Apple TV(旧Apple TV+)のおすすめ作品を紹介する「名作ガイド」第6回目は、アニメ映画「ウルフウォーカー
「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」などで知られるアイルランドのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーンが手がけた、中世アイルランドの伝説を基にした長編アニメーションです。


「ウルフウォーカー」作品概要
アイルランドのアニメーション制作スタジオ、カートゥーン・サルーンの作品です。
同スタジオが手がけた「ブレンダンとケルズの秘密」(2009)、「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2014)と合わせて、「ケルト三部作」とされています。


「ウルフウォーカー」は、アイルランドの街を舞台に、少女たちの友情と、自然への畏怖を描いたファンタジー作品です。
物語の中で「ウルフウォーカー」とは、人間と狼のふたつの姿を持ち、傷を癒す魔法の能力も併せ持つ、伝説の存在を指します。
狼たちの生き残りを討つため、猟師の見習いである少女ロビンは父親とアイルランドへ。しかし、1人の自由奔放な少女との出逢いが、彼女の世界を大きく変えることに。その少女は夜な夜な狼に姿を変えると言い伝えられた不思議な部族の子供だった…。
Apple TVでの配信開始前に、恵比寿ガーデンシネマなど一部の劇場で上映もされました。
またApple Original作品としては異例の、ディスクメディア版(Blu-ray)も存在します。
ディスクメディア版は「ケルト3部作」をセットにしたもので、特典映像も収めた4枚組「コレクターズBOX」が、2022年に限定発売されました。
2024年には特典映像を省いた本編だけの3枚セットが、「スタンダード・エディション」としてリリースされています。


三部作のうち「ブレンダンとケルズの秘密」と「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」は、単品でもソフト化されていて、Apple TVアプリでもセル/レンタルで配信されています。
しかし「ウルフウォーカー」は権利の関係を理由として、「ボックスセットのみでの販売」「テレビ放送もできない」とアナウンスされています。
日本語吹替もあります。
声優として、新津ちせ(ロビン役)、池下リリコ(メーヴ役)、井浦新(ビル役)らが参加しています。
- 配信プラットフォーム:Apple TV
- フォーマット:映画
- 監督:トム・ムーア、ロス・スチュワート
- 脚本:ウィル・コリンズ
- 劇場公開日:2020年10月30日
- 配信開始日:2020年12月11日
- 再生時間:1時間42分
- 年齢制限指定:G
- 日本語吹き替え音声、日本語字幕あり
- SDH(聴覚障害者向けの字幕)とAD(視覚障害者向け音声ガイド)にも日本語があるバリアフリー仕様
おすすめポイント
美しい映像


絵本がそのまま動いていると言ってもいい、美しく緻密な映像になっています。
自然の描き方や、ウルフウォーカーの変身や魔法の表現の面白さは、アニメーションならではです。


筆者が特に惹かれたのが、狼の視点で嗅覚や聴覚を表現したシーンです。
人間よりも鋭い感覚を持つ、動物の見ている世界を体感できます。
美しい物語


街からやってきたロビンと、森で暮らすウルフウォーカーのメーヴ。
ふたりの少女の熱い友情を描きながら、人間界と自然界という異なる立場からの衝突や葛藤が描かれます。
作品テーマとしては、「もののけ姫」に通じるものがあります。


「もののけ姫」ほど重たくはなく、親子の愛も作品のメインテーマとしてあり、ファミリーで楽しめる作品になっています。
美しい音楽


サウンドトラック・BGMには、アイルランドらしいケルト音楽が採用されています。
アニメーションや世界観とマッチして、心地よく物語を盛り上げてくれます。
「ケルト三部作」の楽曲をすべて手掛けている映画音楽家ブリュノ・クレの作曲で、アイルランドの伝統音楽バンドKiLA(キーラ)も参加しています。
サウンドトラック:WolfWalkers (Original Motion Picture Soundtrack)
中でも印象的なのが、ノルウェーの歌姫AURORA(オーロラ)の歌う「Running with the Wolves
映画のために書き下ろされたかのように作品にマッチしていますが、もともとは彼女のオリジナル曲
映画用に収録しなおした「ウルフウォーカーバージョン」が使われています。
作品詳細・配信ページ:ウルフウォーカーを視聴 – Apple TV
参考資料
- 映画『ウルフウォーカー』オフィシャルサイト
- ウルフウォーカー劇場パンフレット(株式会社チャイルド・フィルム)








