【編集後記】サイト公開21周年。サイト名を改めてからは1年経過。いま再び「iPod」に思いを巡らす理由

アイアリ 21周年&1周年

2002年6月29日に「ありがとうiPod」としてこのサイトをスタートしてから、21年が経過しました。
サイト名を「iをありがとう」から「アイアリ」にリニューアルしてからは、1年経ったことになります。
新しい名前には、もう慣れていただけたでしょうか?

目次

さまざまなApple製品が登場した21年間

iPodとiPhone

21年前の2002年に、iPodの専門サイトとして始まったのが「ありがとうiPod」でした。
その後2007年にiPhone、2010年にはiPadが登場します。
もうiPodだけの情報を扱うサイトではなくなったので、2012年の公開10周年の際に、名前を「iをありがとう」に変えました。
2015年にはApple Watchが発売されました。
先月にはApple Vision Proという、新時代の到来を感じさせる製品も発表されました。

いろいろな製品に出会った21年間でしたが、その中で昨年2022年は、iPodの終焉にも直面することになりました。

iPodは区切りのついた製品。失われつつある記憶を残したい

iPodは2001年11月に発売され、2022年5月のiPod touchの販売終了で、20年の歴史に幕を閉じました。
これからも進化して、新製品が出続けるであろうiPhoneやiPadとは違って、iPodはすべてのラインナップが出揃っています。

これを機会に「iPod全史」をまとめてみたいという思いに駆られています。
というのも、iPodに関する貴重な情報が、Web上からどんどん失われてきているんですよね。
iPodはインターネットが普及してからの製品なので、さまざまな情報がネットで共有されました。
しかしWebの情報というのは、永遠に残るものではありません。
10年、20年と経過すると、サイトが閉鎖されたり、ニュース記事の期限が切れたりして、アクセスできなくなる情報も出てきます。

iPodとジミヘンのパッケージ

たとえば2007年にリリースされたiPod用ゲーム「KaplanのSAT対策2008」についてググってみると、いまやアイアリとAPPLE LINKAGEの、2つのサイトの過去ログしかヒットしません。
ジミヘンのパッケージが使われていたのは、第何世代の、容量はいくつのiPodだったのか?
日本語のソースはアイアリ以外にありません。

このサイト「アイアリ」も、多くのiPodの情報を残して公開しているとはいえ、すべてではありません。
やむを得ずサイトから消してしまった情報も、実はあります。
それは「iPod事典 WikiPodia」です。

ウィキポディアのスクリーンショット

WikiPodia(ウィキポディア)は、Wikiのシステムで誰でも編集できるようにした、iPodの事典(Encyclopedia)です。
もちろんWikiPediaから着想を得たものです。
サイト5周年を記念して2007年に開設したコンテンツでした。

機種別の解説や、用語辞典、TIPSなど、細かい情報も載せていたのですが、誰でも編集できるシステムのため、海外からのスパム投稿で荒らされるようになりました。
スパムが増えすぎて、サイト全体が重たくなるほど影響が出始めたので、仕方なく2017年にまるごと消しちゃったのです。

WikiPodiaの記事は、消す前にローカルに保存してあります。
これを少しずつ、新しい情報を加えながらアップしていこうと計画しています。
Appleの歴史の1ページの補完に役立てればと願っています。

とはいえWebの情報が永遠ではないのは、21年間続いてきたこの「アイアリ」も例外ではありません。
iPodの情報を後世に残すためには、ゆくゆくは本にするべきなんだろうなとも思っています。

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