【編集後記】生まれ変わったApple銀座

リニューアルしたApple銀座の外観

2026年9月26日の、Apple銀座のリニューアルオープンイベントに参加してきました。

目次

Apple銀座の歴史。開店から移転、再オープンまで

Apple銀座

Apple銀座は、当初は「Apple Store, Ginza」「アップルストア銀座店」として、2003年11月30日にオープンしました。
日本で最初のApple Storeというだけじゃなく、米国以外にできた世界初のストアでもあります。
オープン時には、当時のAppleのCEO、スティーブ・ジョブズも来日しました。
そんな歴史もあり、日本のAppleファンからは「聖地」として愛されていたのがApple銀座でした。

当時のプレスリリース:アップルストア銀座店、11月30日にオープン – Apple

開店から18年たった2021年12月に、老朽化したサヱグサビル本館の建て替え計画が告知されました。
サヱグサビル本館に入居しているApple銀座は、休業か、移転か、それとも閉店か? と憶測を呼びました。

Apple銀座

2022年8月に、仮店舗への移転が発表され、銀座8丁目での営業が開始されます。
それから約3年後、サヱグサビル本館の建て替えも完了した2025年9月に、仮店舗での営業を終了し、銀座3丁目に戻ることが発表されました。

Apple銀座

仮店舗は9月22日(月)までで営業を終了。3日間の休業を経てから、26日(金)に、元の場所での営業が始まりました。

新店舗はどうなった?

エレベーターの配置

かつてのApple銀座といえば、ガラスのエレベーターがシンボルでもありました。
店舗の正面奥に2基のエレベーターが設置され、各階に止まる自動運転がされていたのです。
「開く」ボタンしかないエレベーターは、はじめて利用する方を戸惑わせるものでした。

Apple銀座

リニューアル後はエレベーターは店舗の右側に設置され、3基に増えました。
エレベーターを横にすえた分、店舗の幅が狭くなったけれど、奥行きが増しています。
また上のフロアに用事があって来店した方は、店舗を縦断することなく、入店してすぐエレベーターに乗れるようになっています。
エレベーターの脇には階段もあります。

フロア構成

店舗に利用されているのは、かつてと同じく地上1階〜4階の4フロアです。
各フロアのコーナーは以下のようになっています。

Apple銀座

  • 4階:Genius Bar
  • 3階:Apple Vision Pro/iPhone/Mac/Today at Apple
  • 2階:Apple Watch/iPad/Mac/AirPods/製品の受け取り
  • 1階:iPhone

かつては3階に、劇場のような客席とスクリーンを備えたシアタールームがありました。
残念ながらシアターは無くなりましたが、同じ3階がToday at Appleセッションの会場になっています。
サポート窓口のGenius Barが4階にあるのも同じです。

かつては5階より上に、プレス向けの体験コーナーやバックヤードがありました。
今回も上のフロアにバックヤードや、来店客も使えるトイレがあるようです。

吹き抜け

Apple銀座

かつては1階から2階にかけて、店舗の中央に吹き抜けがありました。
新店舗でも1階から2階、2階から3階に、吹き抜けが設けられています。

Apple銀座

写真を撮りたくなるスポットだけど、iPhoneを落とさないように注意が必要です。
Appleのスマホショルダー「クロスボディストラップ」を使うといいでしょう。

Appleマークのサイン

Apple銀座

かつての店舗はメタリックな壁面に、Appleマークのサインが埋め込まれていました。
リニューアル後は3階から4階にまたがるように、Appleマークの看板が備え付けられています。
かつての店舗では、横と裏側にもマークがあったけれど、それは無くなりました。

このAppleマークは、現地で実際に見ていると、かなり大きいのがわかります。
おそらく日本国内で最大のAppleマークでしょう。
もしかしたら、かつての店舗のサインと同じ大きさかもしれません。

Apple銀座

そして大きいだけあって、ライトがとても明るく、夜の銀座の街を煌々と照らしていました。
オープンを徹夜で待っていたグループが、眩しくて寝られないと苦言を呈していたほどです。

世界で唯一だった、屋上の回転する看板は、残念ながら再現されていません。

壁面の棚は少ない

リニューアル後は隣のビルと接している面にエレベーターを据えて、道路に接した3面をガラス窓にし、明るく開放感のある作りになりました。
2階より上は3面が窓のため、壁面は1面のみです。
アクセサリなどの棚を置ける面はここしかなく、従来より展示できるものが減っていると思います。

かつての店舗デザインのオマージュ?

Apple銀座

エレベーターの周りの壁は、磨りガラスになっていて、エレベーターの移動が光によって視覚的に見えるようになっています。
Genius Barやピックアップのコーナーにも、磨りガラスの壁があります。
このような仕上げは、近年のApple Storeのデザインでは珍しい気がします。
これはかつての店舗の、ガラスのエレベーターなどをオマージュして受け継いだものではないでしょうか。

オープニングイベントに参加

Apple梅田は発表からオープンまで3週間もあり(これは異例の長さです)、北海道から参加するのために、しっかり準備ができました。
今回のApple銀座は、オープン日が発表されたのは3日前です。
飛行機やホテルの手配など、慌てて準備することになりました。

並び始めたのは、ちょうど行列するのが認められた直後の、オープン前日21:50ごろです。
12時間の長丁場だったけど、梅田でも一緒に並んでくれた同志や、まわりのAppleファン、Xで応援してくれる方たちのおかげで、がんばることができました。

Apple梅田のオープンの際には『Appleファンの「若返り」を感じた』『未成年のファンが大幅に増えた』と書きました。

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今回はなんと小学生が、親御さんと一緒に参加していました。
Apple製品が本当に好きなようで、知識が豊富で驚かされました。

Apple銀座

開店時には、来日中のティム・クックCEOと、直営店担当役員のディアドラ・オブライエン氏が登場し、我々を迎え入れてくれました。
オープン時の熱狂は、これまで見たことがないほど凄まじく、日本でのApple人気の高さを思い知らされました。

ティム・クックCEOに会えた!

ティム・クック氏は行列の先頭集団の入店時に、サインやセルフィーの「ファンサ」に応じていました。
全員に応じているわけにもいかないので、15〜20人ぐらいで切り上げてしまいました。
私は残念ながら、少し離れた位置から羨ましく眺めていることしかできませんでした。

Apple銀座

しかし幸運が起きました。
入店後に階段で2階に上がってみると、すぐそこに居たのです!
私は用意していた「Make Something Wonderful」の書籍版を取り出し、サインをもらうことができました。
iPhone 17 Proのセンターフレームフロントカメラで、一緒にセルフィーも撮影してくれました。

サインするティム・クック氏

あまりの出来事に、その時の記憶がありません。
録画していた映像をあとで見返したら、めちゃくちゃ手が震えていました。

ティム・クック氏

そのあと1階で、オブライエン氏にも遭遇し、同じくサインとセルフィーをお願いできました。
これは現実でしょうか? いまも信じられない思いです。

両名のサインが入った書籍

実は私は、日本でのApple Storeの展開に対して、役員に会えたら言いたかったことがあり、フリーボードで作ったプレゼン資料のようなものまで用意してありました。
しかし実際にその機会が訪れてみると、そんなことは吹き飛んでしまいました。
オープンのおめでたい雰囲気の中で、時間をとってサインとセルフィーに応じてくれたのに、自分の要求なんて言えませんでした。
とはいえ千載一遇のチャンスだったのにと、今はとても反省しています。
札幌と仙台、その他の地方のAppleファンの皆さま、ごめんなさい。
私は失敗しました。

オープン記念のノベルティと、限定販売のApple Gift Card

Apple銀座グッズ

Apple銀座で来店者に配布されたオープン記念品は、例によってトートバッグと、マグネット式のピンズに、今回はステッカーではなくコースター型のカードでした。
今回が日本初の試みとして、特別デザインのAppleギフトカードも販売されました。
それぞれ無事に手にいれることができました。

サインとグッズについては、まだまだ書きたいことがあるので、また回をあらためて記事にしたいです。
一緒にならんでくれた皆さん、応援してくれた皆さん、ありがとうございました。

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