不明です。
これまでのApple Original Filmsのパターンだと、劇場公開から3〜5か月での配信となります。
「F1」はヒット作となりそうなので、もっと長くかかるかもしれません。
映画館のスクリーンと音響で楽しむのにふさわしい作品なので、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
サイト公開23周年
「F1」から話は変わりますが、2002年6月29日に「ありがとうiPod」としてこのサイトをスタートしてから、本日で23周年となりました。
パソコンメーカーだった「Apple Computer, Inc.」が、音楽プレーヤーを発売し、音楽配信や映画配信を手がけたり、iPhoneやApple Vison Proなどの画期的な製品にいたるまでの歴史を目撃してきました。
私がiPodを使いはじめた頃には、まさかAppleが映画の制作にまで携わるようになるとは、想像できませんでした。
この先のAppleは、いったい何を見せてくれるでしょか?
もしかしたら映画のAPXGPのように、F1チームを運営している未来もあるかもしれませんね。