Apple Arcadeで配信されているゲーム「Everybody Shogi(えぶりばでぃ将棋)」をレビューします。
将棋をベースにした、カジュアルなパズルゲームです。
駒の動かし方やルール、戦略など、将棋の基礎も学べます。
ステージをクリアしていくストーリーモードのほかに、期間限定イベントやデイリーチャレンジ、対戦、コレクションなどのモードも搭載しています。

2025年8月にリリースされた作品で、Apple Arcadeでの限定配信です。
Apple Arcadeのゲームは、広告は表示されず、追加課金もありません。
ゲームの内容・遊び方

ゲームのメインは、1面ずつパズルを解いていくストーリーモードです。
将棋なのに、中世を舞台としたファンタジー作品のようにデザインされています。
味方の陣営は、最初は「歩」だけです。
ステージをクリアしていくと、仲間が加わって、使える駒が増えていきます。
駒の種類が追加されるたびに、動かし方の説明が入ります。
将棋のルールをまったく知らない初心者でも、少しずつルールが身につくようになっています。

覚えられなくても、盤面の駒をタップすれば、動かせる位置が表示されます。
動かせない駒や、相手の駒をタップしても、移動可能な範囲を表示してくれます。

ふつうの詰将棋とは違って、ステージには木や水辺などの地形や、動く床のような仕掛けがあります。
それでも二歩はできないなど、将棋の基本ルールは保たれています。

序盤はチュートリアルのようなもので、20面までクリアするとすべての駒が出揃い、ほかのゲームモードも開放されます。
イベント、デイリー挑戦、対戦のゲームモードで遊べるようになり、デッキの編成も可能になります。

イベントは、期間限定のステージを進めるモードです。
クリアしていくと、限定の駒やバッジを獲得できます。
イベント期間中に取りこぼしても、ショップで駒を購入することもできます。

デイリー挑戦モードは、毎日新しいパズルが1問追加され、クリアすると限定バッジやコインがもらえます。
公開から6か月以内なら、過去のチャレンジにも挑戦できます。
当日にクリアした方が、ボーナスのポイントをもらえます。

対戦モードはGame Center経由で、友達や世界のプレーヤーと対戦できます。
相手の王将を取れば勝利です。

「デッキ」は、イベントやショップで手に入れた駒を、ストーリーモードで手に入れた駒と入れ替えて「部隊編成」ができます。
プレイヤーの駒のデザインを変えて楽しめる「着せ替え」のようなものです。

「ショップ」では獲得したコインを使って、「アドバイス」「アンドゥ」のアイテムや、過去のイベントで提供された駒を購入できます。
遊びやすく親切なゲーム設計

ルールが難しい将棋をモチーフにしたパズルですが、親切なゲーム設計で遊びやすいです。
序盤は「将棋のチュートリアル」と言ってもいい簡単なパズルで、駒の動かし方を学べます。
駒の動かし方を忘れても、駒をタップすれば、動かせる範囲が表示されます。

ヒントを聞ける「アドバイス」や、指した手をキャンセルできる「アンドゥ」のアイテムがあります。
手応えのある難しめのステージも、アイテムを使って進められます。
アイテムはそれぞれのゲームモードでたくさんもらえるので、どんどん使ってもいいでしょう。

ステージごとに3つの達成項目があり、3つともクリアすると星3つが得られます。
達成項目は、ステージ攻略方法のヒントにもなります。

イベントで駒やバッジを集めるなどの、収集・やりこみ要素もあります。
イベントで獲得しそこねた駒は、ショップで購入できるのも親切です。
イベントごとに、犬や海洋生物といった駒が登場し、揃えたくなります。
iPhone以外でもプレイしてみる。コントローラーは無くてもいい
「Everybody Shogi(えぶりばでぃ将棋)」は、Apple Arcadeのために開発された新作なので、Appleのさまざまなデバイスでプレイできます。
iCloud経由でセーブデータが共有されるので、デバイスを変えても続きをプレイできます。
iPhone以外での操作感も紹介します。
iPad

iPhoneと操作感は変わりません。
画面は横向き固定です。
iPhoneで快適に遊べるように設計されているので、「画面の大きなiPadの方が見やすくて遊びやすい」ということはありません。
iPhoneでもiPadでも、同じように快適に遊べます。
Mac

Macではトラックパッドやマウスで、カーソル移動+左クリックだけで遊べます。
操作はしやすいけれど、iPhoneのゲーム画面をそのまま拡大したようで、大きすぎるように感じます。

ゲームコントローラーにも対応しています。
コントローラーを接続すると、大きなカーソルが出現します。
このカーソルは、画面内を自在に移動するのではなく、選択可能な要素にジャンプするように移動します。
トラックパッドやマウスの方が、コントローラーよりも遊びやすいです。
iPhoneやiPadでも、ゲームコントローラーを接続してのプレイができます。
しかしタッチスクリーンでの操作の方が快適で、必要性を感じません。
Apple TV

Siri Remoteでも操作できます。
ゲームコントローラーを接続したときと同様に、大きなカーソルが表示されます。
でもSiri Remoteのクリックパッドをスワイプしてカーソルを移動するのは、非常に遊びにくいです。
Apple TVにもゲームコントローラーを接続できます。
Macにゲームコントローラーを接続したときと同じ操作感です。
Siri Remoteよりは、コントローラーの方が遊びやすいです。
Apple Vision Pro

Apple Vision Proでは、視線+タップで操作します。
視線を向けてもグラフィックに変化がないので、すこしわかりにくいです。

ゲームコントローラーを接続すると、例の大きなカーソルが登場しますが、コントローラーでカーソルを動かすことができません。
視線を向けて、コントローラーのボタンで選択・決定するという、変わった操作になります。
まとめ

将棋を元にしたパズルゲームです。
かわいいグラフィックでとっつきやすく、将棋のルールを学びながら遊べます。
様々なゲームモードとコレクション要素があり、遊びごたえも充分です。
じっくり考えてパズルを解きたい人にも、手軽に遊びたい人にもおすすめできます。
「Everybody Shogi(えぶりばでぃ将棋)」はApple Arcadeでの限定配信です。
iPhoneのほか、iPad、iPod touch、Mac、Apple TV、Apple Vision Proでも遊べます。
ダウンロード:「Everybody Shogi」をApp Storeで
Apple Arcadeは、Appleが提供しているゲームのサブスクリプションサービスです。
200を超えるゲームが、追加料金なし、広告なしで制限なく遊べます。
ひとりが契約すると、家族6人まで(自分+5人)利用できます。
毎月新作ゲームも登場しています。
はじめて利用する場合は、1か月間の無料体験ができます。
新しいiPhoneなど対象商品を購入した場合は、無料体験期間は3か月になります。

