iPhone用の「iOS 18.4」と、iPad用の「iPadOS 18.4」ソフトウェアアップデートが公開されています。
このアップデートから、Apple Intelligenceが日本語で利用可能になっています。
ニュースリリース:Apple Intelligenceの機能が日本語で利用可能に – Apple
iOS 18.3.2からの変更点は以下の内容です(リリースノートから引用)。
このアップデートには、Apple Intelligenceを使用した機能が含まれます。Apple Intelligenceは、コミュニケーション、仕事、および自己表現のためのパワフルな新しい方法を実現するパーソナルインテリジェンスシステムで、AIでのプライバシーに関する大きな進化により個人のデータを保護しながらすべてが処理されます。テキストの書き直し、校正、要約を行う作文ツール、Siriの機能強化(Siriに話しかけたりタイプ入力したりする機能の向上や言語の理解力向上など)、愉快で楽しい画像を作成できるImage Playground、オリジナルの絵文字を作成して家族や友達と共有できるジェン文字、Siriや作文ツールに直接統合されたChatGPT対応などの機能が含まれます。このリリースでは、8個の新しい絵文字と、“写真”のライブラリをさらに整理したりフィルタリングしたりするための機能強化が導入され、iPhoneでのその他の機能、バグ修正、およびセキュリティアップデートも含まれます。
Apple Intelligence(iPhone 16のすべてのモデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max)
- 作文ツール
- 入力を行うほぼすべての場所で作文ツールを使用でき、作業中のアプリで直接テキストを書き換えたり、校正したり、要約したりできます
- 書き直しでは、入力したテキストについてさまざまなバージョンが提案されるため、最もよいと思う文章の流れと言葉遣いの組み合わせを選択することができます
- 校正では、作成中の文章に対する文法の修正や言い回しの推敲などの改善提案を確認できます
- 要約を使用すると、作成中の文章のどの部分のテキストでも選択でき、高品質の要約を生成できます
- 作文ツールで変更内容を説明することにより、文章をどのように書き直して欲しいか(例えば、詩のようにするなど)を指示できます
- Image Playground
- コンセプト、説明、および写真ライブラリに含まれている人を使用して、複数のスタイルで楽しくおもしろい画像を作成できます
- Playgroundにコンセプトを追加する際に、スワイプして複数のプレビューを表示し、そこから選択することができます
- 画像の作成時にアニメ、イラスト、およびスケッチのスタイルを選択できます
- “メッセージ”と“フリーボード”に加え、他社製のアプリでも画像を作成できます
- iCloudを使用してImage Playgroundライブラリ内の画像をすべてのデバイスで同期できます
- ジェン文字
- カスタムの絵文字を直接キーボードから作成できます
- iCloudを使用してステッカードロワー内のジェン文字をすべてのデバイスで同期できます
- ChatGPT対応
- Siriまたは作文ツールからOpenAIのChatGPTに直接アクセスできます
- 作文ツールでの作文では、ChatGPTでゼロから文章を作成することができます
- 適切な回答が得られる場合には、SiriでChatGPTを活用することができます
- ChatGPTのアカウントは必要ありません。リクエストは匿名で行われ、OpenAIのモデルのトレーニングに使用されることはありません
- ChatGPTでサインインすると、アカウントの特典にアクセスでき、リクエストはOpenAIのデータポリシーの対象になります
- Siri
- 外観と操作感が新しくなり、画面の端を包み込むように光るライトや声の音声に反応するアニメーションが追加されています。また、Siriに話しかけながらスクロールやタイプ入力を続けることもできます
- リクエストを声に出して話したくない場合は、画面の下部をダブルタップするとSiriにタイプ入力できます
- 言語の理解力が向上したため、言葉に詰まったり、句の途中で気が変わったりしても、Siriに理解させることができます
- セッション中は会話の文脈が維持されるため、最近のリクエストで自分が話した内容や、最近Siriから返された答えについて、より自然に話すことができます
- 音声の向上により、Siriの声がより自然で表現豊かに、はっきりと聞こえます
- 写真
- 写真検索で、探しているものを説明するだけで写真やビデオを見つけることができます
- 写真に写っている邪魔なものを削除することができます
- 見たいストーリーを説明することでメモリームービーを作成できます
- 通知
- 優先度の高い通知が通知の上部に表示され、すぐに対応が必要な場合がある重要な通知が強調表示されます
- 通知の要約により、最も重要な情報が一目で分かる要約で通知を簡単に確認できます
- 集中モードに新しい“さまたげ低減”が追加され、気をそらす可能性がある通知を停止しているときも緊急の通知は届くようにできます
- 画像マジックワンドにより、“メモ”でスケッチや手書きまたはタイプ入力したメモを画像に変換できます
- “メール”と“メッセージ”のスマートリプライにより、提案された返信内容を使用してメッセージに素早く返信できます
- “メール”の優先メッセージにより、メッセージの内容が把握され、注意を必要とするメッセージが優先されて受信トレイの一番上に表示されます
- “メモ”の文字起こしの要約を使用すると、録音したオーディオからの文字起こしの要約がインテリジェントに作成されます
Apple Vision Proアプリ
- Apple Vision Proをお持ちのユーザには、新しいコンテンツや空間体験を見つけたり、デバイスに関する情報に素早くアクセスしたりできる、新しいApple Vision Proアプリが自動的にインストールされます
写真
- 新しいフィルタにより、“写真”の“ライブラリ”表示で、アルバムに入っていない項目やMacまたはPCから同期された項目を表示または非表示にできます
- “写真”の“メディアタイプ”や“ユーティリティ”コレクションで項目を並べ替えることができます
- すべてのコレクションで一貫して同じフィルタオプションが適用されます(“写真”で古い順または新しい順に並べ替える機能など)
- “写真”で“変更日”によってアルバムを並べ替えることができます
- “写真”の設定で、“最近表示した項目”や“最近共有された項目”コレクションを無効にできます
- “写真”の設定で“Face IDを使用”が有効になっている場合、非表示の写真はMacまたはPCへの読み込みに含まれなくなりました
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正も含まれます:- 絵文字キーボードで、物、植物、笑顔などの8個の新しい絵文字が使用できます
- Safariの最近の検索の提案により、新規クエリーの開始時に前の検索トピックに素早く戻ることができます
- 設定アシスタントで、親/保護者が家族のお子様用アカウントを作成するために実行する必要がある手順が効率化され、親/保護者があとでお子様用アカウントの設定を完了したい場合は、子供に適したデフォルト設定が有効になります
- スクリーンタイムの“アプリ使用時間の制限”は、お子様がアプリをアンインストールしてから再インストールしても維持されます
- App Storeにはユーザレビューの要約が含まれているため、ほかのユーザからの役立つ詳細情報を一目で確認できます
- App Storeで、進行状況を維持したまま、アプリのダウンロードまたはアップデートを一時停止したり再開したりできます
- ポッドキャストウィジェットに、お気に入りの番組を追跡できる“フォロー中番組”ウィジェットや、“最新のエピソード”、“保存済み”、“ダウンロード済み”などの最もよく使用するセクションにアクセスできる“ライブラリ”ウィジェットを追加できます
- “アンビエント”にコントロールセンターから素早くミュージックを再生できる機能が追加され、日々の生活用のサウンドトラックが提供される、手作業で厳選された一連のプレイリストにアクセスできます
- Matter対応のロボット掃除機をホームアプリで操作でき、シーンやオートメーションに追加することもできます
- ベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、オディア語、パンジャブ語、タミール語、テルグ語、ウルドゥー語を含む10個の新しいシステム言語に対応しています
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下をご覧ください:
https://support.apple.com/100100
iPadOS 18.3.2からの変更点は以下の内容です(リリースノートから引用)。
このアップデートには、Apple Intelligenceを使用した機能が含まれます。Apple Intelligenceは、コミュニケーション、仕事、および自己表現のためのパワフルな新しい方法を実現するパーソナルインテリジェンスシステムで、AIでのプライバシーに関する大きな進化により個人のデータを保護しながらすべてが処理されます。テキストの書き直し、校正、要約を行う作文ツール、Siriの機能強化(Siriに話しかけたりタイプ入力したりする機能の向上や言語の理解力向上など)、愉快で楽しい画像を作成できるImage Playground、オリジナルの絵文字を作成して家族や友達と共有できるジェン文字、Siriや作文ツールに直接統合されたChatGPT対応などの機能が含まれます。このリリースでは、8個の新しい絵文字と、“写真”のライブラリをさらに整理したりフィルタリングしたりするための機能強化が導入され、iPadでのその他の機能、バグ修正、およびセキュリティアップデートも含まれます。
Apple Intelligence(M1以降を搭載したiPad)
- 作文ツール
- 入力を行うほぼすべての場所で作文ツールを使用でき、作業中のアプリで直接テキストを書き換えたり、校正したり、要約したりできます
- 書き直しでは、入力したテキストについてさまざまなバージョンが提案されるため、最もよいと思う文章の流れと言葉遣いの組み合わせを選択することができます
- 校正では、作成中の文章に対する文法の修正や言い回しの推敲などの改善提案を確認できます
- 要約を使用すると、作成中の文章のどの部分のテキストでも選択でき、高品質の要約を生成できます
- 作文ツールで変更内容を説明することにより、文章をどのように書き直して欲しいか(例えば、詩のようにするなど)を指示できます
- Image Playground
- コンセプト、説明、および写真ライブラリに含まれている人を使用して、複数のスタイルで楽しくおもしろい画像を作成できます
- Playgroundにコンセプトを追加する際に、スワイプして複数のプレビューを表示し、そこから選択することができます
- 画像の作成時にアニメ、イラスト、およびスケッチのスタイルを選択できます
- “メッセージ”と“フリーボード”に加え、他社製のアプリでも画像を作成できます
- iCloudを使用してImage Playgroundライブラリ内の画像をすべてのデバイスで同期できます
- ジェン文字
- カスタムの絵文字を直接キーボードから作成できます
- iCloudを使用してステッカードロワー内のジェン文字をすべてのデバイスで同期できます
- ChatGPT対応
- Siriまたは作文ツールからOpenAIのChatGPTに直接アクセスできます
- 作文ツールでの作文では、ChatGPTでゼロから文章を作成することができます
- 適切な回答が得られる場合には、SiriでChatGPTを活用することができます
- ChatGPTのアカウントは必要ありません。リクエストは匿名で行われ、OpenAIのモデルのトレーニングに使用されることはありません
- ChatGPTでサインインすると、アカウントの特典にアクセスでき、リクエストはOpenAIのデータポリシーの対象になります
- Siri
- 外観と操作感が新しくなり、画面の端を包み込むように光るライトや声の音声に反応するアニメーションが追加されています。また、Siriに話しかけながらスクロールやタイプ入力を続けることもできます
- リクエストを声に出して話したくない場合は、画面の下部をダブルタップするとSiriにタイプ入力できます
- 言語の理解力が向上したため、言葉に詰まったり、句の途中で気が変わったりしても、Siriに理解させることができます
- セッション中は会話の文脈が維持されるため、最近のリクエストで自分が話した内容や、最近Siriから返された答えについて、より自然に話すことができます
- 音声の向上により、Siriの声がより自然で表現豊かに、はっきりと聞こえます
- 写真
- 写真検索で、探しているものを説明するだけで写真やビデオを見つけることができます
- 写真に写っている邪魔なものを削除することができます
- 見たいストーリーを説明することでメモリームービーを作成できます
- 通知
- 優先度の高い通知が通知の上部に表示され、すぐに対応が必要な場合がある重要な通知が強調表示されます。
- 通知の要約により、最も重要な情報が一目で分かる要約で通知を簡単に確認できます
- 集中モードに新しい“さまたげ低減”が追加され、気をそらす可能性がある通知を停止しているときも緊急の通知は届くようにできます
- 画像マジックワンドにより、“メモ”でスケッチや手書きまたはタイプ入力したメモを画像に変換できます
- “メール”と“メッセージ”のスマートリプライにより、提案された返信内容を使用してメッセージに素早く返信できます
- “メール”の優先メッセージにより、メッセージの内容が把握され、注意を必要とするメッセージが優先されて受信トレイの一番上に表示されます
- “メモ”の文字起こしの要約を使用すると、録音したオーディオからの文字起こしの要約がインテリジェントに作成されます
写真
- 新しいフィルタにより、“写真”の“ライブラリ”表示で、アルバムに入っていない項目やMacまたはPCから同期された項目を表示または非表示にできます
- “写真”の“メディアタイプ”や“ユーティリティ”コレクションで項目を並べ替えることができます
- すべてのコレクションで一貫して同じフィルタオプションが適用されます(“写真”で古い順または新しい順に並べ替える機能など)
- “写真”で“変更日”によってアルバムを並べ替えることができます
- “写真”の設定で、“最近表示した項目”や“最近共有された項目”コレクションを無効にできます
- “写真”の設定で“Face IDを使用”が有効になっている場合、非表示の写真はMacまたはPCへの読み込みに含まれなくなりました
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正も含まれます:
- 絵文字キーボードで、物、植物、笑顔などの8個の新しい絵文字が使用できます
- Safariの最近の検索の提案により、新規クエリーの開始時に前の検索トピックに素早く戻ることができます
- 設定アシスタントで、親/保護者が家族のお子様用アカウントを作成するために実行する必要がある手順が効率化され、親/保護者があとでお子様用アカウントの設定を完了したい場合は、子供に適したデフォルト設定が有効になります
- スクリーンタイムの“アプリ使用時間の制限”は、お子様がアプリをアンインストールしてから再インストールしても維持されます
- App Storeにはユーザレビューの要約が含まれているため、ほかのユーザからの役立つ詳細情報を一目で確認できます
- App Storeで、進行状況を維持したまま、アプリのダウンロードまたはアップデートを一時停止したり再開したりできます
- ポッドキャストウィジェットに、お気に入りの番組を追跡できる“フォロー中番組”ウィジェットや、“最新のエピソード”、“保存済み”、“ダウンロード済み”などの最もよく使用するセクションにアクセスできる“ライブラリ”ウィジェットを追加できます
- “アンビエント”にコントロールセンターから素早くミュージックを再生できる機能が追加され、日々の生活用のサウンドトラックが提供される、手作業で厳選された一連のプレイリストにアクセスできます
- Matter対応のロボット掃除機をホームアプリで操作でき、シーンやオートメーションに追加することもできます
- ベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、オディア語、パンジャブ語、タミール語、テルグ語、ウルドゥー語を含む10個の新しいシステム言語に対応しています
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下をご覧ください:
https://support.apple.com/100100
ニュース解説
Apple Intelligenceは2024年6月のWWDCで発表され、2024年9月のiOS 18やmacOS Sequoia上で、英語環境でのみ利用可能になりました。
今回はじめて、英語以外の言語でも利用可能になっています。
対応言語に日本語のほかに、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)が追加されています。
Apple Intelligenceは対応するモデルでのみ利用できます。
iPhoneの場合は、iPhone 15 Proと、iPhone 16/16 Pro/16eです。
同じく日本語環境のMacでApple Intelligenceが利用可能になる、macOS Sequoia 15.4もリリースされています。
Apple Vision ProがApple Intelligenceに対応する、visionOS 2.4もリリースされていますが、まだ英語でしかApple Intelligenceを使えません。
本日はApple Watch用のwatchOSのアップデートはありません(2月11日公開のwatchOS 11.3.1が最新版)