【Apple TV名作ガイド】F1 ザ・ムービー:大ヒットスポーツ映画がついにサブスク見放題に。見どころを紹介

F1 ザ・ムービー

Apple TV(旧Apple TV+)のおすすめ作品を紹介する「名作ガイド」第3回目は、ついに配信スタートした大ヒット映画「F1 ザ・ムービー」の見どころを紹介します。

F1 ザ・ムービー

「F1 ザ・ムービー」(原題「F1 The Movie」)は、2025年6月に、「F1®/エフワン」の邦題でワーナー・ブラザースにより劇場公開されました。
8月にプレミア価格でのセル/レンタル配信が開始され、11月にBlu-ray・DVDが発売されています。
現在はデジタル配信のレンタルは行われていません。
12月12日から、ついにApple TVのサブスクリプションで観られるようになりました。
サブスクリプションサービスでの配信は、Apple TV限定です。

劇場公開では、ブラッド・ピット主演映画として歴代最高の興行収入を記録するヒットとなりました。
筆者はカーレースのF1はぜんぜん知らないのですが、この映画は劇場で6回鑑賞し、セル版も購入して繰り返し観ている、大好きな作品です。

目次

「F1 ザ・ムービー」作品概要


F1 ザ・ムービー

ブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズは、「栄冠をつかめなかった天才」と呼ばれた、伝説的F1レーサーです。
1990年代のF1界で最も有望な天才ドライバーであったものの、サーキットの事故でキャリアを断ちかけます。
それから30年後、彼は放浪のレーサーとして雇われ運転手をしていたところ、かつてのチームメイト、ルーベン(ハビエル・バルデム)に声をかけられます。
現在のルーベンは、経営難で崩壊寸前のF1チーム、APXGP(エイペックスGP)のオーナーとなっています。
チームの低迷脱出のための最後の希望として、ソニーにF1復帰を打診します。
チームの新鋭ルーキー、ジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)を指導しながら、かつては手に入らなかった栄冠を掴むための、ソニーの挑戦が始まります。

  • 配信プラットフォーム:Apple TV
  • フォーマット:映画
  • 監督:ジョセフ・コシンスキー
  • 脚本:ジョセフ・コシンスキー、アーレン・クルーガー
  • 劇場公開日:2025年6月27日
  • 配信開始日:2025年12月12日
  • 再生時間:2時間35分
  • 年齢制限指定:G
  • 日本語字幕、日本語吹き替え音声あり
  • SDH(聴覚障害者向けの字幕)とAD(視覚障害者向け音声ガイド)にも日本語があるバリアフリー仕様

見どころ・おすすめポイント

熱いスポーツドラマ。名シーンと名ゼリフの数々

F1 ザ・ムービー

「F1 ザ・ムービー」はジャンルとしてはスポーツ映画です。
友情、努力、結束、策略、挫折、葛藤、勝利といった、王道のスポ根ものストーリーが展開されます。
意外性のある展開ではないけれど、胸が熱くなる名シーンが随所に用意されています。

経験豊富なベテランドライバー、ソニーの含蓄ある言葉も注目です。
あなたの琴線にふれる名シーンや名セリフが、きっとあるはずです。

ブラピの魅力

F1 ザ・ムービー

この作品のレビューとして、「ブラピがかっこよかった」という感想を残すひとの多いこと!
そもそも主人公のソニー・ヘイズが、かっこよくて魅力的なキャラクターなんだけど、ブラッド・ピットが演じるからこそ、立ち居振る舞い、話し方笑い方、私物も使ったというファッションなど、なにもかもがキマって見えます。

F1 ザ・ムービー

撮影時には59歳か60歳だったようですが、監督がシャワーシーンや入浴シーンを挟みたくなるのもうなづける色気を備えています。

F1 ザ・ムービー

ダムソン・イドリス演じるジョシュア・ピアスをはじめ、APXGPのチームスタッフたちも皆、個性的で魅力的なキャラクター揃いです。
私の推しは、ソニーを担当するレースエンジニアのヒュー(ウィル・メリック)です。

リアルなF1レース。なぜなら本物だから

この映画の題名、すごいですよね。ズバリ「F1」て。
フォーミュラ1の全面協力のもと、製作・撮影されていて、『史上最もリアルなF1映画』として、自信を持っているようです。

F1 ザ・ムービー

F1開催に合わせて、鈴鹿を含む世界中のサーキットでロケが行われています。
開催中のレース会場に潜り込んで、APXGPのブースを建てて、一発勝負の撮影がされているのです。
撮影に居合わせたF1関係者の中には、ドキュメンタリーを撮っていると思っていた方もいたようです。

作中で描かれるレース展開も、すべて実際のF1で発生した出来事を参考にしているそうです。
ありえない、ご都合主義でリアルに感じない、と思われるかもしれないけど、実は元ネタがあるというわけです。

ひとつの例として、ソニー・ヘイズがF1を引退するきっかけとなった目を覆いたくなるような事故は、F1ドライバーだったマーティン・ドネリーの事故を参考にしています。
ドネリー本人の許可により、実際の事故映像が映画に使われています。

製作総指揮として深く関わっている、現役F1ドライバーのルイス・ハミルトンの存在も大きいです。
「このコーナーのギアは5速のはずだからエンジン音が違う」なんて細かいところまで監修していたようです。

F1関係者が本人役で登場

10チーム・20人のドライバーで競われるF1。
映画ではそこに、APXGPという新しいチームが加わり、11チーム・22ドライバーのレースとして描かれます。

だから実在のチームやドライバーが、実名で登場し、演技もしています。
驚いたことにドライバーだけじゃなくて、各チームの代表やスタッフ、ジャーナリストなども、本人が登場しています。

本人役などで登場している、役者が本業ではないカメオ出演者は、Instagramの公式アカウント@f1movieの、こちらの投稿にまとめられています。

こうしてみると、F1パートではAPXGP関係者だけが俳優で、それ以外はほぼ全員、本人役での出演のようです。

サウンドトラック

F1 The Album

「F1 The Movie」のサウンドトラックは、「F1 the Album」としてリリースされています。
ドン・トリヴァーやエド・シーラン、ROSÉ、テイト・マクレー、クリス・ステイプルトンらが参加していて、グラミー賞にもノミネートされています。
作品を盛り上げる名曲揃いです。

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ハンス・ジマーが手がけた劇伴(スコア)のサウンドトラックもあります。
「F1」と題されたメインテーマはテンションがあがります!

サウンドトラックの1曲目を飾っている、ドン・トリヴァーとドージャ・キャットによる「Lose My Mind」にも、メインテーマ「F1」の旋律が引用されているのが痺れます。

「Lose My Mind」やエド・シーランの「Drive」などMVが制作されている曲は、すべて映画の素材を使った映像になっています。
筆者はこのサウンドトラックをかなり愛聴していますが、車の運転中にだけは聴かないように気をつけています。
安全に走れる気がしないからです。

Apple製品が多数登場

Apple Original作品として制作され、撮影用カメラにもAppleが技術提供しています。
そんな作品なので、Apple製品もいろいろ登場します。
ソニーはステッカーをべたべた貼った、AirPods Maxを愛用しています。

F1 ザ・ムービー

(▲ 画像は公式メイキングブック「F1 the Movie Book」より引用)

テクニカル・ディレクターのケイトは、Pro Display XDRやMac Studioで作業をしています。
そのほかiPhone、MacBookなども登場します。

F1 ザ・ムービー

Apple Watchが意外に見つけられないのは、腕時計ブランドのIWCが、APXGPのスポンサーになっているためでしょう。
架空のF1チームであるAPXGPですが、IWCやExpensify、トミー ヒルフィガーなどの実在の企業がスポンサーについていて、マシンやユニフォームにロゴが見られます。
これらは映画の製作資金のために、各企業が実際に出資をしています。

まとめ

「F1 ザ・ムービー」には、まだまだ語り尽くせないほどの魅力があります。
映画があまりにもリアルすぎて、APXGPというチームが本当にあるような、ソニー・ヘイズが実在するような気さえしてきます。
F1ファンも、そうじゃないひとも楽しめる、大興奮、大迫力のエンタメ作品です。

作品詳細・配信ページ:F1 ザ・ムービーを視聴 – Apple TV

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